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グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉日本酒と生ハムで元気をくれる音楽酒場

  • 2024.3.19
赤坂見附〈hakbo〉「カオマンガイ」

hakbo(赤坂見附)

日本酒と生ハムで元気をくれる音楽酒場

カウンターにはSONYのスピーカー・エスプリAPM-8(80年代製)とターンテーブル。天井にも2台の大型スピーカーと、セットからして本気度が窺える。

グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉「カオマンガイ」
締めの人気メニュー。鶏スープで炊いたご飯の上にゆで鶏をのせ、甘辛いタレをかけて味わうタイ料理の定番チキンライス。タイの味噌タオチオとブラックソイソースをベースにニンニクやショウガ、唐辛子等を合わせたソースで。インディカ米は粘り気が少なく、あっさりとした味わい。680円。
グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉
熟成生ハムのインポーター山田悠平さんが見込んだスペイン産ハモンイベリコ。旨味が感じられるよう、噛み応えのある厚めのスライスで提供する。味変として添えたのはカツオ節。熱燗と合わせて楽しみたい。2,600円。
グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉「大根のおでん」
ハモンイベリコの骨で取っただし汁に西京味噌を加え、厚切りの大根をコトコト煮込んだおでん。原木に残った生ハムも余すことなくトッピングに。旨味たっぷりのだしを含んだ大根は、日本酒との相性も抜群。880円。

店主は広告代理店から飲食業界に転身。サービス経験も豊富で、〈海南鶏飯食堂〉の創業者でもある中西紫朗さん。「いい音が楽しめるパリのナチュラルワインバー〈バンビーノ〉にビビッときた」と新規店をゼロから計画。好きな音楽と日本酒に特化した酒場をオープンした。

まず味わうべきは、ハモンイベリコの生ハムと燗酒。脂の甘味と赤身の旨味が溶け合う最強のペアリングだ。ピーマンのきんぴらに肉豆腐と素朴なメニューもあれば、白身魚の和風セビーチェやカオマンガイと変化球もあり。アテのサンドイッチも味噌やチーズを合わせ、日本酒に寄せるアレンジもいい感じだ。

選曲はオールジャンルで、ジャズもあれば昭和歌謡もあり。「音楽によって雰囲気がガラリと変わります」と、中西さん。

グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉料理長の高野照基さん
多彩なアレンジで魅了する料理長の高野照基さん。
グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉店内
座る席によって音の違いが感じられる店内。床にはサブウーファーも。

Information

hakbo

〈ハクボ〉
住所:東京都港区赤坂3-21-8 久保ビル5F
TEL:03-6230-9188
営:17時30分~22時LO(土・祝17時~)
休:日曜

2023年11月10日オープン。メニューはアラカルトで生ハムとサラミ、野菜料理、温かい料理、湯河原〈十二庵〉特製の豆腐と湯葉、海と陸の恵み、酒のあてになるチーズとサンドイッチ、締めのご飯で構成。音楽のセレクションは中西さんのほか、ゲストDJが担当。メインターゲットは40代以上。日本酒(グラス)650円~、ビール中瓶850円。お浸し680円、セビーチェ1,250円、サンドイッチ880円〜。カウンター11席、テーブル2卓×5席、4卓×4席。

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