リボンのロマンティシズム香る2024年秋冬ウィメンズコレクション。
「INSTINCTIVE ROMANCE(本能的なロマンス)」と題されたプラダの2024年秋冬ウィメンズコレクションは、その名の通り、ロマンティックなリボンの装飾やディテールが随所に散りばめられていた。フリンジのようにひらめくリボンがあしらわれたファーストルックのドレスから始まり、フェイクファーが縁取られた60年代風のシフトドレスにリボンの装飾、ボトムの背後にリボンモチーフが掲げられ、スカートのウエストからもストラップリボンが覗く。多種多様なリボンの表現がエキセントリックに輝く。さらに会場のゲストの目を釘付けにしたのはバッグに幅広のベルトストラップをつけ、まるでチャームのように持ち歩く、新しい持ち方の提案。プラダらしい、気品とクラシカルなムードは大切にしながらも、センタープレスのパンツをアレンジしたようなスカートや前身ごろと後身ごろでイメージの異なる切り替えデザインなど、異なる要素の融合や多面性をふんだんに交差させた。