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ご飯のお供にも酒のアテにも大活躍!"なめ味噌4種"

  • 2024.3.23

白飯にのせればご飯が無限に進んでしまいそうなご飯泥棒かつ、ちびちび呑むのがやめられなくなるつまみにもなる、バリエーション豊かななめ味噌をご紹介します。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

ご飯のお供にも酒のアテにも大活躍!"なめ味噌4種"

■ねぎと胡麻が効いた旨味味噌“魚味噌”のつくり方

なめろうをイメージして青魚でつくりましたが、もちろん、白身魚でも。お酒の締めにさらさらっとお茶漬けにしても最高です。


◇材料 (つくりやすい分量)

あじ*:75g(刺身用)
生姜:大さじ1(みじん切り)
酒:大さじ2
砂糖:大さじ1/2
味噌:50g
長ねぎ:大さじ3(みじん切り)
白すり胡麻:大さじ1/2


*魚は白身魚でもおいしいのでお好みで。

(1)あじをたたく
あじは包丁で細かくたたいてミンチにする。

(2)炒める
鍋に①と生姜、酒を入れて中火にかけ、全体がなじんだら砂糖、味噌を加えて混ぜ、水分をとばすように炒める。

(3)仕上げ
ねぎと胡麻を加え、さらに1~2分炒める。冷蔵庫で2週間ほど保存可能。

■牛肉と唐辛子のコク“韓国風味噌(サムジャン)”のつくり方

唐辛子を効かせた甘辛の肉味噌は、野菜に添えたりご飯にのせたり、サムジャン(包み味噌)として葉っぱで包んで食べるのもお薦め。麻婆豆腐のベースにも使えますよ。


◇材料 (つくりやすい分量)

牛挽き肉*:100g
A :
・ にんにく:大さじ1(みじん切り)
・ 生姜:大さじ1(みじん切り)
・ 長ねぎ :大さじ1(みじん切り)
B :
・ 味噌:100g
・ 酒:大さじ1と1/2
・ 砂糖:大さじ1と1/2
胡麻油:小さじ2
粉唐辛子:大さじ1/2(韓国産)
白胡麻:大さじ1/2


*挽き肉は合挽き肉や豚挽き肉などお好みで。

(1)挽き肉を炒める
フライパンに油を熱し、挽き肉を入れて強火でさっと炒めたら、Aを加えてさらに炒め、香りを出す。

(2)調味料を加える
Bを混ぜ合わせて①に加え、全体をざっと混ぜ合わせたら、唐辛子、胡麻を加え、少し水気が残る程度まで炒める。少しゆるいくらいで火を止めても、冷めると固くなる。もしくは、水気がなくなるまでしっかりと煮詰め、ポロポロに仕上げてもよい。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存可能。

■春の定番、使い道多数!“木の芽味噌”のつくり方

木の芽を贅沢にたっぷりと加え、鮮烈な香りを楽しみます。
そのままでお酒のつまみはもちろん、豆腐の田楽などにもぴったり。


◇材料 (つくりやすい分量)

木の芽:10g
A :
・ 味噌:100g
・ 酒:大さじ3
・ みりん:大さじ3
・ 砂糖:30g


(1)味噌を火にかける
鍋にAを入れて混ぜ合わせ、中火にかける。木ベラで混ぜながら、もったりとしてツヤが出るまで練り、粗熱を取る。

(2)木の芽の下ごしらえ
木の芽の軸を取り除き、葉をすり鉢でする。変色しやすいので使う直前にするとよい。

(3)仕上げ
粗熱が取れた①に②を加えてよく混ぜる。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存可能。

■甘めがおいしい“ピーナッツ味噌”のつくり方

味噌の甘さの中から弾ける、落花生の香ばしさがたまりません。
甘いけれどつまみにもおかずにも、おやつにもなる、不思議と後を引くおいしさ。


◇材料 (つくりやすい分量)

落花生:100g(殻をむいたもの)
A :
・ 味噌:100g
・ 砂糖:30g
・ みりん:大さじ1
・ はちみつ:大さじ1
植物油 :小さじ1
白胡麻:小さじ1


(1)落花生を煎る
フライパンに油を熱し、落花生を入れて弱火で香ばしく色づくまで煎る。

(2)味噌と混ぜる
①にAを加えて混ぜ合わせ、中火で2~3分炒める。胡麻を加えて火を止める。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存可能。

完成
完成

――教える人

「料理研究家 荻野恭子」

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65ヶ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。


※この記事の内容は、『四季dancyu 2023春』に掲載したものです。

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

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