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パステルカラーで春らしく! 桃色ユキヤナギのイースターのバスケットアレンジ

  • 2024.3.26

キリスト教の復活祭であり、春の訪れを祝う日としても欧米で親しまれているイースター。2024年は3月31日がイースターにあたります。イースターといえば、春らしい明るい色彩の花々に、それからたまご。そんなイースターの要素を取り入れたアレンジを飾ってみませんか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが今回ご紹介するのは、桃色ユキヤナギをはじめとするパステルカラーの春の花を詰め込んだバスケットアレンジ。2つの器に花を分け、バスケットに入れる可愛い春の花アレンジです。

2024年のイースター

イースターのアレンジ

いよいよ春本番ですね。日差しも力強くなってきました。

そろそろ、2024年のイースターもやってきます。

イースターは、もともとキリストが復活したことをお祝いする日ですが、欧米では長く厳しい冬が過ぎて春の訪れを大いに喜ぶという意味合いも含まれているようです。イースターを挟んだ連休には、旅行に出かける人も多く、ワクワクソワソワする季節ですね。

イースターは毎年日付が変わる移動祝祭日。教会によっても異なりますが、基本的には春分の日の後の最初の満月の次の日曜日と決まっています。2024年はというと、3月20日のあとの満月が25日になるので、その次の日曜日の31日が今年のイースターとなります。

桃色ユキヤナギ

イースターのアレンジ

イースターというとパステルカラーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

イースターエッグの白と黄色、イースターバニーの白、大きなリボンのピンク、ヒヨコの黄色、優しい花の色、芽吹き始めた新葉の緑色など、柔らかな明るい色彩です。今月ご紹介するアレンジも、明るい春の色をイメージして花選びをしました。

桃色ユキヤナギ

私の好きなユキヤナギは、しなやかな枝に雪が積もっているように真っ白な小花が咲く花。そのユキヤナギのピンクバージョンで、「桃色ユキヤナギ」という花があります。つぼみは濃いピンク色で、咲くとうっすらとピンク色になります。一つひとつの小さな花、一本一本の華奢な枝は儚げですが、まとまるととてもきれいですよね。

白は名残の雪が積もった雰囲気で、こちらのパステルカラーの桃色ユキヤナギは、イースターの時期にぴったりな感じです。

アレンジで使う場合は、ユキヤナギは他の花と混ぜて使うより、一種類だけをまとめたほうが美しさを強調できるように思います。切り花で流通していることもありますので、お店で見かけた際には、ぜひアレンジに取り入れてみてください。

イースターのアレンジに使った花

イースターのアレンジ
  • 桃色ユキヤナギ
  • チューリップ(クラウン咲き)
  • チューリップ(八重咲き)
  • アリウム・コワニー
  • スイセン
  • ミモザアカシア
イースターのアレンジ
  • たまごの殻、たまごのオーナメントなど
  • 浅型のバスケット
  • カフェオレボウル
  • 小さめのガラスの器
  • シサル麻
  • アルミワイヤー

今回ご紹介するアレンジでは、バスケットの中に花を入れる器を2つ入れ、その周りをイースターらしくたまごで飾ります。ここではカフェオレボウルと小さめのガラスの器を使いましたが、花を入れる器は、どんなものでも大丈夫です。

アレンジの手順

1.バスケットにシサル麻を敷き、花を入れる器として、カフェオレボウルとガラスの器をセットします。

2.器とバスケットの隙間に、たまごの殻やオーナメントなどを置きます。

イースターのアレンジ

3.花を入れる器を一度取り出します。器は花を活けた後でバスケットに戻します。

4.それぞれの器に水を入れ、花を入れていきます。
*同じ花をグループにしていく(グルーピング)と、まとめやすく、見た目もすっきりします。

5.桃色ユキヤナギだけをまとめてガラスの器に入れます。

イースターのアレンジ

6.カフェオレボウルにはミモザアカシア、チューリップ、アリウム・コワニー、スイセンを入れます。

イースターのアレンジ
イースターのアレンジ

カフェオレボウルは、そのままでは花が留まりにくいので、アルミワイヤーをクルクル巻いて花留めに使いました。

イースターのアレンジ
イースターのアレンジ

*アルミワイヤーは柔らかく扱いやすい素材です。両端は輪ゴムやセロハンテープを巻いておくと、器に引っ掛けて傷つけることなく、また滑り防止になります。

7.アレンジしたガラスの器とカフェオレボウルをバスケットの中に戻して出来上がり。

イースターのアレンジ
イースターのアレンジ

イースター(Pâques)シーズンのパッシー通り

イースターのアレンジ

以前、パリの16区、パッシー通りの近くに住んでいたことがあります。この界隈は静かな住宅街で、日本の駐在員家族も多く住んでいた地域でした。

パッシー通りは、美しいデザインで有名なビルアケム橋を渡ったところのパッシー駅で降りて、左側に長く伸びる通りです。ブティックやお菓子屋さん、チーズ屋さん、アンティークショップなどが並んだおしゃれな通りです。当時はお寿司屋さんなどの日本食レストランもいくつかありました。

イースターの季節になると、お菓子屋さんのディスプレイには、ニワトリとたまごとウサギが飛び交って、黄色、白、ピンクのパステルカラーで明るく楽しいものになりました。通りの真ん中あたりには大型スーパーマーケットがあったのですが、そこでもニワトリ形のチョコレートと大小のチョコレートのたまごが山積みされて、まさにPâques商戦開催中! という感じ。クリスマスと同じくらいに盛り上がっていました。

パッシー通りは、犬を連れてそぞろ歩きをするパリジャン、パリジェンヌがいたり、腕を組んでゆっくりウィンドウショッピングを楽しむ年配のカップルがいたり、とてものんびりしたおしゃれな通りで、私もブラブラ散歩するのがとても好きな場所でした。

Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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