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「父との思い出はキャッチボールぐらい」31歳で事務所を構えたIQ130以上の弁護士の原点

  • 2024.3.19

<東カレWEBのおすすめ記事をご紹介!>


東京で綺羅星のごとく光を放つ「ハイスペック」な男女たち。

彼らは一体どのような人生を歩み、どのようにして才能を開花させたのだろうか?

この連載では、インタビューを通してハイスペな男女のルーツを辿っていく。そうして、家族や育ってきた環境からどんな影響を受け、それが現在どう生かされているのかを探る。

まさに発見に満ちたドキュメンタリーだ。

取材・文/風間文子

東京カレンダー

Case 3. 潤さん(仮名、35歳)


今回取材に協力してくれたのは、弁護士の潤さん(35歳)。4年前に念願だった自分の事務所を構え、現在の年収は1,000万円という。

彼の専門分野は、投資詐欺にあった際に振り込んでしまったお金を回収する手伝いや、マネーロンダリング目的のお金を意図せずに手にしてしまい、結果的に金融口座を凍結されてしまった人の口座回復だという。

過去にそうした被害にあった人の相談に乗ったのを機に、事務所のサイトに専用ページを作ってからというもの、同じような依頼は後を絶たない。

また、彼は事務所を構える以前に外務省で活躍していたキャリアを持ち、高いIQの持ち主しか加入できないことで知られる国際グループ「MENSA」の会員でもある。

オフは優雅にフランスのワイナリー巡り…その素顔とは


「弁護士の仕事はやりがいあるものの、依頼主の多くは不安やストレスを抱えていて大変」と言う潤さん。そのため、オフはしっかりと楽しむ主義だそう。

「休日は趣味のカフェ巡りや食べ歩きが多いですね。最近のお気に入りはというと、フレンチの『アピシウス』や、イタリアンだと恵比寿にある『TACUBO』、あとは『ラ・ビスボッチャ』も好きですね」

いずれも名店で知られる店ばかり。

そして、彼のもうひとつの楽しみが海外旅行だ。

「先月はシンガポールに行ってきました。今度は台湾に行く予定です。

あとはフランスが大好きで、年に1回は必ず行っています」

食べ物や文化、考え方の違い、いうなれば日本にはない非日常は、いろいろと刺激になるそう。

もうひとつの趣味はワインの産地巡り。

「僕は、興味を持ったものはとことんハマるたちで、ワインもその1つです。

すごく美味しいワインに出合い、それを機にソムリエとも仲良くなって。気づいたらワインエキスパートの資格を取っていました。

さらに1週間休みを取って、ブルゴーニュとシャンパーニュのワイナリーも見学してきました。街のバーには日本で見かけないような上質なワインもたくさんあって、また行きたいですね」

この時ばかりは金に糸目をつけず、心ゆくまでワインを堪能するという。

そんな悠々自適な生活を送る潤さんに、どんな環境で育ったのかと聞くと、こんな答えが返ってきた。

「平凡ですよ。特別な教育を受けたわけでもなく留学経験もない。育った場所ものどかな田舎町で、学校が終わればドッジボールと鬼ごっこ三昧でした」

そこからは単なる純朴で活発な少年像しか見えてこないが、彼のルーツを辿ると意外な真実が見えてくる。

彼が育ったのは宮城県の小さな町。コンビニに行くのに徒歩30分かかるほどだ。

とはいえ、弁護士になった現在を考えると、幼い頃から多くの習い事に通い、さぞや教育熱心な両親に育てられたのではないかと思う人も多いだろう。

しかし、潤さんは言う。「両親は良く言えば放任主義、悪く言えば無関心でした」

時に親心は子に見えていないことも多々あるが、潤さんには両親から褒められた記憶がないのだ。


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