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冬から春にかけてのフワフワのラフからなら“直ドラ”のチャンスあり!【ドラコン世界女王・大和田紗羅が教えます】

  • 2024.3.28

今や岩井明愛・千怜プロの代名詞になりつつある“直ドラ”ショット。その名の通り、ティアップしていないボールをドライバーで打つことですが、アベレージゴルファーが行うにはノーチャンスと思うでしょう。ドラコンの世界女王・大和田紗羅プロによれば、この冬から春にかけてならチャンスありと言います。期間限定であれば、思い切ってトライしてみませんか?

大和田紗羅プロ

◆芝をよく見て、ボールが浮いている状態なら挑戦してもOK

まずは、直ドラショットをできる条件を考えましょう。正直、アベレージゴルファーがフェアウェイから打って成功させるのは難しいと思います。ましてや冬場は芝がほとんど立っていないため、絶対に避けるべきです。夏のフェアウェイでも難易度はかなりあると考えましょう。

チャンスがあるとしたら、この時期のラフです。夏場だとラフにボールが埋まってしまうので避けるべきですし、真冬だとラフでもボールが芝に浮くことは少ないでしょう。この冬から春にかけてなら、夏のようにボールが埋まるほど芝も伸びていませんし、ボールが芝の上に浮くチャンスは十分あります。運よく芝の上にボールが浮いているなら、思い切って挑戦してみましょう。

ボールが芝の上に浮いているなら直ドラチャンス。最低でもソールよりもボールが上にあることが条件です

いくらフェアウェイでも芝が寝ている時はノーチャンス。夏場でも難易度高めです

◆通常の7割スイングを意識してみよう

打ち方ですが、完全なレベルブローを目指しましょう。フェアウェイウッドなら、多少は上からクラブヘッドが下りてきてもボールを拾ってくれますが、直ドラでは少しでもダウンブローに打つとボールは上がりません。ヘッドが真横に動きながらインパクトを迎えるイメージです。まさに、ソールを滑らせるつもりでクラブを振り抜きましょう。

それでは、順を追って打ち方を説明します。クラブを短く持つ必要はありません。ティショットを打つときと同じ長さに持ちましょう。ボールの位置は左足カカトの延長線上になります。基本的にはクラブのロフトでボールを飛ばすため、無理に素早く振る必要はありません。ミート率を上げるためにも、クラブをゆっくり上げてゆっくり振り下ろすイメージです。

スイングは通常よりもコンパクトに振ることを心がけます。オーバースイングはもってのほかで、通常の7割ぐらいの振り幅で十分です。ヘッドをボールに当てようとせず、フィニッシュまで振り抜く過程にボールがある意識です。

フェースの芯にさえ当たれば、ある程度の飛距離を稼ぐことは可能です。スイング中に余計な力を入れないように気をつけましょう。力を入れた瞬間にヘッドが芝に刺さります。また、ボールを上げようと意識することもNGです。

ソールを滑らせているかどうかを確認するには、ボールを打つ前に素振りをすること。“サッ”というソールが芝をこする音がするならOKです。

ソールを滑らせながらインパクトを迎えるイメージを持ちましょう。真横からボールをとらえる感じです

打つ前に素振りをしてソールで“サッ”と芝をこする音がするかどうかをチェックしましょう

スイング中は力を入れないこと。ゆっくり上げてゆっくり下ろすイメージでスイング。通常の7割スイングを心がけましょう。ボールを上げる意識を捨て、インパクトは通過点だと考えましょう

◆教えてくれたのは…大和田紗羅プロ

おおわださら/1994年生まれ。福島県出身。日本人女子選手として初めて2022年女子ドラコン世界チャンピオンに輝く。公式最長飛距離342ydの記録保持者。ティーチングプロフェッショナル資格 A級とJLPGAジュニアゴルフコーチ資格を持つ

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/東京相武カントリークラブ(アコーディア・ゴルフ)

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