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大人が意外と間違える算数「(10-8÷4+1)÷3×2」→正しく計算できる?

  • 2024.5.19
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算数・数学の基礎となる「四則演算」を正しく理解できているでしょうか。

ちょっとした計算でも電卓を使っていると、計算のやり方を忘れてしまいがちです。

この記事では、「四則演算とは何か」を例題を交えながら解説をしていきます。

問題

次の計算をしなさい。
(10-8÷4+1)÷3×2

計算する順序に、気をつけてください。

解説

今回の問題の答えは「6」です。

途中の計算式は次のようになります。

(10-8÷4+1)÷3×2
=(10-2+1)÷3×2
=(8+1)÷3×2
=9÷3×2
=3×2
=6

四則演算が混ざった式の場合、計算する順序が決まっています。

計算は必ず次の順番でしなければいけません。

(1)カッコ内の計算
(2)掛け算・割り算
(3)足し算・引き算

まず計算しなければいけないのはカッコ内です。

カッコ内(10-8÷4+1)は、引き算・割り算・足し算となっているので、割り算部分の「8÷4」から計算します。

すると、カッコ内が(10-2+1)となるので、

前から順に計算して10-2+1=9となります。

よって、カッコが外れた式は、「9÷3×2」。

これで割り算・掛け算のみの計算となったので、前から順番に計算します。

9÷3×2
=3×2
=6

最終的な答えの「6」が出ました。

一見すると複雑な計算式のようですが、順序さえ意識すれば、一つ一つは簡単な計算ですね。

四則演算とは

四則演算とは、小学校で習う足し算・引き算・掛け算・割り算をまとめた呼び方です。

中学数学以降では、次のように呼ぶこともあります。

足し算→加法
引き算→減法
掛け算→乗法
割り算→除法

また、それぞれの計算した答えを「和差積商」と呼ぶこともあります。

足し算の答え→和
引き算の答え→差
掛け算の答え→積
割り算の答え→商

これらの言葉は、使う機会も多いので、ぜひ覚えておきましょう。

先ほど解説したように、四則演算が混ざった式では、計算の順序が決まっています。

この順序を間違えると、計算結果も異なるので注意が必要です。

一方で、「交換法則」や「結合法則」のような計算の順序を入れ替えることができる性質もあります。

交換法則
a+b=b+a
a×b=b×a
結合法則
(a+b)+c=a+(b+c)
(a×b)×c=a×(b×c)

例えば、「36+78+22」の計算はどのようにするでしょうか。

もちろん前から計算してもいいのですが、実は後ろから計算すると少し計算が楽になります。

36+78+22
=36+(78+22)
=36+100
=136

計算の順序は基本的に決まっているのですが、このように入れ替えることが可能な場合もあるので、うまく工夫していくことが大切です。

まとめ

四則演算は、算数・数学の基礎となります。そのため、正しい理解をしていないと、発展的な問題に取り組むことができません。

計算問題は地道に練習を繰り返すことで、正確さとスピードを身につけることが可能です。

他の記事の問題にもぜひ挑戦してみてください!

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


四則演算の問題をもう一問!

大人が意外と解けない「48÷6÷2=?」→ 四則演算に対する解説
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