手で持ってつまみたくなるパーティーにぴったりのフィンガーフードです。おもてなし上手と評判の料理家の小堀紀代美さんに、ゲストに喜んでもらえるちょっとしたご馳走レシピを教わりました。
■“新にんじんの春巻き”のつくり方
にんじんに醤油で下味をつけておけばゲストが来てから一緒に巻いてもOK。
にんじんを切るときにサイズを揃えることが、美しい仕上がりのコツ。胡麻と松の実でコクをプラスして。
◇材料 (20本分)
春巻きの皮:10枚(対角線で半分に切る)
新にんじん:小2本
醤油:大さじ1
片栗粉:大さじ1と1/2
煎り胡麻:適量
松の実:適量(ナッツ類のみじん切りでも可)
揚げ油:適量
粗塩:少々
七味唐辛子:少々
(1)下ごしらえ
にんじんを長さ約10cm、1cm角のスティック状に切ったものを20本用意する。バットに並べ、醤油をからめて10~15分置く。
(2)片栗粉をまぶす
水気を軽くきり、片栗粉をまぶす。
(3)巻く
春巻きの皮を三角形の底辺を手前に置き、手前に②を1本のせ、胡麻ひとつまみと松の実3〜4粒をのせる。なるべく隙間がないように包み、小麦粉を水で溶いたもの(分量外)で留める。
(4)揚げる
160℃の油に入れ、時々、上下を返しながら色づくまで4〜5分揚げる。最後に強火にして30秒揚げ、網にあげて油をきり、器に盛って粗塩と七味をふる。
――教える人
「小堀紀代美」
料理家。料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。大きな洋菓子店である実家をルーツとし、世界各地への旅で出合った味をヒントに、センスあふれるレシピを考案。とことん試作をくり返すため、「本当においしくつくれる!」と評判を呼んでいる。著書に『ライクライクキッチンの旅する味 予約のとれない料理教室レッスンノート』『ごはんにかけておいしい ひとさライス』など多数。夫と愛犬サンデーの2人と1匹で暮らす。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:藤井志織 写真:山田 薫