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グルマン温故知新:武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉店主の選曲と蕎麦屋仕込みのだしが決め手

  • 2024.3.26
武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉の「土鍋お出汁香る!海鮮青唐辛子のひつまぶし」

めしや チュウニカイ(武蔵小山)

店主の選曲と蕎麦屋仕込みのだしが決め手

店主の中畑繁男さんは人気アーティストにも楽曲を提供するヒップホップの作曲家。「音楽業界では裏方でしたが、お客さんのリアクションをダイレクトに感じたくて」料理人に。蕎麦屋で10年腕を磨き、晴れてオープンした和食居酒屋がこちら。

品書きには牡蠣(かき)のオイル漬けやポテサラと酒のつまみにうってつけの前菜に、信頼する鮮魚店から仕入れる季節の鮮魚、シュウマイ、アジフライ、ハムカツとそそられる品々が揃い踏み。

武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉の「土鍋お出汁香る!海鮮青唐辛子のひつまぶし」
「蓋を開けた時にテンションが上がる」と中畑さん。お米は出身地・秋田のあきたこまち。信楽焼(しがらきやき)の土鍋で炊き上げてから、新鮮な魚を自家製青唐辛子醤油で和えてトッピング。まずは具とご飯を軽く混ぜてから味わい、その後、だしを注いで堪能。炊き上がりに30分ほどかかるので早めにオーダーを。1,890円。
武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉の「前菜盛り合わせ5種」
上から時計回りに、里芋のポテトサラダ、牡蠣オイル漬け、キンカンの白和え、酒粕チーズレーズンサンド、中央はゴボウの酢漬けと素材も味つけも多彩。1人前であれこれつまめるから最初の一品にうってつけ。1,000円。
武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉の「黒火乃牛ザブトンのユッケ風」
名物料理の一つ。黒火乃牛は熊本をはじめとした九州6県で肥育される黒毛和種のブランド牛。低温調理で火入れをし、しっとりした仕上げに。蕎麦だしをベースにしたユッケだれとコクがある卵黄を合わせて。1,780円。

だし使いは中畑さんの得意とするところで、カツオ節、宗田節、サバ節、昆布を合わせ、蕎麦つゆ風に味の輪郭をはっきりと。牛ザブトンのユッケ風ならタレのベースに。土鍋ご飯にはだしを注ぎ、ひつまぶし風に食べさせる趣向も気が利いている。

音楽は70年代のソウルやファンクを中心に、週末は古めのハウスでテンションを上げていく。だしも、音も、きかせ上手な中畑さんは「おいしかった」よりも「楽しかった」を目指す。

武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉の店主の中畑繁男さん
探求心旺盛な店主の中畑さんは音楽方面でも現役として活躍中。
武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉の店内
スペースをゆったりと確保したテーブル席に個室もあり。

Information

めしや チュウニカイ

住所:東京都品川区荏原3-5-6 WATANABEビル2F
TEL:03-6674-1383
営:17時~23時LO
休:月曜

2023年10月17日オープン。メニューはアラカルトで前菜、刺、名物、揚、ひとまず、肴、あったかいの、つめたいの、土鍋、〆、デザートとバラエティ豊富。沖縄の陶器やちむんや絵付けの皿など器使いも魅力だ。酸味を好むならナチュラルワインを、日本酒は秋田など、東北地方を中心にラインナップ。生ビール600円、グラスワイン890円~、日本酒990円~。前菜560円~、刺し身690円~、名物650円~、揚げ物690円~。テーブル11卓2席、個室1室テーブル1卓4席。

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