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母国凱旋MLB開幕戦でマイナー落ちの悲運…「古巣に本塁打献上」でも韓国投手にパ軍が期待するワケ

  • 2024.3.22

残念なことが起きた。ただ、ある程度予見された部分でもあった。

母国ソウルまでやってきたコ・ウソク(25)が、サンディエゴ・パドレスの開幕ロースターを外れた。球団は“鍛錬”が必要だと見ている。

3月20日、高尺(コチョク)スカイドームで取材に応じたパドレスのA.J.プレラー編成本部長は「容易ではない決定だった。いくつかのことがあった。コ・ウソクにはまだ時間が必要だ。今すぐではないが、彼はMLBで投げられるだろう」と話した。

パドレスはドジャースとともに今月15日から韓国に滞在している。「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ」のためだ。

コ・ウソクもパドレスの一員としてともに母国に来た。

一応、強化試合までは戦った。2023年シーズンまで在籍したLGツインズ戦で、クローザーとして9回裏から登板した。

ただ、結果は1回で2被安打(1被本塁打)の2失点。パク・へミン(34)に安打を打たれ、代打のイ・ジェウォン(24)に2ラン本塁打を許した。試合は5-2から5-4と1点差に迫られた。それでも追加失点は抑えチームは勝利し、コ・ウソクはセーブを獲得した。

振り返ると、アメリカで行われたオープン戦でもコ・ウソクの安定感は良くなかった。そして今回、韓国で行われた強化試合が致命打になったと見なければならない。

結局、コ・ウソクはパドレスの開幕エントリーに入れなかった。ひとまず、傘下マイナーAAAのエルパソ・チワワズ、もしくはAAのサンアントニオ・ミッションズでシーズンを始める。

20日、高尺スカイドームでコ・ウソク本人にも会った。

彼は「昨日(19日)聞いた。監督が“よく準備しなさい”と話してくれた。最初から予想できなかったことでもない。残念ではあるが、また準備して上がってくる」と話した。

続けて、「すべての部分で自分が足りなかった。もっと良い球威が必要で、コンディションももっと上げなければならない。継続的に気を使わなければならない。今よりもっと良くなれると思う。韓国でデビューすることもできたが、結果が残念だった」と付け加えた。

コ・ウソク
コ・ウソク
「しっかり準備すれば、MLBの投手になれる」

とはいえ、完全に終わったわけではない。パドレスは相変わらずブルペンが不安だ。

20日のドジャースとの開幕戦でも、途中まで2-1とリードしていながら8回に大挙4失点して崩れた。

昨季もチーム全体でセーブ機会が64回あったにもかかわらず、成功したのは36回だった。ブロンセーブが28回に達したのだ。

この数字が意味するものは、コ・ウソクにも機会が与えられるということ。今はまだ準備ができていないだけだ。

プレラー編成本部長は「コ・ウソクは昨年、LGでプレーし、韓国シリーズまで戦った。シーズンが遅く終わったため、当然、今年の出発も遅れた。MLBに適応する部分もある。まったく新しい環境だ。すべてが違う。コ・ウソク自身も適応期間が必要だという点を知っている」と説明した。

続けて、「明らかに登板するたびに良くなっている。開幕ロースターに入れる程度までには合わせられなかっただけだ。今は適当な時期ではなかった。ある時点になれば、MLBでも見られるはずだ」と付け加えた。

さらに、「コ・ウソクはビルドアップ中だ。球速も上がっている。MLBに慣れなければならない。しっかり準備すれば、きっとチームの助けになる選手だ。MLBの投手になるだろう」と強調した。

パドレスはコ・ウソクと2年450万ドル(日本円=約6億8000万円)の保障契約を結んだ。

巨額ではない。その代わり、パドレスもそのまま彼を放棄するようなことはしない。

いつ、どのタイミングで上がることになるかはまだ誰も分からない。ならば、よく準備すればいい。AAA降格は決して終わりということではない。

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