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カモミールの3つの簡単活用法〜不安やストレスを感じたときに

  • 2024.3.27
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新年度が始まる春から初夏にかけては、学生や社会人にとっては環境の変化が多い時期。期待やわくわく感と共に、不安や緊張も少なからず感じているのではないでしょうか? この時期は、体調も不安定になりがちといわれています。そこで活用したいのが「ハーブのチカラ」。今回は、リラックス効果のある“カモミール”のオススメ活用レシピを、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介いただきます。

ストレスを感じたら、ハーブの効果を享受しよう!

この春、転勤で環境が変わる、初めての土地で新生活がスタートする、子どもが独り立ちする…なんていう方もいらっしゃるかもしれません。新しいことへのチャレンジは、楽しみもありますが、不安や緊張もつきものです。

「不安で眠れない」、「なんとなく気持ちが落ち着かない」、「ストレスが溜まってきた」という時には、ぜひハーブを試してみましょう。

ハーブとは、生活の役に立つ香りのある植物たちを指します。ハーブの持つ香りや効能をうまく利用することで、心身のちょっとした不調をケアし、健康に導くことができます。あまりストレスを溜め込んでしまう前に、上手に植物のチカラを活用してくださいね。

カモミールティーでリラックス

カモミールティーでリラックス

カモミールは、キク科の植物で、紀元前から栽培され、豊富な効能を持つ薬草として活用されてきた歴史があります。カモミールの中でも、主にハーブティーやアロマテラピーの材料として使われる品種は、一年草のジャーマンカモミールと、多年草のローマンカモミールの2つです。

ハーブティーとしてオススメなのは、ジャーマンカモミール。お湯を注ぐと、リンゴのような香りが立ち、ほのかに甘みがあって美味しく飲めます。

イライラ・興奮・緊張感を感じる時に、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる鎮静作用があり、夜寝る2時間ほど前を目安に、温かいハーブティーにして飲むといいでしょう。

カモミールは夜寝る2時間ほど前を目安に、温かいハーブティーにして飲むとよいでしょう

保存がきくようにドライ(乾燥)になったものが、ハーブ専門店やインターネット通販で購入できます。ハーブには、ハーブティーとして飲む以外にも、クラフトとして販売されているものもあるので、購入する際には、食品用であることを確認しましょう。すべてのハーブが食品としての基準を満たしているわけではないのでご注意くださいね。

カモミールのハーブ風呂

人間は、交感神経優位の状態と副交感神経優位の状態を行ったり来たりして、神経バランスをとっています。交感神経は朝や日中の活動時に優位になり、副交感神経は夜のリラックスモードや、睡眠時に優位になりますが、このバランスがうまくとれなくなると、体調不良の原因になります。現代に働く人の多くは、交感神経が常に優位になりがちなので、きちんと副交感神経を優位にさせる時間を意識して持つことが大切です。

そこで大切なのが、お風呂にゆっくりつかること。身体を温めることで、副交感神経にスイッチを切り替えることができます。

お風呂タイムに、カモミールのチカラを加えよう

お風呂タイムに、カモミールのチカラを加えよう

このような不織布製のだし袋やお茶袋などにカモミールを10gほど詰めて、お風呂に入れ、お湯をはっていきます。お湯がたまった頃には、ハーブ風呂のできあがり。

鼻から吸って口から吐く深呼吸を繰り返すと、気持ちがだんだんと落ち着いてきて、お風呂から出た後には、きっと深い眠りにつくことができるかもしれません。

<ハーブをお風呂で使う際の注意点>

  • ハーブの色素沈着を防ぐため、入浴後はすぐ浴槽のお湯を捨て、洗い流してください。
  • 色素が洗濯物に移ることも考えられるので、残り湯を洗濯に使わないでください。

カモミールの精油でアロマテラピー

アロマテラピーとは、日本語にすると“芳香療法”のこと。植物100%から採取されたハーブの香りをかいで、心身のケアをする自然療法の一つです。

カモミールも精油(エッセンシャルオイル)に加工され、販売されています。精油になっても、鎮静作用は健在で、甘い香りが神経性の緊張を和らげ、リラックスさせてくれます。

簡単にできるのが、精油の香りを鼻から吸いこむ芳香浴です。

カモミールの精油でアロマテラピー

アロマディフューザーを使用すると便利ですが、持っていなくても大丈夫! マグカップに熱いお湯をはって、そこに精油を数滴たらしてください。

上記でご紹介したドライカモミールは、身体に穏やかに作用するのに対し、精油の香りは脳にダイレクトに届き、瞬時に気分を変える効果があるので、体調や状況に合わせて使い分けをするとよいでしょう。

<注意点>

キク科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方は医師にご相談ください。

ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差があります。利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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