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脚の痛みや歩きづらさは変形性股関節症が原因?!痛みをやわらげる方法、対策を薬剤師に聞きました

  • 2024.3.31
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脚の痛みや歩きづらさを頻繁に感じるのは「変形性股関節症」が原因かもしれません。日常生活に支障をきたす痛みへの対策を、薬剤師の山形ゆかりさんに教えてもらいました。

 変形性股関節症ってどんな症状?

なんらかの原因で軟骨が傷み、すり減ってしまう病気を「変形性関節症」といいます。そのなかでも、股関節の軟骨がすり減り骨の変形や関節の周りの組織が炎症した場合に「変形性股関節症」と呼ばれます。

変形性股関節症の原因と症状を確認しましょう。

原因

変形性股関節症の患者の多くは、40~50代の女性であるといわれています。

「発育性股関節形成不全」の後遺症や股関節の形成不全といった、幼少期の病気や発育障害が原因で発症する方が、変形性股関節症全体の約80%です。股関節形成不全は女性に起きやすい発育不全のため、変形性股関節症も女性の患者が多いようですね。

ただし、年齢を重ねると幼少期に股関節の発育不全がなくても変形性股関節症になり、痛みや歩きづらさを感じる方もいるようです。気になる方は、整形外科を受診しましょう。

症状

変形性股関節症は股関節が炎症を起こすため、立ち上がる際や歩き始めるときに、脚の付け根に痛みを感じる方が多いようです。

さらに進行すると痛みが強くなり、常に痛んだり、寝ているときも痛みを感じたりすることもあるでしょう。痛みだけではなく、日常生活の動作に支障をきたす方もいます。

足の爪が切りづらくなったり、靴下が履きづらくなったりする方が多いようです。和式トイレの使用や、正座の継続が厳しいと感じる方も多いんだとか。

長時間立っていたり、歩いたりすることがつらくなるので、家事や仕事に影響が出ることもあります。

変形性股関節症の治療方法は? 

変形性股関節症の主な治療方法は以下の3つです。

手術による治療

変形性股関節症が進行している場合、手術による治療が行われます。

骨切り手術は、股関節を形成する自分の骨を切って動かすことで、関節の適合性を改善させる手術です。関節の負担を軽減し、進行を抑制することが期待できます。自分の骨を温存できる一方で、骨がつくまで時間がかかるというデメリットがあります。

人工股関節置換術は、かなり軟骨がすり減っている方に検討される手術です。痛みの原因となる関節をインプラントに置き換えるため、早く確実に改善されるというメリットがあります。

一方、インプラント特有の脱臼リスクや耐久性に注意が必要です。

生活指導

症状が軽度の場合は、手術ではなく生活指導が行われます。変形性股関節症は関節に負担がかかることで、症状が進みます。そのため、体重管理や杖の使用をすすめられることが多いでしょう。

また、家が和風の場合、和式トイレから洋式トイレへの改装、布団からベッドへの移行などをすすめられる場合もあります。

運動療法

筋肉が衰えることで痛みが強くなることがあるので、筋肉を鍛えましょう。筋肉を鍛えるためには、水中歩行や股関節に負担をかける平泳ぎ以外の水泳といった運動がおすすめです。

ただし、運動することで痛みが生じやすくなるので、慎重に行いましょう。

痛みをやわらげる方法は?

変形性股関節症ですり減った軟骨や変形した骨を元に戻す方法は、現時点ではありません。

そのため、痛みを楽にするためには痛み止めを服用することもあります。

アセトアミノフェンやロキソニンといった西洋薬の他、漢方薬による痛みへの対策も行われます。漢方薬のなかには「関節痛」に効果が認められているものもあり、変形性股関節症などの股関節の痛みに対して整形外科などで処方されています。

漢方薬は西洋薬に比べて副作用が少ないといわれているため、比較的安心して服用できるでしょう。関節や足腰の痛みが気になる方に、おすすめの漢方薬を3つ紹介します。

おすすめの漢方薬はこの3つ

・麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう):冷えなどにより関節や筋肉が腫れて痛む方に用いられる漢方薬です。筋肉痛、関節痛の改善におすすめです。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):関節の痛みによく使用される漢方薬です。水分代謝を上げて、肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみに効果があります。

・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):栄養を補って精をつけることで、加齢により衰えたからだの生理機能を整えます。からだを温めて足腰の新陳代謝をよくすることで、下肢や腰の痛み、しびれの改善にも役立ちます。

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*漢方薬は比較的安全だといわれていますが、きちんと合ったものでないと十分な効果を得られないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。どの漢方薬が適切か見極めるには、専門家のアドバイスに従いましょう。

山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。症状・体質に合った漢方をスマホで相談、症状緩和と根本改善を目指す。

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