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タイムスリップ気分が楽しめるレトロ空間で遊ぼう!2024年春注目のスポット3選

  • 2024.3.19

文化財登録を抹消された建物が取り壊されることも増えている昨今、歴史を感じさせてくれる場所で過ごす時間は貴重です。今回は昭和レトロを感じさせる雑貨や広告からリノベーションした大正時代の看板建築まで、この春注目のレトロ空間について、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

昭和レトロを活かしたイベントが話題を集めるほど人気ジャンルとして定着しています。若い世代にとっては写真や映像で見たことがあるかないかのエモーショナルな雰囲気が新鮮に映り、親や祖父母世代とっては懐かしく話題の弾むデザイン。

昭和の雰囲気を感じるメーカーとのコラボも多く、レトロ好きにとっては見逃せないイベントも開催中です。そこで今回は、春の陽気に誘われて外出したくなる今、おすすめのレトロ空間に出会えるスポットを3つご紹介します。

【東京都内】#タイムスリップ仁丹タクシー/開催中~3月24日

明治38年に発売され、現在も販売されている仁丹は昭和レトロを代表する商品の一つです。最も販売数が伸びた昭和50年代に大阪のタクシーで乗車したお客さんに仁丹を配ったというエピソードをモチーフにしたという特別な車両が、3月24日(日)まで東京都内を駆け巡っています。

期間中は東京都内23区、武蔵野、三鷹地区を走行する101台のタクシーが「#タイムスリップ仁丹タクシー」として配車。オリジナルの乗車証と「銀粒仁丹」が配布されるなど、貴重なレトログッズが手に入りるチャンスです(※なくなり次第配布終了)。

タクシーアプリ「S.RIDE」限定で配車※タクシーはフルラッピング車両とCanvas車両の2種類。特定の車種を選んで配車することは出来ません(画像:株式会社ニューステクノロジーリリース)

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実施するタクシー100台は日本初のモビリティ車窓メディア「Canvas(キャンバス)」を利用したタクシーです。空車時は後方のサイドガラスに「銀粒仁丹」の広告を掲示し、車内のタクシーサイネージメディア「GROWTH」では「銀粒仁丹」のコンセプトムービーが放映されます。

そして、1台しかないスペシャルな仁丹のフルラッピング車両には「銀粒仁丹」のパッケージカラーである「緑」と「金」のツートンカラーのデザインを採用。昭和の頃のタクシーの定番「トヨタ クラウン」の外装をイベント仕様にし、内装にもレトロ感満載です。

フルラッピングタクシー車内イメージ(画像:株式会社ニューステクノロジーリリース)

フルラッピング車両には昭和を感じさせるアイテム「昭和に発行された仁丹のパンフレット」や、ラジカセからCMソングが流れるなど昭和50年代にタイムスリップしたかのような特別な空間が広がります。ちょっといつもとは違うレトロな体験をしてみてはいかがでしょうか。

Canvas車両100台+フルラッピング車両1台で、数量限定配布されるオリジナル乗車証と銀粒仁丹のイメージ※なくなり次第終了(画像:株式会社ニューステクノロジーリリース)

■#タイムスリップ仁丹タクシー開催期間:開催中〜2024年3月24日(日)走行エリア:東京都内23区、武蔵野、三鷹地区TEL:03-5544-8775(株式会社ニューステクノロジー)※詳細については公式サイトをご確認ください

【中央区新富町】旧井筒屋「the design gallery」/築100年。現役の看板建築の建物がギャラリーに

関東大震災、東京大空襲により甚大な被害を受けた東京都心は戦前以前に建てられた歴史的建造物があまり残っていません。その中には、奇跡的に残った建造物もあります。その一つが中央区新富町にある「旧井筒屋」です。

築100年の旧井筒屋(画像:株式会社 ザ デザイン ラボリリース)

株式会社 ザ デザイン ラボが耐震工事を含むリノベーションを行い、今年2024年1月に「the design gallery(ザ・デザインギャラリー)」として生まれ変わりました。建物の持つ歴史ある風合いを生かしつつ耐震補強やIoT化を行い、全国の古民家から集めた家具を用いて、大正末期から昭和初期の雰囲気を醸し出すモダンなデザインに仕上げられています。

和菓子屋の店舗兼住宅として大正末期に建てられた木造3階建ての旧井筒屋の屋根は、ヨーロッパからアメリカへと伝わった日本では珍しい「ギャンブレル屋根」が特徴的。そのほか2階外壁の「亀甲貼り銅板」など、今では技術後継者がいない貴重な建築技術が使われています。

ギャンブレル屋根の内観(画像:株式会社 ザ デザイン ラボリリース)

新富町は明治期にあった築地居留地からほど近いこともあり、明治初期の頃から西洋文化との接点があったエリアです。外国人居留地区だったことから空襲を免れました。こうした歴史的背景もあり、旧井筒屋の建物は古い建物の現存が少ない東京都心のなかでも貴重な存在です。

都心にいながら戦前の東京にタイムスリップしたかのような異空間を感じるはず。次のイベントは3月末を予定しているとのこと。その後も定期的にイベントが開催される予定ですので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。

新しい家具も鉄媒染で仕上げられている(画像:株式会社 ザ デザイン ラボリリース)

■旧井筒屋「the design gallery」住所:東京都中央区新富2-4-8TEL: 03-6222-8333営業日:火曜〜金曜休業日:土曜〜月曜・祝祭日アクセス:東京メトロ有楽町線「新富町駅」3番出口すぐ※営業日のみの事前アポイントメント制です。予約詳細については公式サイトをご確認ください

【埼玉・所沢市】西武園ゆうえんち/4月7日までの桜イルミ&アデリアレトロコラボ

東京近郊の昭和レトロスポットとしてすっかり定着した「西武園ゆうえんち」では、4月7日までの間「夕日の街灯りイルミネーション 春満開・花と光のナイトショー」が開催されています。

春の訪れをお祝いするような桜色の光が園内を彩り、桜吹雪を彷彿とさせる20分間の特別イルミネーションが夕日の丘商店街を彩ります。また、園内にはソメイヨシノを中心に約500本の桜の木が植えられており、昼も夜も華やかな雰囲気に包まれます。見頃を迎える時期によって桜を配置しているので桜の見ごろは長く、地上80メートルの高さを誇るランドマークタワーの「富士見展望台」からは、眼下に広がる桜の風景を楽しむことができます。

約500本の桜が園内に咲き誇る(画像:株式会社 横浜八景島リリース)

昭和レトロの人気に火をつけた存在が、ノスタルジックな喫茶店のメロンクリームソーダです。純喫茶とも呼ばれる昭和の息づかいが残る喫茶店は若い世代にも支持され、有名店では休日には多くのお客さんでにぎわうほど。そうした昭和レトロの代名詞でもある喫茶店のグラスの定番として人気を集めているのが「アデリアレトロ」です。昭和40年代や50年代に製造販売され、多くの家庭で愛用されてきた食器を現代的にリメイクした食器シリーズを展開しています。

西武園ゆうえんちでは、そのアデリアレトロと来年2025年3月31日までの長期コラボレーション「アデリアレトロフェスタ 」がスタートしています。

レトロポップなデザインのアデリアレトロとのコラボ(画像:株式会社 横浜八景島リリース)

西武園ゆうえんちのレストラン「軽食・売店 ミルクホール」では、アデリアの世界観を取り入れた昭和の喫茶店を思い起こすコラボメニューが登場。赤いサクランボがポイントの「ぱちぱちクリイムソーダパン」(650円)、4月から販売予定のアデリアらしいレトロポップなデザインの西武園ゆうえんち限定柄グラスが持ち帰れる「アデリア×西武園ゆうえんち スーベニアグラス付きソフトクリイムソーダ」(1,320円)がラインアップ。

ミルクホールで販売されるソフトクリイムソーダと同じ柄のグラスは4月から夕日の丘商店街の「おみやげ 萬屋雑貨店」でも4月から販売予定です。

「西武園ゆうえんちオリジナルアデリアグラス」クリイムソーダ・赤電話(画像:株式会社 横浜八景島リリース)

西武園ゆうえんちでは、2021年5月にリニューアルオープンをして以降、飲食や買い物に独自の通貨「園」を使用する形式となっていましたが、2024年3月1日からは日本円がそのまま使用可能となり、利便性がアップしています。また、4月7日まではイルミネーション開催日限定で16時から20時まで遊べるお得な入園チケット「イルミチケット」を利用すると、大人2,900円からとお得に楽しめますよ。

■西武園ゆうえんち・西武園ゆうえんち×アデリアレトロ開催期間:開催中〜2025年3月31日(月)・夕日の街灯りイルミネーション 春満開・花と光のナイトショー開催期間:開催中〜2024年4月7日(日)点灯時間:18:20~20:00(毎時00分、20分、40分~)体験時間:約20分入園料:【1日レヂャー切符】大人4,900円/小人3,600円(3歳~小学生)【イルミチケット】大人2,900円/小人2,100円(3歳~小学生)住所:埼玉県所沢市山口2964TEL:04-2929-5354営業時間:10:00〜17:00アクセス:西武鉄道山口線「西武園ゆうえんち駅」よりすぐ※営業時間は時期によって異なります。詳細については公式サイトをご確認ください

日野京子

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