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絶対にやらないで!国民生活センターが注意喚起…カップ麺に入れると危険な“食品”とは?

  • 2024.4.30

簡単に作れてとっても便利なカップ麺。具材を加えたり調味料でアレンジしたりして楽しんでいる方も多いでしょう。しかし「カップ麺に入れないように」と、注意喚起されている食品もあるんです。今回は、その食品と理由について詳しく解説します。

カップ麺に入れると危険な食品とは?

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カップ麺に入れると危険な食品はズバリ、「MCTオイル」。中鎖脂肪酸が主成分の食用油です。健康によさそうということで、「積極的に摂取している」「食卓にいつもある」という方もいるのではないでしょうか?

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しかし、カップ麺にMCTオイルを入れるのは絶対にNG!一体なぜなのでしょうか?その理由を見ていきましょう。

カップ麺に入れると…?

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その理由は、カップ麺でよく使われる発泡ポリスチレン製容器が“変質・破損する”から。実際に「容器の底が抜けて足にお湯がかかった」という危険な事例が報告されており、国民生活センターが再現テストを行い、注意喚起をしています。

なお、MCTオイルだけでなく、ココナッツオイルやエゴマ油、アマニ油も気をつけてくださいとのこと。

容器が発泡ポリスチレン製の即席カップめんには、容器が変質・破損するおそれがあるため、添付以外の食用油等を加えてはならないといった表示が記載されています(注)。また、食用油の一部には、ポリスチレン製の食品容器に使用してはならない等の表示が記載されているものもあります(注)。

そこで、即席カップめん及びMCTオイル、ココナッツオイル、えごま油、アマニ油(以下、「テスト対象食用油」とします。)の表示の調査、発泡ポリスチレン製容器に湯とテスト対象食用油を加えたことによる容器の破損の再現テスト等を行い、消費者に注意喚起することとしました。

再現テスト
MCTオイルを大さじ1杯(15ml)入れた直後に、沸騰した湯を約550ml注いだ場合の発泡ポリスチレン製容器の状態を調べました。
その結果、発泡ポリスチレン製容器全体が数秒で破損し、湯が漏れ出しました。
(注)食品表示法等により、表示の義務がある注意・警告表示ではありませんが、即席めん業界が自主的に消費者への注意喚起表示を実施しています。
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MCTオイルの側面をよく見ると、「ポリスチレン製容器とオイルを組み合わせて使用しないでください」と赤字の注意書きがあります。

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カップ麺の側面にも「カップが変質し破損する恐れがありますので、添付以外の食用油等は加えないでください」との注意書きが!見落としがちですが、ちゃんと書いてあるんです。

みなさん、お気をつけて!

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カップ麺もMCTオイルも、それぞれ生活に欠かせない人も多い食品ですよね。組み合わせると危険な事態を招くのには驚きでした。カップ麺にMCTオイルをくわえたい場合には、カップ麺の中身を陶器などに移してから、くわえるようにしてくださいね。国民生活センターからも消費者へのアドバイスとして、以下のように言われていました。

MCTオイルやえごま油等を発泡ポリスチレン製容器(即席カップめんやコーヒー等)に加えると、容器が変質・破損するおそれがあるため、添付以外の食用油等は加えないようにしましょう。
加えたい場合は、即席カップめん等の中身を、発泡ポリスチレン製以外の容器に移してから加えるようにしましょう。

 

※記事の内容は執筆時点の情報です。


出典・引用:独立行政法人国民生活センター 公式HP
サムネ画像出典:PIXTA