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祖母の『遺産相続』で…生前の祖母「遺言状は仏壇にある」→葬儀後、親戚「あれ!?」【衝撃の隠し場所】に感動…

  • 2024.5.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

葬儀の後に控えている遺産相続。どんなに関係の良好な親戚同士でも、時として醜い争いに発展してしまうデリケートな問題です。しかし、遺産相続でのトラブルが驚きの方法で回避された事例もあるようで……。

本記事では、「祖母の遺言状の驚きの隠し場所」についてご紹介します。

遺言状が入っているはずの仏壇には…

こちらのエピソードは、30代の男性が教えてくれました。

 

これは2年前、祖母の葬儀の後、私が実際に体験した出来事です。

祖母は生前、親戚が集まるとことあるごとに、

「私に何かあった時のために遺言状を書いて仏壇にしまったよ。私にもしものことがあったら探して読んでちょうだい。……ああ、だけど生きているうちに読まれるのは恥ずかしいからね。私が生きている間は探さないでね

と言っていました。

祖母の言葉通り、私たちは祖母の生きている間、遺言状の件に触れることはありませんでした。

いざ祖母が亡くなり、葬儀が終わったところで皆が「祖母の遺言状」のことを思い出し、「それじゃあ、探してみようか」ということになりました。

親族全員が見守る中、一人が仏壇の引き出しをそっと引っ張ります。すると、不思議なことに、引き出しの中からもう一つ引き出しが見つかったのです。

「あれ?」

皆で首を傾げたものの、とりあえずその引き出しも開けてみることに。またそっと引き出しを引っ張ると、なんと、その中にもさらに引き出しが!

引き出しの中に引き出し。その引き出しの中にも引き出し。またその引き出しの中にも……と次々引き出しが現れ、親戚一同大困惑。

仏壇の引き出しは、まるでカラクリのような作りになっていたのです。奇妙な作りに皆であぜんとしていると、突然叔父がポン! と何かを思い出したように手を打ちました。

「そういえば、母さんはこの仏壇を村一番の大工に特注で作らせていたわ。もしかしたらこの仏壇、見た目以上に中が複雑な構造になっているかもしれない

叔父の考えは的中! その後、何時間もかけて親戚総出で仏壇を調べたのですが、出てきたのはたくさんの引き出しの中にちょこちょこと仕舞われた思い出の品々だけで、遺書らしきものはついぞ見つかりませんでした

仏壇を作った大工さんに訊こうにも、その腕利きの職人は何年も前に亡くなっており、図面も残っていません。結局、遺言状を探すのに疲れた親戚は、「相続者全員で平等に遺産を分ける」という話で落ち着きました。

今になって思うのですが……祖母はもしかしたら、最初から遺言状なんて書いていなかったのかもしれません

私の親戚の中には、婿養子になった人など、普通に相続するのが難しい人も少なくない人数いました。祖母は仲の良い親族に、遺産の奪い合いで争ってもらいたくなかったのかもしれません。争うことの虚しさを実感してほしくて、わざと仏壇をあんなからくりボックスのような作りにしたのかも……?

親戚との関係は今も良好。それどころか、遺言状を探し出すため力をあわせて「ああでもない」「こうでもない」とやったおかげで、今まで疎遠だった人との距離も縮まったような気がします。

天国のお祖母様からの最も大切な遺言だったのかも?

お祖母様が遺言状を仕舞ったはずの仏壇に細工が施してあった……という驚きのエピソードでした。引き出しの中に引き出し、そのまた中にも引き出し、なんてマトリョーシカのようですね。

投稿者さんの親戚は、仏壇の構造が複雑だったおかげでトラブルになりがちな遺産相続問題でまったく揉めることがなかったとのこと。これこそが「これからもみんな仲良くね」という、天国のお祖母様からの最も大切な遺言だったのかもしれませんね。



提供:30代男性

※この記事では媒体で募集した体験談を掲載しています