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大分の食文化「味噌汁にカボスを絞ると美味い」って本当?一度知ったら後に戻れない味わいだった

  • 2024.3.22

Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。

味噌汁に「カボス」を絞ると良いらしい、という投稿がX(Twitter)でバズっていた。

なんでも、カボスの名産地である大分県の文化で、劇的に美味しくなるんだとか。ん、ちょっと待てよ。私、大分出身だけどそんなレシピ聞いたことないな。

そもそもの話だが、皆、カボスって知ってる?すだちをワンサイズアップしたような見た目の柑橘類なんだけど。えっ、知らない?

これがカボスだ 出典:Togetterオリジナル

それもそのはず、カボスは全国生産量の95%以上が大分県産で、かつ全国消費量も90%以上が大分。つまり、ほぼ大分県民にしか知られていない食材、と言っても過言ではないのだ(多分)。

ということで、さっそく「カボス味噌汁」を試してみた。

これからの味噌汁、全部カボス入れたい

元となった投稿には「絞る」とあったので、レモンやライムみたいに果実を絞ることを想定していると思うのだが、いかんせんカボスの現物なんて、大分以外で売ってるのを見たことがない。

「大分特産」の主張が光るデザイン 出典:Togetterオリジナル

でも大丈夫。カボス汁はレモン汁と同じように瓶詰めにされたものが市販されていて(知らなかった)、Amazonなどネットでも普通に買える。1本400円~500円くらいと、価格も比較的手ごろだ。

味噌汁にカボスを入れるレシピ自体はさまざまなサイトで紹介されているので、今回はクラシルさんのレシピを参考にする。

味噌汁は個人の好みに合わせて味噌も具材もなんでもいいと思うが、今回は麹を混ぜた「米みそ」に、いちょう切りのダイコン、油揚げ、長ネギのみじん切りを加えて作った。材料は以下の通り。

材料だいたい4人分
水:1200ml
味噌:120g
本だし:スティック1本(8g)
ダイコン、ねぎ、油揚げ:好きなだけ
カボス汁:好きなだけ
出典:Togetterオリジナル

味噌汁の作り方は割愛。できあがった味噌汁を1杯分お椀に取り、カボス汁を大さじ1杯くらい入れる。

お椀に取ってからカボスを入れるほうが、味も個人の好みで調整しやすいかも 出典:Togetterオリジナル

食べてみると、これがメチャクチャ美味しい。カボスの香りが味噌に押し負けることなくしっかり香り、酸味がキュッと味噌の味を引き締めている。そもそもマイルドな味噌にさっぱりした酸味の組み合わせを知らなかったので、食べる間はお互い喧嘩しやしないかと心配していたが、ちゃんと「カボス味噌汁」というメニューとして成立している。

カボスに慣れ親しんできた大分県民としてのひいき目はあるとは思うが、「これからは、全ての味噌汁にカボスを入れたい」と思うくらいには美味しい。もっと早く知りたかった。大分で過ごした16年くらい、私は一体何をしていたのだろう。

ちなみに、クラシルさんのレシピでは2人分に対してカボス1個(ちょうど大さじ1くらい)の分量と書いてあったので、お茶碗1杯にカボス大さじ1は多分、入れすぎである。でも、個人的にはこれくらい入れたほうがカボスの酸味をガツンと感じられて良い。柑橘類が好きな方はためらわず入れよう。

気になった人は、ぜひカボス汁を手配して試してみてほしい。

文:ふ凡社 編集:Togetterオリジナル編集部

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