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神楽坂のAKHA AMA COFFEEから「いただく」ことの意味を考える

  • 2024.3.24

自分の口に入るものが、どのようにできたか考えてモノをいただくことは日常あまりないのではないでしょうか。コーヒー豆の生産から販売を一貫して行う「AKHA AMA COFFEE(アカアマコーヒー)」は、そんな食のルーツについて考える機会を与えてくれる場です。 本日はそんなAKHA AMA COFFEEがどのような背景のもとにでき、どういったお店なのかご紹介していきます。

AKHA AMA COFFEEというカフェ

東京の神楽坂に位置するAKHA AMA COFFEEは人気のカフェというだけでなく、他にない特徴を持っています。 創設者はタイの少数民族・アカ族の青年。貧しい村を豊かにしようという理念のもとに設立したカフェは彼の母がコーヒーをつくっていたことから生まれたため、アカ族の「お母さん」という意味の言葉が使われています。手積みで栽培した完全無農薬のコーヒーは、認証こそないもののフェアトレードかつオーガニックの商品です。現在はタイのチェンマイに2店舗と、海外初出店としてオープンした神楽坂の支店があります。

扉を開けると広がるタイの世界。 異国感溢れる店内や販売されている商品

扉を開けるとそこは別世界。

タイやコーヒーに関わる写真や書物がセンスよく並べられた姿を眺めていると、日本にいることを忘れてしまいます。

レジ前や棚に並べられたコーヒーは全て自社製品。浅煎りから深煎りまであり、アカ族の民族衣装を思わせる色鮮やかなパッケージのコーヒーがバリエーション豊富に並びます。

コーヒーの成り立ちに関心を持つ環境づくりと「いただく」ことを考えながら味わう一杯

注文前に店員さんがお店のコンセプトやコーヒーがどのようにつくられているかを説明してくださいました。自分の口に入るコーヒーがどのようにつくられているか、お店がどのような理念のもとに設立されたか知る機会はほとんどないように思います。こうしたお話の後に商品を口にすることも、モノを「いただく」ことに目を向けるきっかけになると感じました。

外の看板にもタイの農園の状況について記載がされていました。実際に現地に訪れた店員さんからお話を聞けることも、コーヒーと自分の距離が近くなる要因のように思います。

オーダーしたのはホットのカフェラテ。

コーヒーができあがるまで見渡した店内には、読書をする方、カウンターで店員さんとお話する方、お喋りを楽しむ方など様々なお客様がいらっしゃいましたが、誰もがお店の雰囲気とコーヒーの香りが漂うこの空間を楽しんでいるようでした。

完成したのは豆の香りがしっかりとする、美しいアートのラテ。

深煎りのコーヒーからはフルーティーで深みのある香り、ダークチョコレートのようなコクのある味わいが広がります。濃さの塩梅もよく、深煎りのビターな味わいとミルクの甘さのバランスが絶妙でした。フォームもきめ細かく、喉越しもよいので最初から最後までおいしい一杯でした。東南アジアのコーヒーというとあまりイメージが湧きませんが、癖のない味わいのコーヒーは万人に好まれる気がします。

AKHA AMA COFFEEは、コーヒーを通じて普段意識しない食品のルーツを知る機会を提供してくれます。関心のある方はぜひ一度お店を訪れ、視野の広がる世界や想いの詰まった一杯を味わってきてください。

オーダーしたもの:カフェラテ

価格:税込650円

販売場所: AKHA AMA COFFEE

AKHA AMA COFFEE JAPAN

東京都新宿区赤城元町1-25

TEL 03-6280-8755

営業時間 8:00 - 19:00

参考資料

[All Photos By SaveurAmi]

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