バス旅行を計画中に「誰か車出せば行けるじゃん！」「うちまで迎えに来て」【自己中ママ友】の末路は！？

みんなでお出かけや旅行をする際に、誰かひとりわがままな人がいると和が乱れてしまいますよね。せっかく卒園旅行を計画したのに、ひとりのママ友がわがままを発動し……？私の知人Mさんから聞いたお話をご紹介します。

卒園旅行を計画

Mさんは子どもが同じ幼稚園に通うママ友数人と、子どもの卒園を記念に日帰り旅行に出かけることになりました。

幼稚園が同じでも小学校はバラバラになるママ友も多く、今までのようには会えなくなってしまいます。

そこで最後にママだけで集まってどこかにお出かけしようという、ひとりのママ友の提案がきっかけでした。

「どこに行く？近場でもいいからのんびり美味しいものを食べたいよね」
「それならバス旅行がいいんじゃない？疲れたら寝られるし、お酒飲めるし」
「いいね、バス旅行にしようか」
卒園旅行はバス旅行にしようとほぼ決まりかけていたところで、ふいにママ友のひとり、Fさんという女性が口を開きました。

「えー！他の客と一緒なんてめんどくさいし、車じゃないと嫌！誰か車出してよ。でっかい車乗ってる人いるでしょ」
Fさんはママ友たちの間でも普段からわがままで自己中心的な発言が多い人で、ママ友たちの間でも少し浮いている存在。

そんなFさんの意見に、他のママ友たちは困った顔になってしまいました。
「Mさんいつも車出してくれてるじゃん！最後なんだしまた車出してよ。あ、朝はうちの前まで迎えにきてね、ついでに下の子を実家まで送って」

Mさんの家の車は大人数で乗れるため、Mさんは普段からママ友の集まりや子どもの送迎などで車を出していました。

FさんはいつもMさんの車に乗りたがり、まるで自分の足のように偉そうに送り迎えを要求することも。

他のママ友たちはMさんが車を出すと、「次はうちが出すね」などと言ってくれるのにもかかわらず、Fさんは免許も自家用車もあるくせに全く車を出そうとはしませんでした。

「いつもMさんに頼ってばかりじゃ悪いでしょ」
他のママ友がそう言うと、Fさんはシレっとこう答えました。
「じゃああなたが出せば？あ、でもお宅の車は軽自動車だしあんまり乗れないね。あと何人か出さなきゃ」
その発言に、その場にいた全員の表情が硬くなりました。

結局、Fさんのおかげで卒園旅行は計画途中で流れてしまい、子どもたちは卒園の日を迎えました。
「ねえ、卒園旅行しないの？私結構楽しみにしてたのにー」
Fさんはママ友たちにそう愚痴りましたが、みな知らん顔。実はもうFさんを除く全員で、バス旅行に行っていたのです。

美味しいものを食べてキレイな景色を見て、帰りは家族のためにお土産を買って、とかなり充実したバス旅行だったそうですよ。

自分は何もしないくせに文句ばかり言っていると、いずれ誰からも相手にされなくなってしまうという人の、典型的な例ですね。自分が楽をしたい気持ちもわからなくはないですが、周りと協力することも必要ですよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：齋藤緑子