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ここアメリカ合衆国じゃないの!?フロリダのスーパーで店員から言われた衝撃の一言【大家族・オブ・カリビアン(6)】

  • 2024.3.19

<ここアメリカ合衆国じゃないの!?フロリダのスーパーで店員から言われた衝撃の一言>大家族・オブ・カリビアン[#6]

(前回の続き)フロリダに住み始めて気づいたことは、至るところで当たり前のようにスペイン語が使われているということでした。

義母達と同居している我らがファミリー、プエルトリカンもスペイン語が第一言語なので、家族の集まりでは主にスペイン語。
でも私のようにスペイン語を話せない家族もいるし、夫とその兄弟の間ではお互いに英語で話すことが多く、話す相手によって言語を切り替えるというのが常です。

私もこのファミリーの一員となった以上、スペイン語の勉強をマイペースながらやっているのですが、知っている単語だけを使って時々家族の会話に参加したりしています。

そんなある日、中南米の食材を扱っているスペイン系スーパーマーケットへ買い物に行った私。
店内の棚の前で店員のお兄さんが品出しをしていたのですが、私が見たがっているのに気が付いて作業の手を止めて待ってくれています。

私はじっくり吟味したかったので、「時間がかかるから待たなくていいですよ。」と英語で言ったのです…が、どうも通じていない様子…。
そして、そんな私にお兄さんは「NO ENGLISH」と申し訳なさそうに言ってくるじゃないですか!?

えええ?!アメリカのスーパーで働く店員さんに「NO ENGLISH(英語はダメ)」なんて言われたら、どうやってコミュニケーションを取れば良いの…?
私は難しい英語は全く使っていなかったので、本当に全く喋れないのでしょう。

でも、それなら「スペイン語を使ってみるチャーーーンス!!」と思った私は、棚にある私の好きなコーヒー豆の銘柄を指差して絞り出した言葉は「Me encanta!!(私は大好き!!)」。
彼に意図が通じたかどうかは知りませんが、そもそも最初の品出しの時に伝えたかった内容からかけ離れ、言葉の通じないモノ同士のナゾ劇場と化していたのでした。

その後、この出来事を後で夫に話すと、「ほら、やっぱアメリカでもスペイン語は勉強しないといけないでしょ?」と言い出すじゃないですか!

いやいや、「ここはアメリカで(英語を)勉強すべきなのはその店員じゃないの?」と思いましたが、夫は「僕もそれは同感だけど、でももしそんなことを白人のアメリカ人が言ったとしたら“差別だ”とか言われちゃうんだよ。」とのこと…。

そうなんです、アメリカは移民で成り立つ国家であり、どんな言語を話すかはその人の自由。
その店員さんにはスペイン語を話す権利があり、英語を勉強するもしないも自由!!!!

特にヒスパニック系の人々には絶大なコミュニティがあるので、英語が話せなくてもそれほど不便ではないのでしょうね。
「郷に入っては郷に従う」という日本人的な考え方は、根底から覆されたのでした。

次回は、私が日本人として理解出来ないプエルトリカン義母の行動は下の関連記事からチェック!

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