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【祝40周年】氷結したNYでゴースト退治!!『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』 3/29公開 【伊藤さとりの映画レビュー】

  • 2024.3.27

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、3月29日(金)公開の『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』。可愛くて笑えて怖い、ゴーストバスターズらしさ全開の最新作です。


最新作、マシュマロマンは小さくなって登場!

1984年、驚きの特撮でちょっと怖くて楽しい映画『ゴースト・バスターズ』が世界中の子ども達を夢中にさせました。そこに現れた巨大なマシュマロマンのあまりの可愛さに興奮し、その年の米アカデミー賞では視覚効果賞にノミネート。しかもレイ・パーカーJr.が歌うテーマ曲とMVは多くの若者を熱狂させ、全米No.1ヒットを記録。その後、1989年に続編が公開。ここでは自由の女神がNY市内を歩く姿が映し出されました。やがてリブート版『ゴーストバスターズ』が2016年に公開、ゴースト退治をするメンバーは全員女性、受付担当は『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースと、オリジナル版と性別を反対にして作られ話題になったのです。

そんな元祖『ゴースト・バスターズ』の生みの親、アイヴァン・ライトマンの息子、ジェイソン・ライトマン監督が1989年公開作の続編として製作した『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)は、2014年に亡くなったハロルド・ライミス演じるオリジナルメンバーのイゴン・スペングラー博士の孫娘フィービーが主人公。孫息子も登場し、子供たちがゴーストバスターズになっていく初々しさや懐かしのメンバー登場もあり、オリジナルファンなら感涙モノの映画だったのは記憶に新しいはず。

そしてその続編が3/29公開となる本作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』になります。前作で監督、製作を務めたジェイソン・ライトマンは製作と脚本に回り、あの名作(1982)のリメイク版『ポルターガイスト』(2015)などホラー映画を撮ってきたギル・キーナンが監督に。そのせいか、以前よりもややおどろおどろしい演出で、ゴシックホラーさながらのシーンで幕を開けることに。しかも一作目に登場した食いしん坊のお化けであるスライマーや、図書館に潜むあの方、前作にも登場した小さくなった沢山のマシュマロマンがスクリーンの中を暴れまくるのは嬉しい限り。更にラスボスである世界を一瞬で凍らせてしまう最強ゴースト“ガラッカ”は悪魔のようであり、死神のようにも見えるデザインというのも怖さ倍増。

そんな視覚的面白さと、登場人物のややおっちょこちょいなところが『ゴーストバスターズ』シリーズの魅力でもあるわけですが、そこはしっかり者のフィービーの脇を固める大人たち担当ということで。あ、本作でシリーズ初登場のキャラクター、ナディームはかなりのおとぼけキャラなので注目。演じるは第90回アカデミー賞脚本賞ノミネートとなった『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(2017)で自身の結婚体験を脚本にし主演を務めたコメディアン、クメイル・ナンジアニというのがかなりの爆笑スパイスになっておりますよ。
——伊藤さとり

☑3月29日(金)全国の映画館で公開 『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』

【あらすじ】太陽が降り注ぐ真夏のニューヨーク。謎の男によって街角のオカルト鑑定店へ持ち込まれた、先祖代々伝わるという骨董品。ゴースト退治のプロである”ゴーストバスターズ”として活動するスペングラー家は、ゴースト研究所の調査チームと協力し、その中には全てを一瞬で凍らせる史上最強ゴースト<ガラッカ>が封印されていることを突き止める。しかし、手下のゴーストたちの策略によってガラッカが封印から解き放たれてしまった…!!氷のパワーでニューヨーク中を襲うガラッカ。人々が海水浴を楽しむビーチにも、突如として巨大な氷柱が大量出現!悲鳴を上げながら逃げ惑う人々をよそにその勢いはとどまらず、ニューヨークの街は氷河期さながらの氷の世界に―。果たして、ガラッカの真の目的とは何なのか。謎の男とは一体何者なのか。そして、ゴーストバスターズはゴーストたちに奪われた夏を取り戻し、ニューヨーク、そして世界を救うことができるのか――!? 2024/アメリカ/115分
監督:ギル・キーナン(『モンスター・ハウス』『ポルターガイスト』)
製作:ジェイソン・ライトマン(『ゴーストバスターズ/アフターライフ』『マイレージ、マイライフ』『JUNO/ジュノ』)
脚本:ジェイソン・ライトマン&ギル・キーナン
出演:ポール・ラッド(『アントマン』)、キャリー・クーン(『ゴーン・ガール』)、フィン・ウルフハード(「ストレンジャー・シングス」シリーズ)、マッケナ・グレイス(『アナベル死霊博物館』)、クメイル・ナンジアニ(『エターナルズ』)、セレステ・オコナー(『マダム・ウェブ』)、ローガン・キム(『ゴーストバスターズ/アフターライフ』)、ビル・マーレイ(『ゴーストバスターズ』)、ダン・エイクロイド(『ゴーストバスターズ』)、アーニー・ハドソン(『ゴーストバスターズ』)、アニー・ポッツ(『ゴーストバスターズ』) 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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