カール・ラガーフェルドとは。シャネルなど携わったブランドアイテムを紹介

カール・ラガーフェルドとは

ファッション業界でモードの帝王と呼ばれているカール・ラガーフェルド。シャネル（CHANEL）やフェンディ（FENDI）、クロエ（Chloé）などのデザイナーを務めてきました。特にシャネルでは流行の最先端を歩き続けるデザインを提案し、若い女性から支持を獲得します。その結果、シャネルの低迷していた地位を揺るぎないものにしていきました。

そんなファッション業界の伝説的な存在であるカール・ラガーフェルドと、シャネルを題材にした作品「7DAYS OUT」もNetflixで公開中です。シャネルのショーの舞台裏7日間を捉えたドキュメンタリーで、カール・ラガーフェルドのインタビューが収められています。

カール・ラガーフェルドの経歴

カール・ラガーフェルドは、紆余曲折を経て世界的なデザイナーとなりました。ここからはカール・ラガーフェルドの経歴をより詳しく解説します。

フランスに魅了された幼少期

カール・ラガーフェルドは1933年9月10日、ドイツのハンブルグブランケンゼーゼ地区にて生まれました。乳製品のビジネスで大成功を収めた実業家である両親のもと、絵本のような可愛らしいヴィラが立ち並ぶ高級住宅街で育ちます。

幼少期から絵を描いたり、美術館の絵を見たりするのが好きだった彼は、フランス絵画に出会ってからフランスの魅力にハマり、フランス語を勉強しました。幼少期の夢は漫画家でしたが、ファッションが好きなこと、ファッション界の方がお金を稼げると考え、14歳の頃に母親とパリに渡ります。

デザイナーとしての才能が開花

パリ・クチュール組合が創設したオートクチュールのプロを養成する専門学校「パリ・クチュール組合学校」に入学します。わずか21歳という若さにも関わらず、ファッションコンクールで優勝。同コンテストのドレス部門では、同級生だったイヴ・サン・ローラン（Yves Saint-Laurent）が優勝しています。

その後ピエール・バルマン（Pierre Balmain）のアシスタントとなり3年働いたのち、ジャン・パトゥ（JEAN PATOU/現PATOU）に起用され、クリツィア（Krizia）やヴァレンティノ（VALENTINO）、シャルル・ジョルダン（CHARLES JOURDAN）など多数のメゾンのデザインに携わるようになります。しかしその後はファッション業界を離れ、ビーチで過ごしたり、イタリアの芸術を学んだりして2年間を過ごしました。

フリーランスのデザイナーを経て、トップデザイナーへ

その後、イタリアからパリに戻り、フリーランスのデザイナーとして働き始めます。1960年代にはクロエのデザイン・コンサルタント、フェンディのデザインを担当。1982年になると、シャネルのデザイナーという大役を任されます。クロエでは1960年代から20年ほど、その後1992年から1997年まで、フェンディでは1965年から50年以上、シャネルでは1983年から亡くなる直前まで務め上げました。

1984年に自身のブランド、カールラガーフェルド（KARL LAGERFELD）を立ち上げ、デ・ドール賞を受賞し、2004年にはファストファッションブランドH&Mと提携します。どのブランドでも数々のヒット作を生み出し、貢献してきたカール・ラガーフェルドは、2019年2月19日に亡くなりました。

カール・ラガーフェルドが手がけたアイテム

カール・ラガーフェルドが手がけたアイテムを紹介します。シャネルやフェンディ、彼自身のブランドであるカール・ラガーフェルドのアイテムをピックアップしました。

シャネル（CHANEL）「マトラッセ」

シャネルの創立者であるココ・シャネルがデザインしたマトラッセ2.55をリデザインしたマトラッセ。1980年代に発表され、11.12とも呼ばれています。

ひし形のキルティングとココマークの金具、チェーンにレザーが織り込まれたショルダーが特徴です。羊革や牛革、キャンバス、ツイードなど生地の種類が豊富に展開されています。

シャネル（CHANEL）「ドーヴィル」

ココ・シャネルが自身初のファッションブティックをオープンさせた場所、ドーヴィルにちなんで考案されたライン。リゾート地でも使いやすいバッグとして、キャンパス生地を使ったカジュアルなデザインが魅力です。ドーヴィルラインには、ココ・シャネルのゆかりの場所を示す「31 RUE CAMBON PARIS」の文字がジャガード織で織り込まれています。

レザーより軽く、多くの荷物を入れられるため気軽に持てるのも特徴です。ブラックやネイビー、グレーの他、ピンクやホワイトなどカラーも豊富にあります。

フェンディ（FENDI）「バゲット」

フェンディの頭文字「F」が上下になっているズッカ柄は、カール・ラガーフェルドが手がけたデザインです。一目でフェンディとわかる特徴的なロゴはクラシックなデザインの他、ストリートやカジュアルファッションとしても注目を集めています。彼の死後、ズッカ柄のアイテムは人気が高まっています。

カールラガーフェルド（KARL LAGERFELD）バッグ

カール・ラガーフェルド自身のブランド、カールラガーフェルド（KARL LAGERFELD）のバッグ。ベージュをベースにしたショルダーバッグに、ブラックのアクセントラインが入っているのが特徴です。ゴールドの金具にはブランドのロゴが刻印されています。カール・ラガーフェルドらしいモードなデザインが魅力のアイテムです。

カールラガーフェルド（KARL LAGERFELD）ブルゾン

カールラガーフェルドのノーカラーブルゾン。シンプルなブラックのブルゾンですが、シルバーのファスナーがおしゃれさをプラスしています。着る人を選ばないデザインは、カール・ラガーフェルドならではと言えます。

カール・ラガーフェルドのアイテムを探すならリユースショップを

カール・ラガーフェルドが手がけたアイテムを探すなら、リユースショップがおすすめです。カール・ラガーフェルドがデザインしたアイテムは、廃盤になっているものも多くあります。しかしリユースショップであれば、そのようなアイテムに出会えるかもしれません。

また、誰かが手放したアイテムもしっかりとメンテナンスを施されているため、良い状態のものがお手ごろな価格で手に入れることができます。リユースショップでアイテムを購入することは、サステナブルで地球に優しい活動でもあります。一つのアイテムを必要としている人が使い続けることで、環境への配慮にもつながるでしょう。

カール・ラガーフェルドはファッション界のレジェンド

カール・ラガーフェルドは、シャネルをはじめ、数々のブランドで素晴らしい功績を残してきた世界的なデザイナーです。他に類を見ない彼の残したアイテムは、これからも多くの人に愛され続けていくことでしょう。長年ファッション界を牽引してきたカール・ラガーフェルドのアイテムが気になる人は、ぜひリユースショップへ探しに行ってみてはいかがでしょうか。