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たっぷりのバターとスパイスで鶏肉がとろける!パキスタンの煮込み料理「カラヒ」は意外と簡単に作れるって知ってた?

  • 2024.3.28

Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。

「カラヒ」をご存じだろうか。インドやパキスタンなどで食べられている煮込み料理で、料理名にもなっている「カラヒ」と呼ばれる円形の鍋で作る。

私はアフガニスタン料理屋に行った時にその存在を知り、肉や野菜をたっぷりの香辛料とバターで煮込んだスパイシーでコクのある味わいに感動した。ただ、それ以外の店では出会ったことがないので、いつかまた食べに行きたいなと思っていた。

そんな中、パキスタン政府(@pakseifu)のXアカウント※が、カラヒのレシピを公開しているのを見つけた。えっカラヒって、家でも作れるの!?

※こちらはパキスタンの情報機関の職員によるアカウント。日本のXユーザー向けにパキスタンの情報を発信している。

なんだか作り方も簡単そう 出典:Togetterオリジナル

日本の家庭でもちゃんと再現できるのか、気になったのでさっそく試してみた。

バターの量にビビる

カラヒの材料は以下の通り。

鶏肉:500g
トマト:170g
水:180ml
赤唐辛子パウダー:5g
塩:5g
バター:100g
ヨーグルト:75g
コショウ:2.5g
ガラムマサラ:2.5g
ダニヤ(パクチー):1g
唐辛子:2〜3本
生姜:2.5g
出典:Togetterオリジナル

材料を見ただけで、香辛料がたっぷり入っていることがわかる。パキスタン政府さんの投稿では鶏肉1kg分の分量だったが、初めてトライする異国のレシピで鶏肉1kg分使うのはちょっと勇気がいるので、今回は半量で作った。

生のトマトを使うといい 出典:Togetterオリジナル

まずはフライパンに鶏肉とトマトを敷き詰め、水、塩、唐辛子パウダーを加えて火にかける。今回鶏肉は、唐揚げ用のもも肉と、骨付きの手羽元を使った。トマトは一般的なサイズのものが1玉ちょうど170gくらいなので、1玉ドーンと入れると良いだろう。

市販の小瓶の半量くらい使った 出典:Togetterオリジナル

唐辛子パウダーは、市販の「チリパウダー」を使用。5g測ってみてもらうと分かると思うが、「こんなに入れて大丈夫?」とやや心配になる量である。

フライパンに蓋をして、中火で25分くらい煮る。25分後、蓋を開けると鶏肉とスパイスがなじんだ香りがふわりと広がり、キッチンがパキスタンと化した。

蓋を開ければそこは異国 出典:Togetterオリジナル

木べらをつかってトマトを潰したあとで、バター100gを加える。

トマトもトロトロになっているので、すぐ崩れる 出典:Togetterオリジナル

バターも測ってみると、その多さに驚愕すると思う。

それもそのはず、日本で市販されているバターの塊がだいたい200gなので、その半分をドボンと投入することになるわけだ。「こんなに入れて大丈夫?」どころではない。正直「本気で言ってる…?」と思った。

この量を入れて大丈夫なのか?本当に? 出典:Togetterオリジナル

理性に目を背けてバターを投入し、溶かしながらさらに10分煮る。バターのこってりとした香りが加わって、お腹がなる。

フライパンに広がるバターと香辛料の海 出典:Togetterオリジナル

思わず叫んじゃう美味しさ

バターがしっかり馴染んだところでヨーグルトと残りのスパイスを入れる。

ヨーグルトでさらにマイルドに 出典:Togetterオリジナル

ガラムマサラとはインド料理などに用いられるスパイスをブレンドしたもので、今回は「GABAN」の缶入りを使った。スーパーでも購入できる場合があるが、見当たらなかったらネット通販で買おう。

また、唐辛子は鷹の爪を2本分、生姜はチューブタイプのもので代用した。

あとは、スパイスとヨーグルトがなじむまで2~3分煮込んだら「カラヒ」の完成だ!

これがカラヒだ! 出典:Togetterオリジナル

お皿によそうと、見た目からして香辛料がたっぷり鶏肉にしみ込んでいるのがわかる。そしてお皿の底には透き通ったバターが…。ゴクリ。

一口食べた瞬間、私は叫んだ。「うっ、美味すぎる・・・!!!!」

ちなみに「叫んだ」は誇張表現ではない。本当に声が出た。まず、鶏肉が口の中で溶けるほど、トロトロに柔らかくなっている。ガツンとくる塩気に対して、香辛料の主張は思ったよりもマイルドだ。噛めば噛むほど、肉汁とじんわりスパイシーな香りが口に広がる。そして、やはりというか、バターのコクが凄い。香辛料の角が取れているのは、大量に投入したバターによるところが大きいと思われる。

骨付きのお肉もフォークですぐ崩れる柔らかさ 出典:Togetterオリジナル

味のクオリティは、お店で食べたものとそん色ない。日本の一般家庭で「カラヒ」をここまで再現できるとは。しかも調理工程はほぼ「煮込むだけ」なので、スパイスさえそろえてしまえば簡単に作れるのも良い。

ちなみに、パキスタン政府さんの担当者に話を伺ったところ、カラヒは本国では「ナン」や全粒粉で作る薄いパン「ロティ」といった主食と共に食べることがほとんどだが、ご飯と合わせてもいいとのこと。(翌日に残りをご飯とともに食べてみたが、こちらもまた大変美味しかった)

自制心が大事 出典:Togetterオリジナル

簡単に作れて大変美味しいカラヒ、一つだけ注意点がある。スパイスの効果でそこまで重さを感じないため、パクパクとたくさん食べてしまいがちだが、調子に乗って食べ過ぎるとあとでバターの重さが胃にのしかかって来るぞ。まさに禁断の味わい。気になった方はぜひお試しあれ。

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文:ふ凡社 編集:Togetterオリジナル編集部

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