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「転機」とは?言葉の意味から人生の転機の前兆や心構えまで解説

  • 2024.3.26


就職・転職、引っ越し、別れ、結婚……生きていると、さまざまな人生の転機が訪れます。その時は転機だと思っていなかった出来事も、振り返れば「あれは人生の転機だった」と思うこともあるでしょう。また、人生の転機は自分でつくる場合もあれば、突然やってくる場合もあります。この記事では、人生の転機とは何かを心理カウンセラーの帆南さんに伺いました。また、人生の転機が訪れるきっかけや前兆、そして転機が訪れたときに心がけたいことも紹介します。

転機とは



転機とは、今まで当たり前だった状態から別の状態に変化するきっかけとなる出来事のことを言います。

転機は、人生の節目ともいわれており、人生に大きな影響を与え、生きていく環境やその人の考え方を変えてしまうこともあります。


人生の転機が起きやすい時期やきっかけ



人生は、常に変化し続けていくものですが、そのような中で人生の転機が起きやすい時期やきっかけが存在します。

人との出会い


人との出会いが人生の大きな転機となることがあります。

例えば、偶然出会った人と恋に落ち、付き合い、結婚することもあります。とある先生との出会いで、自分の将来の夢が決まることもあるでしょう。また、プライベートでたまたま会った人と、一緒に仕事をする可能性もあります。

思いがけない出会いによって、人生の目標や方向性を見直すきっかけとなることがあります。

大切な人との別れ


卒業と同時に学校の仲間との別れがあったり、付き合っていたけれど向こうに別れを告げられたりと、大切な人との別れによって、人生が変わることもあります。または、大切な人が亡くなることも人生の転機に当てはまります。

別れは悲しいことですが、それをしっかり受け止め、次のステップに進むことが大切です。

就職・転職・失職


就職したり、別の会社に転職したりすることも、人生の転機になります。就職や転職によって、これまでと異なる環境に身を置くことになり、知らなかった分野や世界に触れることができるので、価値観や考え方が変わる可能性が高いです。

また、失職も転機になります。ネガティブな出来事だと思われることもありますが、その後の行動次第では、人生をプラスに変えるきっかけになり得ます。

感動体験


心を強く動かされる感動体験をすることが、人生を変えるきっかけとなることがあります。

例えば、人がかけてくれた言葉や映画、本がきっかけとなり、人生を見直すこともあるでしょう。または、旅先の美しい景色を見て、価値観が変わることもあります。

病気・事故などのトラブル


転機は、必ずしも良いことばかりではありません。例えば、病気や事故などのトラブルが人生の転機となることもあります。

健康や生活に大きな影響を与えることから、生き方や考え方を見直し、より良い方向へ進むことができることもあります。


心が伝える「人生の転機」の前兆



人生の転機が近づいてきたとき、何かしらの前兆となる心の変化が起こるかもしれません。心の声を見逃さずに前兆に気付くことで、プラスの転機を迎えるチャンスにもつながります。

現状に物足りなさや違和感がある


仕事がつまらない、マンネリ化して物足りないと感じている人は、自分のキャリアを見直す時期に来ている可能性が高いです。

普段の生活をしていても「このままでよいのだろうか」と現状に疑問を持ち始めたときは、そこから抜け出したい心理の表れかもしれません。

また、今まで一緒にいて楽しかった友人と話していても、つまらなさを感じるようになるなど、人間関係に違和感を覚え始めたら、人とのつながりを広げる時期が来ていると言えるでしょう。

壁にぶつかる


仕事でもプライベートでも、停滞気味で「なんだかうまく行かない」と感じた場合も転機の前兆が訪れていると言えます。

壁にぶつかったときは、どうして壁にぶつかっているのか、そしてその壁をどう乗り越えるのかを考える必要があります。壁を乗り越えていく中で、自己成長につながったり、環境を変えるための行動を起こしたりと、振り返ると人生の転機となっていることも少なくありません。

好みが変わる


好みが変わるということは、自分の価値観や考え方に変化が起きているからです。

今まで趣味にしていたことに興味がなくなって、別の分野の趣味に興味が出てきた場合などが当てはまります。趣味が高じて、新しい習い事を始めるなど生活が変化することがあるかもしれません。


人生の転機を呼び込みたいなら?



人生を変えたいと考えたときに、どのような行動を取れば良い転機を呼び込めるのでしょうか。

「変わる」「幸せになる」と決める


まずは、自分自身の中で、人生を変えていくことを宣言しましょう。このとき、「幸せになりたい」という希望ではなく、「幸せになる」と強く宣言することで、自分の意識に強く刻まれるはずです。

また、どんなふうに自分が変わりたいかを考え、ノートに書き出すなどして具体的に目標を設定するのもおすすめです。

変化に対してポジティブな気持ちを持つことで、何かチャンスが巡ってきたときに、すぐに前向きに行動できるでしょう。

新しく興味が出た分野があれば、精通している人を紹介してもらう


自分一人で考えるのではなく、人と話をすることで、新しい価値観や考え方に触れるきっかけになります。

何か新しいことを始めるか迷っている場合は、新しく興味が出てきた分野に精通している人や、自分のことを知っている親や友人に改めて自分がチャレンジしたいことを相談してみるのもありです。

いろいろな人の話を聞いた上で、最後はどう行動するのがベストかを自分自身で考え、行動していくことが大切です。

やりたいことに挑戦する


もし、ずっと気になっていることや、やってみたいことがあれば思い切って挑戦しましょう。

「自分には無理」「失敗しそう」という気持ちに負けずに挑戦することで、自分の可能性を広げることができ、人生が豊かになるチャンスとなります。


人生の転機が訪れたときに心がけたいこと



人生の転機が訪れたとき、それをうまく活用して人生をよりよく好転させるためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか。

信頼できる人にサポートしてもらう


人生の転機は、自分一人で乗り越えることが難しい場合もあります。例えば起業をする場合、家族やそれに精通した人に状況を説明し、サポートしてもらうことも大切です。

新しいことを始めるときは、不安な気持ちを抱える人も多いでしょう。そのようなときに、ただ話を聞いて応援してもらうだけでも転機を乗り越えるための力になるでしょう。

自分の意思で決める


自分の意思ではなく、誰かに言われるがままに行動に移すと、後々うまくいかなかったときなどに後悔する可能性があります。

いろいろな人の意見を聞いて視野を広げることも必要ですが、最終的な判断は自分の意思で決めることが大切です。

一歩踏み出し、行動をする


流れに任せてうまくいくパターンもありますが、就職や転職、結婚など、自分の意思と行動次第でその後が変わる人生の転機も多いです。

未知の世界に一歩踏み出すには勇気が必要です。しかし、不安や恐怖を乗り越えてなりたい自分になるために行動することで、良い方向へと進むことができるでしょう。


転機は、自分の人生をより豊かにしてくれるチャンス!



人生の転機は、自分自身と向き合う良い機会です。環境の変化に慣れるまでは大変なこともあるかもしれませんが、初めての経験やチャレンジが人生を豊かなものにしてくれるはずです。

転機を待つだけでなく、心の声に耳を傾けながら自分の意思で進みたい未来に向けて、前向きに行動していきましょう。


取材・文/NANA TABARA


【監修】
帆南尚美さん
カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー
大学卒業後30年間、外資系IT企業に勤務。40代後半になって本格的に自分の心と向き合い始め、心理カウンセラーに転身。仕事は好きだが対人関係や恋愛・夫婦関係がうまくいかない、などの問題を精力的にサポート。男性/女性心理、対人心理の分析により、対処法を一緒に考えていくカウンセリングスタイル。「前向きになれる」「自分の成長が実感できる」などの声が多数。
公式ブログ:https://honaminaomi.blog.jp/





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