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老後に住むなら「田舎の一軒家」と「都会のワンルーム」どっちがいい?

  • 2024.3.23

老後は田舎でゆったりと生活をしたいという人もいれば、都会で便利な生活をしたいという人もいるだろう。

住みたい場所に住むことが一番ではあるが、実際に住んだ後に「こんなはずじゃなかった……」ということがないように、それぞれのメリットとデメリットを知っておこう。

■田舎の一軒家のメリット・デメリット

まずは田舎の一軒家のメリットとデメリットを見てみよう。

●メリット:自由気ままな暮らしが手に入ること

田舎の一軒家のメリットは、のどかな場所で自由な暮らしができることだ。庭があればガーデニングや家庭菜園を楽しめるし、ペットを飼うことにも制約がない。隣家ともある程度の距離があれば、騒音の心配もないだろう。

また、管理費や修繕積立金などのランニングコストが不要だ。家の修繕も自分たちが必要と思うことだけを行えばよいので、必要以上のお金がかからない。

●デメリット:あまり便利ではない

デメリットは、家や庭のメンテナンスなどを自分でやらないといけないことだ。そして、周りに店や病院がない場合は、買い物や通院で困るということもあるだろう。

田舎の一軒家は自由な暮らしができる一方で、高齢になって体の自由が利かなくなったときには不自由が多くなるだろう。

■都会のマンションのメリット・デメリット

次に、都会のマンションのメリットとデメリットを見てみよう。

●メリット:便利さや暮らしやすさ

都会のマンションのメリットは、ワンフロアでバリアフリーな空間で生活が送れることや、外回りや庭などのメンテナンスを自分でやらなくてよいということだ。

駅に近かったり、周りに商業施設があったりなど、比較的便利な場所が多いので、買い物や通院で困らないだろう。

●デメリット:費用面での負担やさまざまな制約がある

デメリットは、管理費や修繕積立金などをずっと支払わなければならないことだ。

また、管理規約に沿って生活する必要があるので、ペットが飼えないなどの制約がある場合もある。隣家との騒音トラブルに悩むとことも出てくるかもしれない。

マンションは利便性が高いが、いつまでもお金がかかるということや、制約の範囲内で生活しなければならないという窮屈さがある。

■身体面と収入面の両方を考慮した上で選ぼう

田舎の一軒家と都会のマンションでは、一概にどちらがよいとは言い難い。

ただ、高齢になると身体機能が衰えるため、作業や外出が億劫になり、病気などのリスクが高まるのは確実だ。また、基本的に年金収入のみで貯蓄を切り崩して生活していくことにもなるので、身体面と収入面の両方を考慮した上で住まいを決める必要があるだろう。

文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー)
保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。FP1級、CFP®保有。

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