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夜カフェ使いにも嬉しい大阪・中之島のカフェ「π spectacle」は、古民家×北欧ミッドセンチュリーが調和するオールデイカフェ

  • 2024.3.29

中崎町のカフェ「π spectacle (ぱい すぺくたーくる)」は、北浜で行列をつくるカフェ「Spectacle Kitahama」や「箕面カヌレ」で有名な「Cafe EZE」の姉妹店。22歳でフランスに渡り、パリ、アルザス、ニースのレストランで研鑽を積んだ古田島 善之さんがオーナーを務める2024年2月現在の最新店舗です。

隙間を縫うように入り組む細い路地に在る「π spectacle」

るるぶ&more.編集部

大阪キタの中心、梅田駅から電車で1駅の中崎町。都心にありながら、その街並みには今も昭和の風情が残ります。建物と建物の隙間を縫うように延びる細い路地の奥に、個性的なお店を見つけることができるのも中崎町の魅力。

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歩いているだけでも楽しい街、中崎町の少し外れに「π spectacle」はあります。外から見ると、トタン外壁、構造材を剥き出しにしたような柱、壁がわりにした窓を支える鋼材の筋交いが見えて、一瞬工場かな? と思うようなインダストリアルな雰囲気。

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中に入ると、明るい暖色系の天井、Artek Aalto(アルヴァ・アアルト)のテーブルのモダンな形や色がやわらかい空気を生みだしています。カウンター前に一脚設けられたテーブル席は、一部ペット同伴可。この日も小型犬を連れたお客さまがお茶休憩されていました。

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1階はカフェの注文をする人や、焼き菓子を購入する人で賑わいます。カウンターで注文した後は、思い思いに自分好みの場所を選んで席につきます。

北欧のミッドセンチュリー家具を贅沢に配したカフェ空間

るるぶ&more.編集部

「π spectacle」の魅力の1つは、選んだ席によって表情が違うこと。例えば、1階カウンターの奥はターコイズブルーの壁に囲まれた半個室的な空間になっています。カップルで利用すれば、ちょっぴりお忍び気分を味わえそうだし、お子さん連れでもゆったりとした時間が過ごせそうです。

るるぶ&more.編集部
るるぶ&more.編集部

2階への階段を上がるとまず目に飛び込んでくるのが「イサムノグチ」のAKARI シリーズ23N。天井をとりはらい、三角屋根の梁や1階から伸びる柱が見えるスケルトンな吹き抜け部分に下がるのは同じくAKARI シリーズ71406。ここにも「Artek Aalto」のスツール 64が使われています。足置きのところがツートンカラーになっているのがレア。そう、「π spectacle」のもう一つの魅力は、ミッドセンチュリーデザインの家具に触れて、使えること。

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フラットな空間なのに、家具の配置によって仕切られているように感じるのが不思議で、正面の窓側に面した席はおひとりさま仕様。リモートワークや携帯の充電ができるようにコンセントも完備されています。デザイン性に優れた照明は「アルネヤコブセン」。

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「ハンス・J・ウェグナー」のYチェアは、色違いでニューヨーク限定カラーもあり、家具好きにはたまりません。「良いものに惹かれる」とオーナーの古田島 善之さん。

るるぶ&more.編集部

パリ、アンザス、ニースとフランスの飲食店を渡り歩いた古田島さんが感じたフランスの魅力は「自由・平等・博愛」。この店が同じ屋根の下でも場所によって犬と一緒に過ごしたり、リモートワークしたり、夜カフェを楽しんだりとさまざまな使い方ができる理由は、フランスのようにお客さまを尊重して、個の違いを受け入れる店づくりをしているからだと教えてくれました。

ARABIAの器でいただくカフェラテと美しいアシェットデセール

カフェラテ680円
「カフェラテ」680円

使う食器のほとんどが「ARABIA」ですが、カフェラテの器はエコパークポタリーのピーターシャイアー。ブランドの歴史などを知らなくても、見て、触れれば、良いものだということがわかります。

「アシェットデセール」1900円
「アシェットデセール」1900円

この素敵な空間にぴったりな「アシェットデセール」。丁寧に仕込んだパイ生地を毎朝その日の分だけ焼き上げるミルフィーユを主役にしたひと皿は、パイ生地がなくなれば終了する数量限定の一品。

るるぶ&more.編集部

お皿には古田島オーナーが手がける1号店からの名物「箕面カヌレ」。そしてその横には、イタリアのシチリア島から伝わるアイスケーキ「カッサータ」をカヌレの形で。

ナチュラルワイン グラス900円〜
「ナチュラルワイン」グラス900円〜

美しいデザートには、フランス北東部のワイナリー「Du Vin aux Liens」で作られたナチュラルワイン「Tribute to Frida」を。女性醸造家が、2019年に始めたばかりのワイナリーで、オーガニック農法で育てたぶどうを使って造られています。こんなワインを提案してくれるのも、現地で研鑽を積まれてきたオーナーならでは。

るるぶ&more.編集部

古田島オーナーがフランスの三つ星レストランで働いていたときに毎日のように焼いていたカヌレ。いまも欠かさず毎日焼きたてです。

るるぶ&more.編集部

「箕面カヌレ」は、テイクアウトの販売もあり。おうちでもカフェ時間が楽しめそうです。

もし、近くに住んでいたら「今日はどの席に座ろう」とワクワクしながら通ってしまいそうな「π spectacle」。毎日、ブランチの時間から終電前まで扉を開けてくれている、中崎町の頼れるお店です。

■π spectacle(ぱい すぺくたーくる)

住所:大阪府大阪市北区中崎西3-2-7
TEL:なし
営業時間: 11時〜23時30分
定休日:無休
アクセス:大阪metro中崎町駅から徒歩5分

Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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