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俳優・中村倫也 初の料理本「THE やんごとなき雑炊」がおもろ美味しい!

  • 2024.3.27

NHK連続テレビ小説『半分、青い。』のまあくん、TBS系列のTVドラマ『凪のお暇』のゴン、ブルボンの『ルマンド』のCMなど、役柄のフワッと包み込むような雰囲気と佇まいから、癒し系と評される俳優、中村倫也さん。料理好きな中村さんが初の料理本「THE やんごとなき雑炊」(KADOKAWA)を上梓したと聞きつけ、インタビューを敢行! 癒し系の素顔をさぐってきました。

2022年4月号から約1年半にわたり雑誌『ダ・ヴィンチ』にて掲載されてきた俳優・中村倫也の料理連載。その企画誌面を書籍『THE やんごとなき雑炊』として一冊の本に。一般的な「雑炊」の想像をはるかに超える20の雑炊レシピと、調理中に交わされる中村倫也の言葉の数々、その折々に綴ってきたエッセイまでも楽しめます。

「THE やんごとなき雑炊」/著者:中村倫也/監修協力:タカハシユキ/定価:¥1,870(本体¥1,700円)/発行:株式会社KADOKAWA

なぜ、雑炊をピックアップ? 湧き上がる疑問を中村さんにぶつけます

━━ 初の料理本を発売されたとのこと、おめでとうございます! それにしても、一冊丸ごと雑炊がテーマで20のレシピが掲載されているということに驚きました。どんな経緯でテーマが「雑炊」に決まったのですか。
中村倫也さん(以下敬称略)「元々、本とマンガの情報誌『ダ・ヴィンチ』で【THE やんごとなき雑談】という連載をやっていて、そのタイトルの字面から言葉遊びみたいに“雑”が付く言葉を連想したんです。料理も好きだったので、何か仕事としてかたちにしたいということもあり、雑炊、いいじゃんと。雑炊はいろいろな素材をごはんと一緒に炊く料理ですが、縛りがあるようでないし、ジャンルもあるようでない。可能性が広がりそうな面白さも感じていました」
━━ 確かに、ひと口に雑炊といっても、和の出汁ベース、鶏ガラベース、トマトベースなど、バリエーション豊かにレシピが載っていてそれだけでも楽しそうです。それにしても料理で面白さを求めるとは……。
中村「やるなら無理めなことをしたいという性分なんですよ。そもそも『ダ・ヴィンチ』で料理をテーマにということ自体、あまりないでしょ(笑)。でもそこはプロの集団なので、料理監修のタカハシユキ先生の力もお借りしてレシピとしても美味しいものに仕上がっています。それに作っている工程や先生と交わした会話もライターさんに記録してもらっているので、作り方のレシピではわからない、料理の段取りにもさまざまな発見があると思います。読んでも面白い料理本になったかと」
━━ 中村さんが作った雑炊からのインスピレーションで書かれたエッセイも面白かったです。
中村「できあがった料理を食べながら、幼いころの思い出が思い浮かんで書いたものもあるし、材料から連想して書いたり。たとえばそら豆を見ていたら、名前の由来が気になりだして、そこから物語を考えたり。連想ゲームが好きなんですよ」
━━ 雑炊なら料理が苦手でも作れそうですね。ちなみに、収録されたレシピのなかで簡単でオススメなレシピはありますか?
中村「先生の考案をもとに、自分が作りやすいようにアレンジしたレシピがあるのですが、それは簡単ですよ。缶詰を使ったりしているし。あとは切る工程が生姜しかない卵と鶏肉を使った、天津飯みたいな雑炊ですかね。雑炊ってごった煮していい料理だから、普段は食べ方がわからない野菜とかを食べられるのもいいですよね。食べ方に困ったら雑炊で、って思ったら気楽になるでしょ」

型にハマらない自由な発想の持ち主中村さん 気になる素顔に近づくべく、40代女子が気になる質問をぶつけてみました

Q1.あらためて、手短に自己アピールをお願いします。
中村「悪いやつじゃないです。それは言えます」
Q2.自分をカテゴライズするとしたら、何系だと思いますか? 理由も簡単に教えてください。
中村「世間から思われている印象よりは昭和男子気質ですね。考え方に古風なところがありますし」
Q3.コンビニでよく購入するものを教えてください。
中村「ひとくちルマンド(にっこり)。いや、ほんと美味しいですよ」
Q4.LINEでスタンプは使いますか? よく使うスタンプがあれば教えてください。
中村「あんまり使わないけど、バナナマンさんがコントでやっているフォークデュオ【赤えんぴつ】のLINEスタンプが、武道館ライブのときに販売されたので買いました。で、設楽さんに送りました」
Q5.雑炊以外で習得したい料理は何ですか?
中村「長時間煮込む料理。あとは圧力鍋を使う料理。『使い方を間違うと爆発するよ』って親に言われてから使ってないので、使えるようになりたいですね」
Q6.お酒は何が好きですか? また、理想の酒場を教えてください。
中村「キリンの一番搾り(にっこり)。酒場といえば赤提灯。昭和歌謡が流れていて、オニオンスライス280円、ハムカツ220円、ポテサラ300円みたいな店が好きですね」
Q7.そろそろ疲労回復しにくいお年頃だと思いますが、からだのためにやっていることがあれば教えてください。
中村「特に意識はしてないですが、ストレッチマットに2時間くらいいることがあります。テレビ見たり、何かしながら、気づいたら筋膜リリースとストレッチをずっとしてたなって。普段から体が動くようにしておかなきゃとは思っていて。トレーニング的なことで言えば、ダンベルとフラットベンチくらい。自分は平均的な日本人の役が多いので、必要以上にはやらないです」
Q8.恋愛作品にぜひ出てほしいです。どんな作品なら出てくれますか?
中村「自然体な役柄がいいですね。恋愛ドラマに出てくるよき理解者の先輩ポジションみたいな。主人公の恋愛を見守って気を回すポジションをやってみたいです」
とらえどころがないようでいて、時折垣間見れる気骨ある男子感が素敵な中村さん。中村さんが作る雑炊はどれもオリジナリティがあり、興味深いレシピばかり。ぜひ、レシピ本『THEやんごとなき雑炊』チェックしてみてくださいね。
 

中村倫也/なかむらともや
1986年、東京都生まれ。俳優。2005年デビュー。舞台、映画、TVドラマなど幅広く活躍。近年の出演作にドラマ『ハヤブサ消防団』、映画『沈黙の艦隊』など。映画『ミッシング』が2024年5月17日に公開予定、劇団☆新感線44周年興行夏秋公演いのうえ歌舞伎『バサラオ』が7月〜10月公演予定。著書にエッセイ集『THE やんごとなき雑談』(KADOKAWA)がある。

ニット¥49,500(SHOOP)、シャツ¥44,000、パンツ¥26,400(共にATTACHMENT/ 全てSakas PR)

photograph_KAEDE HARA, hair & make-up_RYO MATSUDA[Y's C], styling_AKIHITO TOKURA[holy.], text_MASAKI TAKEDA[MINEO-SHA]

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