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マンネリメイクはもう卒業!定番顔を一新するデイリーメイクのアップデート術

  • 2024.3.20
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「30代の最新ベーシックメイク」について座談会

ルーティンになってしまいがちな毎日のメイク。だけど、メイクもファッションと同じように、定番こそ更新が必要。 “今どきのベーシックメイク”について、ヘア&メイク、美容ライター、美容エディターが考えます!

座談会メンバーはこちら!

ヘア&メイクアップアーティスト 中山友恵さん
洗練された色使い、ディテールの美しさ、絶妙なバランスで魅せる品と優しさにあふれた洒落顔にファン続出。

美容ライター 山本葉子さん
メイクページを中心に手がける本企画担当ライター。無類の赤リップ好きだがミュートメイクにも興味津々。

InRed編集部 ビューティ担当 中川
本企画の担当編集。メイクは基本ナチュラル系だが、明確なトレンドが来たらいったん乗っかってみる方針。

濃厚なグラデメイクはOUT! ミュートメイクで軽やかに

中川 InRed世代って、トレンドを追いたいけれどエイジングにも気を配り始める年頃で、メイクについても一考したほうがいい年代だと思います。中山さんから見て、メイクで気になる点などありますか? 中山 意外に、メイクが濃い人がまだ多いように感じるんですよね。抜け感、エフォートレス、みたいな言葉が浸透して意識が変わってきたような気もしていたんですが、特にアイメイクは、こってりしたグラデとか、濃厚な黒ラインから離れられていない人が多く見受けられますね。 山本 30代だと、盛りメイク時代の影響がうっすら残り続けている人もいるのかな。デカ目に見せるためのあれこれが、顔がぼやけて見えそうで怖くて、なかなかやめられないのかもしれない(笑)。 中山 でも最新のメイクの方向性は、その対極といっていい。肌に溶け込むようなヌーディトーンで、色が主張することなく顔立ちを引き立てていくような“ミュートメイク”が今のトレンドの筆頭です。

中川 これだけはっきりした流行が出てきたのって、久々なような気がします。ケイトの「ポッピングシルエットシャドウ」なんて、まさに!なアイテムですよね。 中山 ケイトのトレンドをキャッチアップするスピードの爆速さにはいつも驚かされます(笑)。そういえば、アイシャドウのダークな締め色って、ヘアメイクさんの間ではけっこう前から使わなくなってるんじゃないかなあ……。アイラインも以前は黒が定番だったけれど、今はブラウンが主流。黒ラインは逆にトレンド、お洒落として、目元のアクセント的に入れる感じにシフトしてるんですよ。 山本 確かに、濃い締め色や黒ライナーを使うと、メイク感が強まるとか、かえって目が小さく見えるとかいう感覚は出始めていて、使い控えるようになってるかも。 中山 余りがちなダークカラーはアイブロウに使うとか、たまに目尻だけにのせてみるとか。今っぽいメイクにしたいなら、濃い色を広くのせて重い印象にするのは避けることが肝心。代わりに輝きをプラスすることで、自然に立体感や陰影を引き出すんです。このやり方のほうがこなれ感があってあか抜けるし、大人をフレッシュな印象に見せる効果も得られます。

アイテムの更新と繊細テクで、メイクの洗練度や洒落感アップ

中川 チークやリップも、主張の強すぎないカラーのほうがいいんでしょうか? 中山 結局、顔の中にある色の延長線上のカラー、というところから外れないほうが、大人の立体感や血色の不足を自然に補って、失敗なく美しく見せてくれるんですよね。 山本 ミュートカラーを素敵に使いこなすコツは?メリハリのない、無難なメイクに落ち着く危険性もある中、どうやって洒落感を出していけばいいでしょうか? 中山 テクニック的に難しいことをする必要はないんですが、大人は特に、丁寧さだけは心がけるべき。肌と色、色と色の間にはっきりとした境目をつくらずうまく溶け合わせてあげるとか、まつ毛はダマにせずキレイにさばくとか。手をかけたディテールの処理がメイクの洗練度を高めてくれるし、それは清潔感や透明感、洒落感にもつながっていくものです。 山本 春新色の中にも、今回提案するミュートメイクにピッタリな素敵カラーが揃っていますが、新作コスメを取り入れることも、古くなった自己流メイクをリニューアルするには大事なことですよね。 中山 ワンシーズンに1つでもいいので、アイテムを変えてほしい!メーカーの努力で塗り心地や色持ちなどの質が向上しているのはもちろん、見た目が同じようなカラーでも、質感やニュアンスの違いで見え方が変わったりするもの。メイクの鮮度を保ちたいなら、アイテムを更新していくことは必須です。 中川 メイクが古く見えるのって、ずっと同じものを使っているケースが多いかも。 中山 置いて行かれないようにほどよくトレンドにアンテナを張って、自分にも見る人にも心地よいメイクを楽しんで。

ミュートアイにさりげない血色…これが新しいベーシックメイク!

ジャケット¥88,000(テーロプラン/テーロプラン カスタマーサポート) シャツ¥22,990(シップス プライマリー ネイビー レーベル/シップス インフォメーションセンター) イヤカフ¥12,100(ホーン/アトリエ ナエ) リング¥24,000(オヴ/ロードス)

使用したコスメ
右から:血色感のあるブリックブラウンで自然に陰影をプラス。ヴィセ ザ コントゥア カラー(パウダー) BR352 ¥990〈編集部調べ〉(コーセー・3/16発売)、ミュートマットと輝くグリッターでさりげなく立体アイに。ケイト ポッピングシルエットシャドウ BE-1 ¥1,540〈編集部調べ〉(カネボウ化粧品)、シアーで彩度をおさえたディープブラウン。モイステン リップドロップ 01 ¥3,300(セルヴォーク)

2024年春のブランドビジュアルをチェック!

コスメブランドが提案する最新ルックにも、ミュートアイやさりげないチーク、リップのものが多数。今シーズンのトレンドをキャッチアップして!

【Elégance】
コッパーベージュ系のミュートシャドウで囲んだ目元に、カールアップマスカラで繊細に強調したまつ毛が映えるエレガンスのルック。

【bareMinerals】
軽やかでエフォートレスなヌーディトーンのメイク、マットなくすみローズのリップがヘルシーで洗練されたムードのベアミネラルのビジュアル。

【KATE】
中条あやみさんが登場したケイト「ポッピングシルエットシャドウ」のビジュアル。やりすぎ感がないのに印象的な目元は、まさに今シーズンのトレンド。

【LUNASOL】
ルナソルの2024春ルックは、あたたかみのあるヌーディトーンと光を重ね合わせてつくる陰影がこなれていて、大人がマネしたいテイスト。

【KANEBO】
軽やかなピンクトーンのミュートアイに、ツヤやかなベージュリップを合わせたカネボウ。春らしく、センシュアルでほどよい甘さも大人に似合う。

【SUQQU】
透明感のあるきらめきが美しいアイシャドウ、とろけるようにツヤやかなベージュリップ……ミュートなカラーと光感で魅せるスックの春顔。

Photograph=Yuri Hanamori Hair & Make-up=Tomoe Nakayama Styling=Masako Hirata Model=Harumi Sato Text=Yoko Yamamoto

※InRed2024年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

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