大人が意外と解けない算数「□に入る数字は？」→正しく解ける？

算数・数学の問題を解くことで論理的な思考力が養われます。

しかし、難しい計算は苦手だという方もいるため、今回はパズル形式の問題を用意しました。

簡単な計算でロジカルな思考力を鍛えることができる、面積パズル問題に挑戦してみましょう。

問題

次の□に当てはまる数を求めなさい。
※四角形の角は、すべて直角である。
※長さや面積の縮尺は、必ずしも正確に描かれていない。

必要な情報はどれかを見極めて解き進めなければいけません。

「長方形の面積=縦×横」を考えながら、計算していきましょう。

解説

答えは「6cm」です。

以下の手順で、四角形の辺の長さを求めていきます。

（解説のために、下図のようにA、Bとする）

まず、一番上の四角形に着目します。

面積15cm2、縦3cmの長方形なので、横の長さは
15cm2÷3cm=5cm
となり、A=5cmということが分かります。

このAの長さが分かると、Bの長さも求めることが可能です。

B
=A+3cm+4cm
=5cm+3cm+4cm
=12cm

したがって、一番下の四角形は、面積72cm2、横12cmの長方形です。

よって、その縦の長さは
72cm2÷12cm=6cm
これが答えです。

ここで疑問が出て来ませんか？

真ん中の四角形を計算していません。

実は真ん中の四角形は、答えを求めるためには必要のない情報となっています。

この問題の大きなポイントは

「必要な情報だけを見極める」
という点にあり、不要な情報に惑わされずに計算する

ということになります。

まとめ

算数・数学の試験では、必要な情報と必要ない情報を見極めて、解き進めなければいけません。

この記事のパズル問題は、簡単な計算だけで考えることができるので、そのような判断力・思考力を養うのに最適です。

他の記事の問題にもぜひ挑戦してみてください！

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。

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文・編集（監修）：SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

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