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“内紛騒動”経てW杯予選へ始動の韓国代表が異例対応「選手取材不可」「練習非公開」…一体なぜ?

  • 2024.3.19
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サッカー韓国代表の始動日に異例の状況が発生した。

韓国代表は3月18日、高陽(コヤン)総合運動場で3月の国際Aマッチ2連戦に向けて始動した。

チームは来る21日にソウルワールドカップ競技場で、26日にタイ・バンコクのラジャマンガラ・スタジアムで行われる北中米W杯アジア2次予選の2連戦を控えている。

今回の招集は韓国代表にとっていつになく重要だ。

アジアカップ準決勝敗退後に大会期間の内紛が明らかになり、ユルゲン・クリンスマン前監督を解任するなど、大小の騒動を経て初めて集まるからだ。

韓国代表は今回、本来はU-23韓国代表を率いるファン・ソンホン監督による暫定体制でアジア予選に挑む。

「選手は負担を感じている」

その始動日とあって、18日の練習には多くの報道陣が詰めかけたが、取材対応に臨んだのはファン・ソンホン監督一人だけだった。選手の取材対応は最初から設けられていなかった。

ファン・ソンホン監督
ファン・ソンホン監督

異例のことだ。

本来、代表期間には常に1~2人の選手が代表として取材対応を行う。短ければ2~3分、長くても10分以下で行われるインタビューだ。

韓国サッカー協会(KFA)がAマッチ期間に選手の取材対応を省略したケースは、過去にもほとんどないと見ても差し支えない。

招集前にどんな問題が発生したとしても、欠かさず取材対応は行われてきた。公式の対応がなければ、練習後にミックスゾーンを設けて各選手に取材することができた。

ところが今回、それまで10年間続いてきた“ルーティン”が崩れた。

また、韓国代表は本日(19日)16時から予定されている練習も全面非公開となる。報道陣は韓国代表の始動後、2日連続で選手の声が聞くことができない。

韓国代表
韓国代表

KFAはなぜ選手の取材対応を省略したのだろうか。

協会関係者は「どうしてもアジアカップの事件以降、慎重になっているのは事実だ。まずはトレーニングだけに集中する雰囲気を作ることが重要だというのが監督の考え」と話した。

報道陣の前に立ったファン・ソンホン監督は、「選手たちと話してみると、かなり負担を感じているようだった。彼らが集中して準備できるように助けてほしい」とし、選手が試合だけに集中する雰囲気を作ることが重要だという考えを明らかにした。選手の取材対応が消えた背景を遠回しに説明したわけだ。

現時点では誰が出ても取材対応に負担を感じるだろう。アジアカップ関連の話をせざるを得ないだけに、指揮官の言葉通り、報道陣の前に立つことに困難を感じるのは当然だ。

実際、冒頭の15分間のみ公開された練習の雰囲気は落ち着いていた。明るく活気あふれた選手はおらず、お互いに静かにウォーミングアップをしている様子だった。騒動以降初めて集まる場なだけに、どこかぎこちない空気も感じられた。

そんな状況だからこそ、ファン・ソンホン監督はより慎重な対応を取らざるを得ない。選手間のぎこちない空気を切り替えなければならないし、2連戦の準備もしなければならない。にもかかわらず、残された時間が多くない。

欧州派の大多数が初日から合流できないため、事実上、2日間の練習を経て試合に臨まなければならない。

ファン・ソンホン監督
ファン・ソンホン監督

ファン・ソンホン監督も「最も憂慮される部分の一つだ。多くのものを注文すれば複雑になりかねない」と苦悩を明かすとともに、「できるだけ単純に、集約的に準備して試合に臨むつもりだ」という構想を伝えた。

なお、キャプテンのFWソン・フンミン(31、トッテナム)との衝突で物議を醸したMFイ・ガンイン(23、パリ・サンジェルマン)は19日から合流する。所属チームで18日にリーグ戦を戦ったため、ほかの選手に比べて合流が遅れる形となった。

イ・ガンインは20日の練習後に公式の立場を発表するものと見られる。事実上、自身の行動について反省し、謝罪する場になる見通しだ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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