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アレッサンドロ・ミケーレ、ヴァレンティノのクリエイティブ・ディレクターに就任。

  • 2024.3.29

グッチのクリエイティブ・ディレクターだった51歳のアレッサンドロ・ミケーレは、ピエールパオロ・ピッチョーリの後任としてヴァレンティノのコレクションを率いることになった。

グッチ2020年春夏コレクションでのアレッサンドロ・ミケーレ。photography: Imaxtree

すべての道はローマに通じていたようだ。2024年3月28日、アレッサンドロ・ミケーレはヴァレンティノの新クリエイティブ・ディレクターに就任した。2022年11月にグッチのクリエイティブ・ディレクターを退任したのちは、ファッション界から遠ざかっていたがこの度、3月22日に退任を発表したピエールパオロ・ピッチョーリの後任に任命された。「とてつもなく光栄なことです」とアレッサンドロ・ミケーレはビジネスメディア「ヴォーグ・ビジネス」の独占取材で語った。「"美"という言葉が刻まれたこのクチュールのメゾンの歴史は、独自のエレガンス、洗練、そして極上の優美さで集合的に作りあげられてきました。その一員となることに計り知れない喜びと計り知れない責任を感じています」と。アレッサンドロ・ミケーレは、ローマ中心部の歴史的建造物、パラッツオ・ミグナネッリ内のヴァレンティノ本社のオフィスに陣取ることになる。

「この喜びを表現して測るための言葉、自分が真に感じていることを伝えるための言葉を探しています。笑顔が胸からはじけ、幸せな感謝の気持ちで目が輝き、需要と美が出会うこの貴重な瞬間。ですが喜びというものはあまりにも生気に満ちていて、それを口にすると傷つけてしまわないかと心配になるのです」と、アレッサンドロ・ミケーレは謙虚に語った。ヴァレンティノでの初コレクションは、9月にパリで開催される2025年春夏コレクションとなる。

究極のクリエイティビティ

ヴァレンティノのCEO、ヤコポ・ヴェントゥリーニは、かつての仲間との再会を「とても嬉しい」と語った。共にグッチで7年間働いた。アレッサンドロ・ミケーレはクリエイティブ・ディレクターとして、ヤコポ・ヴェントゥリーニはマーチャンダイジングおよびグローバルマーケット担当エクゼクティブヴァイスプレジデントとして。

インスタグラムアカウント@stylenotcomが伝えた就任のニュースにファッション界は騒然となった。グッチ在籍中、アレッサンドロ・ミケーレは非常に個性的なスタイルを打ち出し、ジャンルをミックスし、時代の境界を超えてみせた。エキセントリックであり続けることで、グッチに新たな息吹を吹き込み、ブランドの人気は再燃した。ハリー・スタイルズ、ラナ・デル・レイ、ビリー・アイリッシュなど、レッドカーペットに登場するスーパースターたちにも広く愛用された結果、グッチの売り上げは2014年の35億ユーロから2022年には97.3億ユーロへと約3倍に伸びた。

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