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【iPhone】所有者が亡くなった場合、データはどうなるの?→“本人以外”に引き継ぎできます!

  • 2024.5.13
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写真:PIXTA

iPhoneのセキュリティは簡単に突破できないほど高いことで有名ですが、ユーザーが亡くなった場合、iPhoneのデバイスやiCloudに保存してあるデータどうすべきなのでしょうか?また、他の方が確認することはできるのでしょうか?

そこで今回は、所有者が亡くなったiPhoneについて解説してきたいと思います。

どんな方法を使ってもロック解除はできません

まず、iPhoneには電子マネーやネットバンキング、証券口座のほかプライペートな情報が詰め込まれており、ユーザー本人以外はロック解除ができないのが一般的な考えです。

「Appleやキャリアに頼めば、解除してくれるはず」と考える方も多いかと思いますが、パスコードは設定した本人しかわからない情報のため、Appleやキャリアでも同様に解錠することはできません

データの完全削除はAppleに問い合わせれば対応可能ですが、遺族や大切な方に残しておきたいデータがある場合はなるべく避けたいところ。

「故人アカウント管理連絡先」を使って安全に引き継ぎをする

実は、自分が亡くなった後に自分のAppleアカウントのデータにアクセスできる人物として、「故人アカウント管理連絡先」を設定しておくことができます。

信頼できる人がアクセスできるように登録しておくと、写真、メッセージ、メモ、ファイル、ダウンロードしたアプリ、デバイスのバックアップなどを確認できるようになります。
ただし、故人のApple IDで購入した映画や音楽、サブスクリプションやキーチェーンに保管されている支払い情報、パスワード、パスキーには、故人アカウント管理連絡先になっていてもアクセスできないので注意が必要です。

[故人のデータへのアクセスを申請する際に必要なもの]
・故人が故人アカウント管理連絡先を選択した際に生成したアクセスキー
・故人の死亡証明書(所有者死亡の記載のある戸籍謄本)

Appleで故人アカウント管理連絡先からの申請内容を審査し、上記の情報の確認がとれれば、故人のiPhoneにアクセスすることができます。

「故人アカウント管理連絡先」の設定方法

それでは、実際に「故人アカウント管理連絡先」を登録していきましょう。

[Apple IDの故人アカウント管理連絡先を追加するする方法](iPhone)
1.[設定]からユーザー名をタップ

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画像:筆者撮影

2.「サインインとセキュリティ」をタップ

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画像:筆者撮影

3.「故人アカウント管理連絡先」をタップ

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画像:筆者撮影

4.「故人アカウント管理連絡先を追加」をタップ

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画像:筆者撮影

5.「故人アカウント管理連絡先を追加」をタップ

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画像:筆者撮影

6.生体認証後、電話帳からアクセスできる人を電話帳から選択

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画像:筆者撮影

7.「デジタル遺産へのアクセス」という画面が表示されるので、「続ける」をタップ

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画像:筆者撮影

8.選択した人がAndroidなら「アクセスキーを印刷」をタップ

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画像:筆者撮影

9.選択した人がiPhoneなら「アクセスキーを送信」をタップ

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画像:筆者撮影

10.「アクセスキーを○○○さんに送信」という画面が表示されるので「送信」をタップ

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画像:筆者撮影

万が一に備えて登録しておこう!

今回は、所有者が亡くなってしまった後のiPhoneにアクセスするための方法を解説しました。万が一に備えて、事前に登録をしておくことをおすすめします。


ライター:ちだい
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー・サービスなどモノ誌で執筆。趣味は映画鑑賞と競走馬。

※写真はイメージです