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大谷翔平も超えられず…韓国ドーム球場に感じた“威厳”、強打者に立ちはだかった「4mフェンス」

  • 2024.3.24

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(29)でさえ、高尺(コチョク)スカイドームの外野フェンスを越えることはできなかった。

大谷は3月21日、ソウルの高尺スカイドームで行われた「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ2024」のサンディエゴ・パドレスとの開幕第2戦で「2番・指名打者」として先発出場し、5打数1安打、1打点、1得点を記録した。

試合はドジャースが11-15で大敗。今回のソウルシリーズを1勝1敗で終えた。

ドジャースとパドレスは、20日から高尺スカイドームで開幕2連戦を行った。韓国でMLBレギュラーシーズンの試合が行われるのは今回が史上初。それも開幕戦なだけにより大きな意味があった。

そして今回、ソウルシリーズを成功裏に終え、韓国はMLBの試合を開催した12番目の国となった。MLBレギュラーシーズンの開幕戦が海外で行われるのは、メキシコ・モンテレイ、日本・東京、プエルトリコ・サン・フアン、オーストラリア・シドニーに続いてソウルが歴代5番目だ。

今回のソウルシリーズは、アジア人内野手史上初のゴールドグラブ受賞者であるキム・ハソン(28)の母国凱旋と、MLB最高のスター大谷翔平(29)のドジャース・デビューで大きな関心を集めた。

特に、ドジャースと10年7億ドル(日本円=約1051億5247万円)の契約を結び、プロスポーツ史上最大の契約を結んだ大谷は熱い話題となった。

その大谷は、ソウルシリーズ2試合で打率0.300(10打数3安打)、2打点、1得点、1盗塁、OPS(出塁率+長打率)0.573を記録した。

MLBなら本塁打の打球が…

打率こそ高かったが、長打が出なかったのが残念だった。21日の試合ではホームラン性の打球を飛ばしたにもかかわらず、結果フライで打ち取られる場面もあった。

20日の開幕戦で打球速度112.3マイル(180.7km)の安打を放ち、韓国の野球ファンを熱狂させた大谷は、21日の試合でも大きな打球を何度も飛ばした。

最初の打席で打球速度108.7マイル(174.9km)の安打を放ったのに続き、2回には一死二、三塁の状況で犠飛を放った。

MLB公式データサイト『ベースボール・サーヴァント』によると、右側フェンス前でパドレス右翼手フェルナンド・タティス・ジュニア(25)に捕球されたこの打球は、飛距離109mを記録したという。MLBの30球場では、右側フェンスが低いヤンキー・スタジアムで本塁打になる打球だった。

大谷は5回にも打球速度102.4マイル(164.8km)のラインドライブ性の打球を放ったが、やはり右翼手タティス・ジュニアが抑えた。この打球も、ヤンキー・スタジアムなら本塁打になっただろう。期待打率も0.490と非常に高かった。

最も惜しい打球は、7回一死一塁の場面で出た。

大谷は当時、パドレス左腕の松井裕樹(28)が初球投じた85.3マイル(137.3km)のスプリットを打ち返した。この打球も右フェンス手前でタティス・ジュニアに捕まり、記録は「右飛」となった。

しかし、この打球は打球速度100.3マイル(161.4km)、飛距離117mを記録し、期待打率は5割1分に達した。フライにはなったものの、MLBの30球場ではドジャース本拠地ドジャー・スタジアムを含め、13球場で本塁打になる打球だった。

大谷翔平
大谷翔平

高尺スカイドームは座席数こそ約1万6000席と多くないが、球場の大きさは左右フェンス99m、中央フェンス122mと見た目以上に大きい球場だ。

加えてフェンスの高さも4mとかなり高い方で、ドーム球場の特性上、風が吹かない。そのため、打球が風に乗って遠くに飛ぶこともない。そのため、韓国プロ野球でも代表的な“投手親和球場”として挙げられるほどだ。

ドジャースやパドレスの強打者でさえ、高尺スカイドームの外野フェンスを越えることは容易ではなかった。

実際、20日の開幕戦ではホームラン性の打球が一つも出なかった。21日の第2戦では大きな打球が多く出たが、フェンスを越えたのは5回裏のムーキー・ベッツ(31)の2ラン本塁打と9回表のマニー・マチャド(31)の3ラン本塁打が唯一だった。

ベッツの本塁打は打球速度101.5マイル(163.3km)、飛距離122mを記録。MLBの30球場すべてで本塁打になる打球だった。マチャドも打球速度107.7マイル(173.3km)飛距離120mの本塁打で、MLB全球場で本塁打になる打球だった。

5回には、ジャクソン・メリル(20)の二塁打が打球速度106.9マイル(172.0km)、飛距離116mを記録した。MLBを代表する“投手親和的”球場のPNCパーク、オラクル・パーク、カウフマン・スタジアムなど7球場を除く23球場でホームランになる打球だった。 ベッツの3回の二塁打も、MLBの17球場で本塁打になる可能性があった。

メジャーリーグの強打者でさえも簡単に本塁打を打てず、この2連戦で“威厳”すら感じられた高尺スカイドーム。同地で韓国プロ野球KBOリーグの打者たちが今シーズンどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、活躍に注目が集まる。

(記事提供=OSEN)

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