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推し活を卒業するときのグッズはどうする?僧侶が法要してくれる「ぬい供養祭」を紹介!

  • 2024.3.31

アニメやゲームをはじめ、アイドルやキャラクターなどさまざまな推し活の形がある昨今。推し活をしている中で増えてしまうのが、ぬいぐるみやアクスタのような“推し活グッズ”ですよね。推しを卒業するときに処分に困ってしまうものでもあります。そんな推し活に寄り添ってくれた大切なグッズ=“ぬい”を供養する「ぬい供養祭」が、東京・小平にある「フューネラルリビング小平」で初開催されました。今回はその様子をレポートします!

 推し活を卒業するときのグッズはどうする?僧侶が法要してくれる「ぬい供養祭」を紹介!

国内初開催の「ぬい供養祭」とは?

祭壇に並んだ“ぬい”たち

今回開催された「ぬい供養祭」は、ぬいぐるみを推しに模した”ぬい”をはじめとした推し活グッズを供養するイベント。数々の人形供養を行ってきた奈良・薬師寺の僧侶が法要・お焚き上げをして、 “ぬい”をしっかりと供養してくれるという内容です。

「ぬい供養祭」を実施する「フューネラルリビング小平」を運営する「メモリアルアートの大野屋」では、2011年より雛人形やぬいぐるみなどを集めた人形供養祭を行なっているそう。そのノウハウを生かして、処分に困ってしまう“ぬい”をメインにした「ぬい供養祭」を初開催することになったのです。

祭壇に並んだ“ぬい”たち

会場に到着すると、すでに多くの“ぬい”たちが、祭壇にお花と一緒に綺麗に並べられていました。いずれのアイテムも一緒に過ごしてきた持ち主の気持ちがこもったもの。それぞれのぬいたちの表情に、大切にされてきたさまざまな思いを感じます。

持ち込み可能なアイテムは?

ぬいたちは、供養祭前日まで指定された場所への持ち込みが可能です。供養祭に参加する際にも持ち込めますが定員が15名までなので、満席になった場合は前日までに持ち込む形になります。なお、郵送や宅配での申し込みは受付ていません。

持ち込みが可能なアイテムは、推し活で使用したぬいぐるみ、フィギュア、キャラクター付きのアクリルスタンドです。推し活グッズ以外のぬいぐるみや人形もOKです。持ち込んだアイテムたちは、返却不可なのでご注意ください。

供養料はいくら?

供養料は1体500円または、段ボール1箱 2,000円です。ダンボールは縦+横+高さの合計が100cmが目安になります。

お世話になった“ぬい”たちとの最後のお別れは明るく!

会場の雰囲気

祭壇の前に集まった出席者たち

「ぬい供養際」のスタート時間が近づいてくると、出席者たちが続々と集まってきました。

仲がよさそうな出席者のお話を聞くと、同じゲームのオタク仲間とのこと。持ち込んだアイテムは、すでに卒業した推しのぬいだそうです。

自分たちの手で“ぬい”を並べる出席者
自分たちの手で“ぬい”を並べる出席者

持ち込んだぬいたちを、自分たちの手で祭壇に並べていきます。「こっちかな?」「こうした方が見た目がいいよ!」など、時折笑い声も飛び出しながら明るい雰囲気で準備をしていたのが印象的でした。

“ぬい”と最後の記念撮影ができるフォトスポット

会場の片隅には、“ぬい”と最後の記念撮影ができるフォトスポットも用意。まるでステージに立っているかのような演出に、参加者たちはたくさんの写真を撮っていましたよ。

供養は「ありがとうの気持ちを伝える場」

「ぬい供養」の法要がスタート

法相宗大本山・奈良薬師寺僧侶

時間になると、法相宗大本山・奈良薬師寺僧侶の方が登場。厳かな雰囲気の中で「ぬい供養」の法要が始まりました。

お焼香をする出席者

僧侶がお経をあげる中で出席者一人一人がお焼香をし、供養するぬいたちに感謝の気持ちを伝えていきます。これまで一緒に過ごしてきたぬいたちとの最後のお別れです。

“ぬい”たちが並んだ祭壇

供養というと暗いものを思い浮かびがちですが、僧侶のお話によると「供養はお葬式ではなく、心の支えになってくれてありがとうという感謝の気持ちを伝える場」とのこと。

今回の「ぬい供養祭」を取材してみて、いつも一緒に過ごしてきたぬいたちを最後に供養という形で感謝をするのは、とても素敵なことだと感じさせてくれました。

大事なアイテムとのお別れに「ぬい供養」を

“ぬい”たちが並んだ祭壇

どんな人形やぬいぐるみにも、人それぞれの思い入れがあるもの。ましてや、推し活で一緒に旅行をしたり写真を撮ったりしていたら、捨てるのは忍びないという気持ちが生まれてしまうのは当然です。

その思い入れのある“ぬい”たちをしっかり供養してもらいお別れをするのは、新たな気持ちで出発するよい機会になるのかもしれません。

「メモリアルアートの大野屋」では、今後も「ぬい供養祭」は実施していくとのこと。推しがいるみなさんも、卒業の際には「ぬい供養祭」に参加してみてはいかがでしょうか?

メモリアルアートの大野屋

[All Photos By Kaori Simon]

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