1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 銀行員が見抜く!「老後富裕層デビュー」する人が50代にやっていた3つのこと

銀行員が見抜く!「老後富裕層デビュー」する人が50代にやっていた3つのこと

  • 2024.3.19
  • 68117 views

老後においてもお金に困らない人は一定数います。今回は、銀行員としてさまざまな人のお金との付き合い方をみてきた筆者が、「老後に富裕層デビューした人」が、特に50代から始めていた、3つのことを紹介します。「老後はゆとりをもって暮らしたい」という人はぜひ取り入れてみてくださいね。

■「お金の知識」を学んでいた

しっかりと「お金の知識」を学んでいた人は、老後でもそれほどお金に苦労しない印象があります。

以前、実父の介護経験があるとある俳優さんが「介護保険の存在を知らず、介護費用を捻出するために家族がマンションを売却した」とインタビューで答えていました。

一見、お金に困ることはなさそうな芸能人であっても、知識がないと何かと苦労するのかもしれません。

裏を返せば、お金の知識があれば何かと得することはあるはずです。たとえば、高額療養費制度や医療費控除、ふるさと納税による寄附金控除を使えば、上手に節約することができます。しかし、知らなければ何をどうすれば良いかもわかりません。まずは興味が持てるトピックからで良いので、本や雑誌、Web記事を読んで勉強しましょう。

■先取り貯蓄で資産形成を行っていた

若いうちから先取り貯蓄による資産形成を行ってきたことも「老後富裕層デビュー組」の特徴として挙げられます。

先取り貯蓄とは簡単にいうと「収入から一定額を取り分けて貯金し、残りの部分で生活費をやりくりすること」です。より確実に、そして、ストレスなく貯められるのでぜひチャレンジしてみましょう。今、貯金がまったくないという人は、まずは半年分の生活費を貯めることを目標にしてください。

また、ある程度貯金があるならNISAやiDeCoなどで、金融商品を運用して増やすことを考えても良いでしょう。たとえば、毎月1万円を20年間積み立て、年3%の利回りで運用した場合、最終積立金額は約328万円になります。預貯金として持っておくよりはるかに効率的に増やせるので、チャレンジする価値はありそうです。

●効率的な資産形成方法1 「NISA」

NISAとは少額投資非課税制度のことで、一定の条件下で専用口座を通じて金融商品を購入した場合、運用益や売却益に税金が課されない制度です。つまり、手元に残る利益が大きくなるため、効率的に資産を増やせます。

なお、2024年から新しい制度がスタートし、年間投資枠および非課税保有限度額が大幅にアップしました。毎月1,000円程度からでも積み立て投資ができるので、できる範囲で取り組んでみましょう。

●効率的な資産形成方法2 「iDeCo」

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことです。

毎月一定額の掛金を拠出し、金融商品の運用などで増やしていきます。掛金と運用益を60歳以降に年金として受け取る仕組みです。なお、毎月いくらまで掛金として拠出できるかは、国民年金の加入資格によって異なります。

■子どもや孫に出すお金を「聖域」にしていない

老後お金に困らない人は、子どもや孫に出すお金を「聖域」にしていません。簡単にいうと「子どもや孫のためだからといって際限なくお金を使うわけではない」ということです。

たしかに、かわいい子どもや孫のためならいくらでも出したくなる気持ちはわかります。しかし、それによって自分たちの生活費や老後資金が不足するようでは元も子もありません。

また、あまり考えたくない話ですが、際限なくお金を出していると、子どもや孫が「頼めばいくらでも出してもらえる」と勘違いする可能性もあります。上手にやりくりすることを学べず、お金絡みのトラブルを起こす原因にもなるため要注意です。

病気やけがで仕事ができなくなったなどの緊急事態や、入学・就職・結婚などの節目では協力するものの、普段は遠くから見守る程度にとどめておきましょう。

■一生お金に困らない人は老後になる前から準備をしている

老後お金に困らないためには、50代の若いうちから準備するのが重要です。自分に合っていて、長く続けられる方法から始めてみましょう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

元記事で読む
の記事をもっとみる