Text by 立野敦史(Qoly LFB Vintage)
デンマークサッカー協会(DBU)とキットサプライヤーのhummelは18日、欧州選手権(EURO2024)に向けたデンマーク代表の新ユニフォームを発表した。今月開催の親善試合から使用を開始する。
Denmark 2024 hummel Home
デンマーク代表 2024 hummel ホーム ユニフォーム
2024新ホームユニフォームは、伝統のレッドを基調にクルーネックが少しレトロな雰囲気を醸し出すデザイン。シャツ全体にオールオーバーで散りばめたグラフィックも特徴的だ。
不規則な形状で全体に散りばめたこの模様は、一つ一つが正方形から成るもの。どことなく名作ゲーム「テトリス」を思い浮かべてしまう。
もちろんこれはテトリスではなく、単体の正方形や合体して出来たL字型やZ字型など不揃いの形で、デンマークのサッカーコミュニティの多様性を表現している。
シャツの内側には、プロからアマチュアまでDBUに加盟するデンマーク全1,535のサッカークラブの名前を刻みこんでいる。これは、デンマークサッカーの頂点にいる代表チームが、大小を問わず全てのチームに感謝の意を表したもの。
代表チームで活躍する選手も、その出発点は小さなクラブチームであることが多い。プロから草の根レベルのアマチュアまで、こうしたチームの存在があるからこその代表チームだ。
パンツはホワイト、ソックスはレッドを採用し、全体では上から「赤-白-赤」の国旗カラーでまとめる。
そして同時に発表されたアウェイユニフォームは、最近のhummelデンマークでは珍しいデザインが登場した。
Denmark 2024 hummel Away
デンマーク代表 2024 hummel アウェイ ユニフォーム
新アウェイユニフォームは定番のホワイトを基調とし、全体に正方形から成るグラフィックを採用。基本的にはホームの色違いだが、こちらは大きめの襟が付く。背面は無地のホワイト一色。
hummelのユニフォームでデンマークの襟付きは近年では珍しく、そして実は大変懐かしいデザイン。
2017年に発表した1試合限定の「EURO1992優勝25周年記念」特別ユニフォームで襟を付けていたが、それを除くと襟付きは1998年のフランスW杯モデルまで遡る必要がある。
パンツはレッド、ソックスはホワイトをそれぞれ基調色に採用。ホームとは反転した形となる。
欧州選手権は2大会連続10回目の出場となるデンマーク。ドイツを舞台に行われるEURO2024ではグループCに所属し、スロベニア、セルビア、イングランドと対戦する。