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長男が中学受験の勉強を始めたら、youtube漬けの弟たちや社畜の夫まで時間の使い方が改善した

  • 2024.3.29

前回【中学受験の通塾がスタート。嘘みたいに宿題が多いので『行動の遅いタイプ』にはかなりしんどい【前編】】の続きです。我が家は小4、小2、4歳児の子育てをしながら共働きをしています。ええ。華麗に要領よく回せている訳ではありません。つまづき、転び、前のめることも多々。そんな中。小4長男が中学受験をしたい!と言い出しました。すったもんだがありながらも、2月(中学受験で言う新小5)から通塾スタート。出遅れています。それなのに家に帰ってからの各種行動(お風呂に入るや服を着替える等)もさることながら、塾の宿題の取り組み方が鬼遅い。うん。待って。

中学受験どころではありません

こうなってくると、私との親子喧嘩も耐えなくなってきました。本人は自分のペースでやりたい。でも、宿題が大量。で、母の私は何事もサッサと終わらせてしまいたいタイプ(現在は!)。ん?現在は?そうなのです。昔は長男のように行動が遅かったり、自分がノリ気じゃない時に普通の人以上にダラダラしてしまう人間でした。しかーし、そんなことをしていてはいけない!と気がつきました。はい。いつ気がついたと思いますか?大学入試に落ちて、浪人した時です。痛い目に遭わないと人間気がつきません。

だから、自分で痛い目に遭ったらよろしいやん!

とも、意地悪な母は思ってしまいます。でも数々の『中学受験マニュアル』だったり『中学受験有名講師YouTube』によるとうちの子みたいな【やりたくても自分で出来ないタイプ】はあるあるらしい。まだ小学生。生まれて10年経つかそこいら。自分で自分を律するなんて数千人に1人レベルではなかろうか。親も大らかな心を持ちつつ、サポート体制を強化しないといけないらしい。なので、私自身も中学受験において長男に任せっきりには出来ず、なるべく伴奏するようにはしています。しかーし!本人、スピードアップは大の苦手。分からない問題は飛ばせ!など具体的な方法を言われても、自分としてはもう少しで分かりそうなので取り組みたい。そして親の指示通りにはしたくない。でも分からない。問題が解けない自分にも、もちろん親にもイライラ。そんなこんなで30分とか時間が過ぎて、全然問題が終わっていない。焦る。幼い弟たちもいるし『我が家は21時には寝る!』といつもお父さんに言われているのにもう20時。時間がない。やることはたっぷりある。両親には「宿題が終わっていないなら、終わっていないまま塾へ行って、先生に質問するなり、交渉するなり、何なりしてきたらいいよ。言いにくいなら親が言ってあげる。それより子どもは睡眠じゃ!」と言われてしまう。積極的に質問するなんて自分には無理。まだ入ったばかりの塾だし、上手く先生達とコミュニケーションを取れている訳ではない。親から宿題を間引いてもらう交渉をするのも違う気がする。何だか感極まって、焦って、

シクシク泣き出す…

この状況の繰り返し。本人も『宿題をすぐさま終わらせたい』と思っても何だかできない。まだ自分の精神も成熟していないのだと思います。そのため、通塾をスタートさせた2月より、連日こう話しかけています。「4月までの2か月間、塾に通ってみて合わなかったり無理だったら転塾もしくは中受から撤退しよう!」長男も「うん。分かった。」と合意しています。何なら、中受撤退大賛成の夫。手ぐすねを引いて、撤退を待っています(なんて親だ)。うーん。我が家の場合、撤退の方が、長男だけでなく家族のためになるかも。我が家は3人兄弟。長男の下には弟たちがいます。長男の勉強に私が付きっ切りになることも結構な頻度であります。そうなると、小2次男や4歳の三男へのケアが手薄になることも。「お母さーん、絵本読んで。」とねだられても、長男の算数の問題のサポートをしている最中だったり…

中学受験は大変です

でも、今回、中学受験準備を通して勉強以外の『きづき』もたくさーーん得ることができました。何も準備なして地元公立中学校に入っていたら、それはそれで学習習慣が全くついておらず、小学校の分野もあやふやな状態のまま入学していたかもしれません。中学に入って「まずい!」と思った時にはおそらく1年の2学期も終わってしまい、軌道修正にも時間がかかり、部活や広がった人間関係、思春期のアレコレのため親が勉強に関与することはほぼなく…親である私達も『もう中学生、本人のことなので』と遠慮すると思いますし、長男自身の『マイペースさ』や『チャキチャキ取り組まない所』に改善点があったとしても指摘や強制はしないと思います。

小学生だからこそ、本人の学習スタイルや癖に関与できたのかも。

マイペースだけど負けず嫌いな部分もある長男。近頃少しずつ学習習慣や自分のペースが掴めてきたようです。まだ2か月かそこらの通塾の中学受験参戦ですが、トライしたことにより変化も現れ始めました。本人も気がつき始めました。『マイペース』過ぎる部分が、だらだらと勉強時間を延長させてしまっていることに。さらに、どうせ勉強をするのであれば、チャキチャキ取り組んだ方が効率もよく、自分の機嫌も悪くならないことが分かってきたみたいです。その他にもケアレスミスの多さにも気がつき始め、『自分ってウッカリさんなんだ!』と親は随分と前から分かっていたことを自覚したようです。そうなんです!2月に入塾してから、

長男自身のきづきが半端ない

とはいえ各種完全に改善している訳ではないので、ここからどうするかというところ。また、長男以外の家族は『ゆる~い』体制で受験を見守っています。要するに父や母からのプレッシャーは比較的少ない。父に関しては、「撤退してもいいんだからね。中学受験がすべてじゃないよ」と日々言われる。何なら「撤退後は、中学校に向けてちょっとだけ学習習慣を家庭でつけよう。20分でも30分でも勉強する習慣を付けたらいいじゃん!。人生は長いんだ。小学校高学年の約2年間、ハァハァして勉強のギアを上げて疲れてしまうより、自分に合ったペースで、疲れない程度に進めた方が良いよ。でも長男の人生だからね。好きにしたらいい。」と常に言われる。私も何が良いのかは分かりませんが、『挑戦したことは無駄でない!』という本人の記憶になれば良いな~と思っています。一方で両親共に、中学受験をほったらかしにする訳にもいきません。やるんだったら『ラク』させてあげたいですし『いつの間にか覚えてた』という家庭環境も悪くないと思っています。トイレに受験に役立つポスターを貼ったり、お風呂には日本地図を置いておいたり…あの手この手で暗記の手伝いや効率化のサポートをしています。もう一つ、中学受験準備をスタートしてよかったかも…と思っていることがあります。特に長男が塾に行き始めてから、家族全体が変化したといいますか。長男以外の家族にも変化がありました。小4(塾では新小5)長男の塾は週に3回です。家から徒歩10分以内に大手塾があるというラッキーな環境のため行きは1人で通い、帰りは夫が迎えに行っています。この週3回の塾の間、

私と夫が、下の子達にたっぷり付き合うことができます

長男が塾に行っている間、4歳児三男の絵本の読み聞かせを行ったり、小2次男の話をじっくりと聞いたり。実は、中学受験準備をするまでは何となーく『家族みんなそれぞれ好きなこと』をしていました。子ども達もそれぞれアレクサでYouTubeをみたり、switchなどのゲームをしたり…私もネットサーフィンやブログ作成をしていました。でも、中学受験準備が始まってから、私と長男は二人三脚でで中学受験の勉強。帰宅してから「何時に始める?」と約束し合い、時間になるとリビングとは別の部屋で勉強をスタート。次男と三男については二の次になっていました。これはマズイ!と先に思ってくれたのは夫。長男と妻が別室で勉強している間、4歳と小2はずーーっとYouTubeを見てるじゃないか!これはダメだ!夫の社畜体質が完全に抜けたわけではないですが、なるべく早く帰宅して、私の目が手薄になる次男と三男に寄り添うようになってくれました。長男が塾の日は、私もそこに参加し次男と三男を中心に家族団らんをしています。そうなんです!長男が中学受験の準備をしなければ、我が家にはメリハリがなく、みんなそれぞれYouTubeやswitchでゲームをし、夫は社畜のまま、ただ漫然と時間が過ぎて行ったでしょう。中学受験というきっかけのおかげで、家に帰ってからの過ごし方がガラリと変わりました。帰ってからの時間って限られているんだ!と私自身が気がついたのも受験準備が始まってからです。とはいえ、我が家はまだまだ通塾がスタートして2か月。これからも山あり谷あり、ジェットコースターも逆バンジーも出てくることになると予想します。数か月後にでもどんな状況になったか、本エッセイで報告しますね。ではまた!

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