Text by 石井彰(編集部)
アーセナルは現在イングランド・プレミアリーグの首位争いを繰り広げており、ミケル・アルテタ監督の下で大きな成長を見せている。
今回は『Planet Football』から「Whoscoredのレーティングで昨季から今季にかけて最も改善されたアーセナルの選手」をご紹介する。
なお『Whoscored』は世界のサッカーリーグを網羅する「最強のサッカー採点サイト」といえる存在だ。
ベン・ホワイト
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.07
ホワイトがアーセナルに加入して以降、チームの最終ラインはとても柔軟な起用が可能になった。彼はセンターバックからビルドアップができるという触れ込みであったが、ミケル・アルテタ監督の下でサイドバックの役割に適応した。
彼は今季のアーセナルではプレミアリーグのほとんどでプレーしており、『Whoscored』での平均レーティングも6.78から6.85に上昇している。それは全く悪くない改善だ。
ファビオ・ヴィエイラ
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.16
ファビオ・ヴィエイラはグロインペインの怪我によってシーズンの大部分を欠場しているが、昨シーズンと比べれば徐々に成長を見せていると言える選手である。
今シーズンはまだ283分間しかプレーできていないとはいえ、その中で3つのゴールに関与している。これは彼が試合でのプレーを向上させていることを確認するに十分なものだった。
エディ・エンケティア
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.16
ファンからの評価は決して高くはないエンケティアであるが、先発メンバーではないにもかかわらず求められれば常にインパクトを与える準備ができている。
現在プレミアリーグで平均149分ごとにゴールかアシストを記録しており、成果は上げている。シェフィールド・ユナイテッド戦、ノッティンガム・フォレスト戦、フラム戦で注目すべきパフォーマンスを見せている。
カイ・ハヴァーツ
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.16
彼をチェルシーから獲得したときには賛否両論があった。まだ彼が真価を発揮したとは言い難いところもあり、ベストなポジションがどこなのかも定かではないが、その中でもある程度の結果を残してきた。
そして直近のリーグ戦ではゴールを量産しており、調子は上がっている。チェルシーで戦っていた昨季と比べると、平均レーティングは0.16向上している。
冨安健洋
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.18
この日本人のディフェンダーは18ヶ月の間不運な怪我の連鎖で苦しんでいる。しかしながら、これだけの欠場をしながらも進歩を見せている。
サイドバックでもセンターバックでも安定したパフォーマンスを発揮してくれると信頼されており、平均レーティングは0.18も向上している。
ガブリエウ・マガリャンイス
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.2
このブラジル人ディフェンダーは、今シーズンのアーセナルにおける最終ラインの要であり、岩石のような硬さを見せている。彼のような選手が守備に入ればリーグ最少失点を誇ることも不思議ではない。
ディフェンスだけではなく、彼は時々ゴールも決めてくれる。今季はすでに4得点を記録しており、平均レーティングは0.2上昇している。
ブカヨ・サカ
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.29
アーセナルのスターボーイは最近ますます好調だ。直近のリーグ戦では9ゴールを記録しており、シーズンの重要な局面でこれまで以上の鋭さを見せている。
印象的なことに、今シーズンの公式戦では全大会を通して31ゴールを記録しており、これはアーセナルの他の選手よりも遥かに多い数字だ。昨季もすごかったにもかかわらず、今季は0.29のレーティング上昇を見せている。
デクラン・ライス
昨季から今季にかけて、平均レーティングの上昇数:+0.38
デクラン・ライスは昨年夏のプレミアリーグで最高の移籍だったかもしれない。ウェストハムでの彼がいかに優れていたかは誰もが語れるが、アーセナルではさらに新たなレベルへステップアップした。
昨季は7.02とかなり高かったが、今季はさらに7.40まで跳ね上がった。この25歳の選手はその評価に値しており、決定的なゴールや冷静なビルドアップは彼以外に真似できないほどのもの。アルテタ監督にとって大きな財産になっている。