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絵の具セットまで「盗まれてる?」クラスメートを疑う男児の葛藤

  • 2024.3.28
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皆さんは、小学生のころどのような子どもでしたか?学校は楽しく通っていたでしょうか。わが子を見ていると、まだまだ幼い部分がたくさんありつつ、たくさんの友だちと接して苦労している部分も垣間見たりしませんか?小学生なりに大変なこと、頑張っていることがあるのでしょう。今回ご紹介する作品は、そんな小学生の心を丁寧に描いた作品です。愛すべき宇宙人(@aisubekiutyu_jin)さんの作品、『ぼくの教科書がありません』をご紹介します。どうぞご覧ください。

大変だけど、楽しい毎日!そう思っていたのに…

主人公はイチくん。小学校4年生です。イチくんの家庭は母子家庭で大変さこそ感じていましたが、優しい母が大好きだったため、つらいと感じたことはないそうです。

友だちもいて、学校も毎日楽しく通っていました。そんな小学校生活を楽しく元気に満喫していたイチくんでしたが、ある日とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうのでした…。

次々となくなる学用品。犯人はまさか…

学校にあるはずのものをなくしてしまい、慌てるイチくん。理科の教科書から始まり、国語、算数、習字セットや絵の具セットまで次々になくしてしまいます。たくさんのものがどんどんなくなり、誰からに盗まれているのではないかと、思うになるイチくん。

すぐに人を疑わず、自分のせいだと思い詰めるところはとても素直で小学生らしいですよね。犯人は誰か結局分からなかったようですが、イチくんには心当たりがありました。好意を寄せてくれていた女の子の気持ちを無視してしまったことがあったのです。

異性を意識し、恥ずかしくなってしまう年ごろってありますよね。相手の女の子はイチくんの行動に傷ついたのかもしれません。気持ちをうまく処理することができず間違った行動をしてしまうこともあります。とても繊細で難しい時期ですよね。

相手を傷つけることで、自分も傷ついていると知ってほしい

結局、イチくんは犯人探しはせず真相は分からないままとなってしまいました。本当のことを知っているのは、物を盗んでしまったその子のみ、ということになります。

物を盗むということは、悪いことです。どんな理由があってもやってはいけません。しかし、それをしないと気が済まないほど、その子にもイチくんへ思うことがあったのでしょう。その気持ちややってしまった罪悪感は、きっと一生消えないでしょう…。

子どもが抱えきれない悩みを抱いたとき、大人はどう寄り添ってあげたらいいのでしょうか。大人になっても、誰にも言えない罪悪感を抱いたままになってほしくないですね…。子どもと大人の中間地点の小学生。難しい感情を知ることができる作品ですね。

著者:ゆずプー

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