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結婚式前、友人に【高級下着】を勧められ購入 → 友人を式に呼ぶのをやめた『悲しい理由』とは?

  • 2024.3.26
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結婚式は、女性にとって人生最大の晴れ舞台。きれいにドレスを着こなすためにダイエットに励んだという人もいるのではないでしょうか。今回は結婚式のために補正下着を購入したら、予想外の出来事に巻き込まれてしまった経験のある筆者の知人Aさんに聞いたお話です。

画像: ftnews.jp

結婚式を控えて

Aさんは当時、5年付き合った彼氏にプロポーズをされ、半年後に結婚式を挙げることが決まったばかりでした。

「気に入ったドレスがちょっと小さくて、ダイエットしようと思ってるの」
数年ぶりに再会した学生時代からの友人と、結婚の報告もかねてランチに出かけたAさんは、ため息をつきました。

彼とウエディングドレスの試着に行った際に一目ぼれしたドレスがあったのですが、ワンサイズ下のものしか在庫がなく、背中のファスナーが締まらなかったのです。

「ダイエットするの? それならいい方法があるよ」
友人は目を輝かせ、バッグの中からカタログを取り出しました。

「え、補正下着?」
「そう! 私も今着けてるんだけど、すっごくスタイル良くなるの」
「へえ~…… 」
確かに友人は、学生時代はどちらかといえばぽっちゃり体型だったのに、久しぶりに会った今はスッキリとスリムになっています。
「ねえ、試してみない?」
「う、うん…… 」

Aさんは友人に勧められ、後日、補正下着のサロンに行くことになったのでした。

強引に勧められ……

「まあ、ご結婚ですか! おめでとうございます! さあ、向こうで採寸のお手伝いをさせていただきますね 」
友人と一緒に補正下着のサロンに行ったAさんは、あれよあれよという間に試着室に誘われ、下着の採寸をされました。
「Aさんにはこのサイズがいいわよ!」
チーフと呼ばれている女性がAさんにぴったりのサイズのガードルやブラ、ボディスーツを選んでくれます。

「ね、どう? 全然違うでしょ!」
「すっごくスリムに見えるわよ!」
補正下着の一式を身に着けたAさんを見て、友人とチーフは口々に褒めそやします。
「でも、これってすごく高いんじゃ…… 」
値段を聞いてAさんはビックリ。補正下着3セットで、なんと当時のAさんの月給2ヶ月分だったからです。
「ちょっと無理かも…… 」
「でも、一生に一度の結婚式なんでしょ? このくらい頑張ってみてもいいんじゃない?」
「そうですよ、この補正下着は嫁入り道具みたいなものですから…… 」
「ローンも組めるから、月々の額は大したことないわよ」
いつの間にか数人のスタッフに囲まれ、強引に補正下着を勧められたAさん。

契約をしないと帰してもらえなさそうな雰囲気に耐え切れず、友人に助けを求めたかったのですが、当の友人が一番熱烈に下着のローンを勧めてくるのです。

「分かりました…… 」
確かにその下着自体はしっかりしたものだし、身に着けているとスリムに見えるのは確かだ……と自分に言い聞かせ、Aさんは補正下着のローンを組むことになりました。

別の友人から聞いた真実

数日後、Aさんは友人たちに結婚式の招待状を送るにあたり、1人だけ引っ越し先の住所がわからなかった友人に電話をかけました。
「結婚決まったんだね、おめでとう!」
「ありがとう、実はそれで色々あってさー」
Aさんは例の友人に補正下着を勧められ、ローンを組んだことを話しました。
「〇〇って下着の会社? あんたそれ、マルチだよ。多分Aに下着売りつけて、あの子いくらかお金貰ってるはず」
「ええ、そうなの!?」

電話を切ったあとにAさんが調べてみたところ、友人の言う通りAさんが補正下着を買った会社はマルチ商法で有名な会社でした。

Aさんが下着を買ったお金の何パーセントかが、紹介した友人の懐に入るというシステムです。

「だからあんなに熱心だったんだ…… 」
Aさんはショックを受けつつも、マルチと気づかなかった自分も悪い、良い社会勉強になったと思うことにしました。

しかし自分の利益のために下着を売りつけてきた友人のことはどうしても許せず、その後何回か追加の下着を購入をしないかと電話があったものの、全てスルーしました。

もちろん、結婚式に呼ぶのもやめたそうです。

Aさんが断り切れなかったのも確かですが、自分の利益のために強引に物を売りつけていると、そのうち周りの人は離れていくでしょう。友情はお金では買えないことに、いつか気づく日は来るのでしょうか。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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