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テイラー・スフィフトの人気ソングに隠された”メンタルヘルス”メッセージとは?

  • 2024.3.25

あなたが熱狂的な "Swiftie"であろうと、時々彼女の音楽を楽しむだけであろうと、私たちがテイラー・スウィフトEra(時代)の真っただ中にいることは明らかじゃない?

テイラーと言えば、歌詞やメロディーにオープンにこめられた元カレへの復讐や未練、あるいはライバルとの確執バトルが注目されることも多く、ゴシップ目線で歌の解説(あるいは推測)をされることも少なくない。でも実は、メンタルヘルスをテーマにした楽曲も多いことは知っていた? 曲に隠されたメッセージに気づけば、あなたもテイラーに励まされること間違いなし。

テイラー・スウィフトとメンタルヘルス物語

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ルックス、スタイル、ファッション、ライフスタイル、恋愛、そして音楽。何から何まで、目が離せないスーパースターと言えば、テイラー・スフィフトが真っ先に浮かぶ。最近は、やたらと彼女の現在進行系の恋愛についてに注目が集まりがちだけど、それも人気者ゆえの宿命。

一方で、テイラーが、全世界でここまで熱狂される理由について今一度考えてみると、やはり彼女の届ける音楽について語らないわけにはいかない。「これは誰について歌っている曲?」なんて、しばしばゴシップ的な取り上げられ方もするけれど、彼女の楽曲にはメンタルヘルスの重要性について歌われたものが多い。

テイラーの物語性のある曲作りは、彼女の私生活からインスパイアされたものがほとんどで(だから「誰に向けた曲なの?」って詮索されちゃうんだけど)、恋愛、失恋、自己反省といったテーマを限りなく深く掘り下げられている。こうした深堀りが、彼女を同世代の代弁者として仕立て上げる。つまりは、メンタルヘルスについてのあれこれをファンが、自身の経験と親近感を持てるように組み立てているのだ。

例えば、テイラーの楽曲でよく見られるテーマには、セルフケアと自己受容の促進がある。彼女は歌詞を通して、ファンに心の健康を優先するよう励まし、自分を受け入れ、個性を祝福することの力を信じている。あるいは、人間同士の複雑な感情をとらえた感情的な歌詞も魅力的。失恋、自信喪失、不安など、彼女が直面した苦悩を掘り下げていることも多く、リスナーが自分の感情とつながり、慰めを見出すための安全な空間を作り出している。

テイラー・スウィフトの人気曲に隠されたメッセージ

“Shake It Off” 『1989』

アルバム『1989』からのリード・シングル、"Shake It Off "。イントロが流れた瞬間から、つい踊りたくなっちゃう曲だけど、この曲はシンセ・ポップにインスパイアされた1989年の時代を、アップビートでエネルギッシュな歌詞で紹介。そして、"嫌われ者、フェイカー、ハートブレイカー "からのネガティブな感情をそらすよう人々を励ます。憎しみに打ちのめされる代わりに、建設的でない批判や些細なトラブルを振り払い(shake it off)ながら、ただ前進し続けるというテイラーの決意が反映されている。

ありのままの自分を受け入れ、祝福することで、心の健康が保たれるということが歌われ、テイラーは歌詞を通して、リスナーに自分自身のドラムのビートに合わせて踊ることを勧めている。そう、例え、批判されても、ただ "shake it off” するのだ。

“Look What You Made Me Do" 『Reputation』

ダークなテイラーが降臨!? これまでのグッドガールなイメージから一掃して、ゾンビにまでなってしまったテイラー。

アルバム『Reputation』に収録されている”Look What You Made Me Do”は、一言で言えばテイラーが古い自分を捨てて、より強い自分になると宣言した楽曲といえるだろう。

しばしば確執が取り沙汰されてきたキム・カニエの騒動(キム・カーダシアンとカニエ・ウェスト元夫婦との確執については割愛するので、知らない人、詳細が気になる人はググって)への最も明白な言及は、この曲を聞けばわかるはず。

"I'm sorry, the old Taylor can't come to the phone right now.

Why?

Oh 'cause she's dead!"

(すみませんが、これまでのテイラーは今電話に出られません/どうしてかって? /だって、彼女は死んだの)

テイラーは、この楽曲を通して、自分がもはや、「これまでのテイラー」でも、過去のどのペルソナでもないことを主張している。

“The Man” 『Lover』

アルバム『Lover』に収録されている "The Man"。この曲については、CBSサンデーモーニングのインタビューでテイラー自身が語った言葉が全ての説明になるはず。

「音楽業界では、男と女ではボキャブラリーが違うでしょ? 性が同じことをすれば、それは計算されたこと。男は反応することが許される。女は過剰反応しかできない

The Manの歌詞は、男女間の格差、特に世間が男女の成功や権力をどのように認識しているかを訴えている。

“ME!” 『Lover』

Panic! at the Discoのブレンドン・ユーリーとともに歌った”ME!”。

アルバム『Lover』に収録されているこの楽曲の歌詞では、テイラーが自分自身を激しく愛し、自分の価値に自信を持ちながら2年間交際した元ボーイフレンドのジョー・アルウィンと交際するまでの道のりを明らかにしている。

テイラーによると、「自分の個性を受け入れ、それを祝福し、自分のものにすることを歌った曲よ」と言う。

“I'm the only one of me

Baby, that's the fun of me”

(「世界に私は一人だけ/ベイビー それが私の面白いところ」)

まとめると、この曲は、究極のセルフラブソングというわけだ。

“Anti-Hero” 『Midnights』

アルバム『Midnights』のリードシングル ”Anti-Heroは、テイラーと自分自身との戦いが描かれ、実際に彼女自身の口から自分の不安や自己嫌悪の感情からインスパイアされたと語られている。

テイラーは、インスタグラムで、この曲がアルバムの中で一番好きだと語った。

この曲は、私が自分自身について嫌いになりがちなことのすべてを教えてくれるわ。私たちは皆、自分自身について嫌いなことがあるもの。”Anti-Hero” は本当に正直な曲だと思うから、すごく好き」。

テイラーの言う通り、誰にだって嫌なところはあるし、あのスーパースターのテイラーですらそうなのだから、それでいいんだって思えることもあるのでは。完璧でなくていいんだと励みになる。そして、正直であることが何よりも自分を好きになる近道なのかも。

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