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「年金だけで老人ホームに入れる」は注意【50代必読】老人ホームの知識

  • 2024.3.21

「年金だけで老人ホームに入れる」と思っている人は注意が必要です。老人ホームには有料老人ホームとよばれる民間施設と特別養護老人ホームなどの公的施設の2種類ありますが、民間の施設は入会金だけで数百万円かかるケースがあります。

また、公的施設は特養だけでも27万人もの待機者がいます。今回は年金だけで入れる老人ホームについてお話しします。50代、60代の早いうちに押さえておきましょう。

■年金だけなら公的施設

公的な施設は以下の4種類です。いずれも所得に応じて月額費用が変わりますが、低所得者であれば月額10万円ほどで入居できる施設もあります。

●1 特別養護老人ホーム

要介護度が高い高齢者が利用する施設です。初期費用が不要で、民間施設よりも費用がかなり抑えられます。しかし、条件が良くて人気があるため、数年待ちの施設も珍しくありません。

●2 介護老人保健施設

退院後に在宅復帰が難しい人を対象とした、医療やリハビリなどのサービスを受けられる一時的な施設です。自宅復帰が目標であるため、入所期間の目安は3ヵ月などの短期です。

●3 介護医療院

認知症を患う人など、長期療養が必要な要介護者が入所できる、医師や看護師が常駐する施設です。特養が介護のみを必要とする人を対象とするのに対し、介護医療院は介護に加えて医療ケアも必要な人を対象としています。

●4 ケアハウス

家庭での生活が難しい60歳以上の高齢者が低い料金で洗濯や食事などのサービスが受けられる施設です。健康状態に問題のない人を対象としています。

■リバースモーゲージを利用

持ち家があれば、リバースモーゲージを利用するという選択肢もあります。リバースモーゲージとは、自宅を担保としてお金を借り、死亡時に金融機関に自宅を売却して返済する仕組みです。

■年金以外の資産も必要

公的な施設は軽い経済負担で入居できるため、多くの希望者がいます。入れたとしても、人によっては年金だけでは不足してしまう可能性もあります。

安心して老後を過ごしたいのであれば、若いうちに、年金を補うための貯蓄をするなど長期的な資金計画をたてて行動する必要があります。

文・馬場正裕(ファイナンシャル・プランナー)
高校教師・学習塾・予備校の講師を経て、現在は金融・保険などのマネー系Webライターとして活動中。主に、金融メディア、SDGsメディアに出稿している。

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