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エンジニアが作りました→赤ちゃんが泣いたときのフローチャートに「育児は24時間オンコール」

  • 2024.4.21
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赤ちゃんが泣いたとき、どんな対応をしていますか?オムツが濡れていないか確かめたり、ミルクをあげたりと、赤ちゃんの状況によってさまざまでしょう。

akkie(@akkie30)さんが、新生児が泣いたときの対応法のフローチャートをX(旧Twitter)に投稿すると、3.2万いいねが集まり(2024.4.10時点)、「おもしろい」「普及しそう」「〇〇を入れてみては?」と話題になっています。

一体どのようなフローチャートとなったのでしょうか?

話題の投稿がこちら!

オンコールとは、akkieさんのようなエンジニアや医療従事者が、呼ばれたらいつでも対応できるように待機していること。確かに、赤ちゃんが泣いたら何をおしても駆けつけなくてはいけないという点で似ています。

エンジニアをしている1児のパパであるakkieさんならではの発想です。

どんな流れになっているのか、少し見てみましょう。

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出典:akkie(@akkie30)さん

「泣く」からスタートし、まずは「オムツが汚れている」が出てきます。

「はい」を選択すれば「オムツを替える」「いいえ」を選択すれば「前回の授乳(ミルク)から2時間以上が経過している」という流れとなっています。

その後も「はい」「いいえ」を選択することで、対処法の流れが順を追って分かりやすく示されています。これは赤ちゃんがギャン泣きしてしまったときに役立ちそうですね!

さらにakkieさんは、こちらの投稿に寄せられたレビューを反映し、「新生児ギャン泣き対応フローチャートv1.1.0」をリリース!さらなるレビューを受け付けているとのことです。

「オンコール対応」をヒントに…

投稿者さんに、こちらの図について詳しくお伺いしました。

---こちらを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

「3月中旬に妻が第1子を出産して、夫婦で慣れない育児に取り組んでいるのですが、最も体力と時間を削られるのが『子どもを泣き止ませる』ことでした」

---分かります!泣いたときの対処法もさまざまですもんね。

ギャン泣きは24時間いつ起きるか予想ができない上に、声が裏返るほどの大きさで目の前で悲壮な顔で泣かれると、寝不足も重なり(私のような育児に慣れていない親は特に)焦って冷静な対処ができなくなってしまいます

---痛いほど分かります…。

「ただ、私には似たような体験を『オンコール対応』という仕事でしたことがあるなという記憶がありました」

---どのような対応なのでしょうか?

「私は、現在は育休中ですが、普段はシステムの開発・運用を行うエンジニアをしています。24時間稼働することが求められるシステムの運用においては、緊急対応が必要なインシデント(システム障害やセキュリティ問題)が発生した場合に即座に対応できるよう、対応者や対応方法をあらかじめ決めておく仕組みを『オンコール対応』と呼び、私も日々担当していました」

---それは大変なお仕事ですね!

システムに障害が起きると私のスマホは大音量で鳴り、PCを開くと顧客からの問い合わせやシステムエラーのログがリアルタイムに流れるのを見て焦ります。が、担当者はそこで焦らず、障害の原因を冷静に1つずつ潰してなるべく早く障害を解決しようと試みます」

---なるほど。たしかに新生児のギャン泣きに通ずるところがありますね。

「同僚が『育児は24時間オンコール』と言っていたのを思い出しました」

---「24時間オンコール」!言い得て妙ですね。

「ギャン泣きは赤ちゃんにとって正常なことで、システム障害とは異なりますが、あらかじめ決められた対応方法があれば役立つ点は同じじゃないかな、と思ったのが作成のきっかけでした」

---赤ちゃんが泣く理由を早く探し当てられる…ということですね。

「Web上で『泣き止ませる方法』を調べるとさまざまな情報が出てくるものの、方法を列挙しているだけのものが多く優先度が分からないし、いまいち自分が納得できるほどには整備されていなかったため、自分でフローチャート作ることを決意しました」

---方法がいくつも列挙されているだけでは、どれを選べば良いのか分かりませんもんね。

「不確実なものを(たとえ完成品がベストなものでないとしても)仕様に落とし込む作業は業務の1つなので、その経験が助けになったとも思います。できたものを俎上に上げることで色んな人から叩いてもらえるのも結果として大成功しました。『情報を発信するところに情報は集まる』という言葉を再確認した気持ちでした」

このチャートのおかげで泣き止んだ赤ちゃんがいれば

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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

---チャートは役に立っていますか?

「チャートができてからは『さて、次はげっぷ出すか…』『一度オムツチェックに戻るか…あ、またウンチ出てるじゃん…』と頭の中で作戦を練れるようになり、前よりも少しだけ冷静になれたような気がします」

---次の手をすぐに思い浮かべられるのは良いですね!

「作ったものがどの家庭にも当てはまるものではないことは重々承知ですが、このチャートのおかげで泣き止んだ赤ちゃんや笑ってくれた親が1人でもいればいいなと思います」

---さまざまなレビューがありましたが、印象に残っているリプを教えて下さい。

『反復横跳びめちゃ強いです』と教えていただいたリプです。実際に息子で試したので印象に残っています。高い効果がありました。小刻みスクワットが一番効果が高いのですが、5分もやってると膝が壊れそうになります。今は抱っこ中の動きに関して早歩き、スクワット、反復横跳び、阿波踊りのステップなどをバランスよく使っています

---新しい対応が増えたわけですね!エンジニアの方からはフローチャートそのものについてのコメントも寄せられていましたね。

「その他、主にエンジニアから『全裸で泣き始めた場合はオムツチェックができないがどうするのか』『泣き止まない限り何度も布でくるむことになるフローだが良いのか』といった厄介ながらも笑える指摘があったのもよかったですね」

---エンジニアの方ならではの、フローの不備を指摘したコメントもあったようですね。

フローチャートに寄せられたたくさんのレビュー

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出典:akkie(@akkie30)さん

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられました。

このフロー、最後の「300秒放置する」の項目が良くて、
色々な可能性を考えて対処試みて、それでも赤ちゃんは泣き止まないことがある
赤ちゃんの安全が確保されているなら少し放っておくという選択肢もある
ということが提示されていて、すごく良くできているなと思いました

こんな対応も入れてみては?

フローチャートに入れた方がよい対応方法についての案も寄せられていました。

全てが「いいえ」でも泣いてるケースで無限ループしてしまうので最後のelseで「諦める」を入れたい…これが重要…
これら全てをして、何をしてもひどく泣き止まなかった時、中耳炎だったことがありました。小児科でも見落とされることが稀にあるので耳鼻科へ行くことをお勧めします。赤ちゃんや幼児はよく中耳炎になります
布でくるむ、の所でドライブに連れて行った
抱っこしている→はい
の次は「反復横跳びできる状況?」がオススメです
反復横跳びめちゃ強いです
個人的体験からですが、「抱っこしてみる」の後に「その場で歩き回ってみる」「優しく上下にゆすってみる」「抱っこしたままスクワットしてみる」を入れると良いかと思います。

ギャン泣きしている赤ちゃんの対応は大変なものです。夜中に泣かれてしまったり、何時間も泣き止まなかったりすると、途方に暮れてしまいますよね。

そんなときのために、我が子に合う対応法を知っておくのは役に立ちそうですね。



取材協力:akkie(@akkie30)さん