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玉城ティナさん「良くも悪くも選択肢が多すぎて、迷ってしまう」【特別インタビュー】

  • 2024.3.28

まずびっくりしたのが、モデルとしての表現力の高さ。〝今回はこんなイメージでお願いします〟と伝えると、イメージ通りの路線でイメージ以上の表現をしてくれました。インタビューでも終始落ち着いて自分の言葉で語る姿に20代とは思えない、内面の成熟度を感じました。

20代後半は、ひとりの女性としての生き方を考え始める年齢

最近は女性としてどう生きていくかを意識するようになりました。今は、いろんな肩書きを持っていて当たり前だし、ひとつのことだけをやっていればいい、という時代でもない。良くも悪くも選択肢が多すぎて、迷ってしまうこともあります。20代後半は、ひとりの女性としての生き方を考え始める年齢なのかな、と。

嫌ですが、もし明日「あなたは女優としてもうダメです」と言われたら、私は「そっか」と受け入れると思います。そのくらい手放してもいいような職業というわけではなくて、環境に恵まれて始められた仕事でもあるし、ずっと続けられる保証もない。後ろ向きではなく、フラットにそんなスタンスでいます。東京に暮らしていると、多様な生き方や価値観に触れられて、まだまだいろんな選択肢があると感じます。自分が「こうじゃなきゃいけない」と考えてしまいがちなことを紛らわせてくれる場所でもある。それから、どんな選択や生き方であれ、自信を持っている人が多い印象。自分の選択をミスだと思わず、人と違う選択も前向きに捉えて切り拓いていくことは、30代に向けた私自身の目標でもあります。

上の世代が変わらないなら、私たちの世代が変わっていくしかない

年齢によってできる役も変わってくるし、自分の想像の及ばない出会いもあると思うから、そういう巡り合わせを大切にしつつ、いつか制作する側にも回ってみたいです。
例えば、脚本の段階で俳優が関われると、作品をより高めることができるんじゃないかなと思うこともあって。日本のクリエイティブのスピードも変わってきていると感じるから、柔軟に新しいことを取り入れていい方向に変化できるといいのかな、と。

現状が変わらないのであれば、少しずつ私たちの世代から変わっていくしかない。制作に携わることで撮られるときの意識も変わるし、視野も広がると思うんです。年齢を重ねて、若い頃の自分と比べてしまうことが一番よくないと思っていて。新たな視点やスキルを身につけて、いろんな面を持っている人に成長していきたいですね。

脱・インドア派。友達との外食&旅行でリフレッシュ
元々インドア派でしたが、大人になるにつれて外に出ることが増えました。一番肩の力が抜けてるな、と自分でも感じるのは、友達と外食しながらおしゃべりしているとき。スケジュールが調整できたら、なるべく旅行にも行くようにしています。最近は、気軽に行けてごはんも美味しいアジア旅が多め。海外移住を考えたこともありましたが、白米と出汁が大好きなので難しそう(笑)。東京で生活しながら海外にも拠点があるようなライフスタイルにも憧れます。

玉城ティナさん
1997年生まれ。沖縄県出身。2012年ViVi最年少専属モデルとしてデビュー。2014年からは女優活動も開始。2019年には、映画『Diner ダイナー』、『惡の華』の演技が評価され、第44回報知映画賞新人賞を受賞。以降も映画やドラマ、アニメ声優と多岐にわたって活躍。2012年にはWOWOWの企画「アクターズ・ショート・フィルム2」で脚本・監督に初挑戦を果たした。近年の出演作は、映画『恋のいばら』、『零落』、『♯ミトヤマネ』、Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」S eason4がある。現在、Huluにて独占配信中の「君と世界が終わる日に」Season5では、飯豊まりえさんとW主演を務める。

【衣装】ジャケット¥104,500 シャツドレス¥44,000 パンツ¥28,600(すべてハイク/ボウルズ)ブーツ¥15,900(チャールズ&キース/チャールズ&キース ジャパン)

撮影/菊地 史〈impress+〉 ヘアメーク/AIKO OGAWA スタイリング/松居瑠里 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks,Inc.

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