あの日本人のレジェンドも！「ワインのように熟成されて輝いたサッカー選手」

Text by 石井彰(編集部)

サッカーでは年々選手の寿命が伸びており、40代までプレーを続ける者も珍しくはなくなってきた。

今回は『Planet Football』から「熟成されたワインのように輝いたサッカー選手たち」をご紹介する。なおゴールキーパーは除外しているとのこと。

ブラジルで生まれたポルトガル代表選手は、恐怖によって対戦相手をコントロールする技を身に着けた天性のディフェンダーである。41歳になった今もチャンピオンズリーグで素晴らしいパフォーマンスを見せ、相手に嫌がられるという稀有な存在だ。

ラフプレーも辞さないスタイルはVARが存在しなかった時代の「職人芸」。レフェリーの目線がどこに向いているかまで全てを計算した行動は感動すら覚えるものだった。まさにそれはぺぺにしかできないテクニックであった。

ウディネーゼにキャリアを捧げたディ・ナターレについて言えることは、彼は本当に輝かしい20年のキャリアで素晴らしいプレーとシュートを見せ続けたということだ。多くのゴールを叩き込み、まるで永遠に活躍し続けるようだった。

決して大柄でもなく、決してスピード豊かでもないが、そのゴール前での駆け引きとシュートの技術に関してはいまだ誰もフォロワーがいないほどの美しい計算がある。彼ほど勉強になる点取り屋はいないのかもしれない。

誰もが「キング・カズ」について知っているはずだ。57歳という年齢でありながらも、現在もプロサッカー選手としてプレーし続けるという驚くべき選択を続けている人物だ。驚くべきことは、キャリアで709試合に出場して193ゴールを決めたが、アシストはわずか5回しか記録されていない。

これはもちろん『Transfermarkt』のデータの影響もあるが、彼が生きた時代の統計をとることは難しいという点も考えなければならない。それだけ長い時間をサッカー選手として生きているということなのだ。

女子サッカーの「生ける伝説」であったフォルミガ。7回ものワールドカップに連続出場したという記録は、おそらく今後破られることのないものだ。なにせ28年ものキャリアが必要であるからだ。

男子のサッカーにおいては最高記録が5回である。それに加えてプラス2回というのは驚異的である。フォルミガが上回られる日が来るとすれば、そのときは女子サッカーの歴史を変えるような選手が現れたということでもある。

マルタは1986年生の38歳でありながら、女子サッカーにおける象徴的な存在だ。あのペレとも比較されるほどの影響力があり、ブラジル代表においてはワールドカップ6回、オリンピック5回に出場している。

そのワールドカップにおいては歴代最多得点者でもあり、FIFA最優秀女子選手を6回受賞した。まさに「熟成されたワイン」のように、いまもオーランド・プライドで素晴らしい仕事を続けている。