そもそもブームはいつからなぜ始まったのか?
御朱印のブームが始まったのは、2000年代頃と言われています。当時はパワースポット巡りが知られるようになった頃。国内ではその代表格とされる神社やお寺に多くの参拝者が訪れるようになり、それに併せて御朱印ブームが始まったとされています。
ブームが始まってからもう20年以上経過していますが、今もなお御朱印人気は続いているといっていいでしょう。
今だけ…期間限定の「特別御朱印」を配布している社寺とは?
神社やお寺のなかには、期間限定の「特別御朱印」を配布してくれるところもあります。今の季節に注目したいのは、桜がデザインされたもの。2024年に桜の特別御朱印をいただくことができる神社・お寺をご紹介します。
●「鎌倉長谷寺(神奈川)」
神奈川県鎌倉市の「長谷寺」では、2月10日(土)から「桜と僧侶」の特別御朱印を配布しています。デザインされているのは、桜の木を眺める僧侶の姿。桜と僧侶は刺しゅうで表現されているという、何とも特別感たっぷりの御朱印です。
四季を通してさまざまな花を鑑賞できるスポットでもあり、もちろん桜も楽しめます。参拝の後にはぜひ境内を散歩してみてはいかがでしょうか。
●「古式神道桜神宮(東京)」
東京都世田谷区の「古式神道桜神宮」は、「ソメイヨシノ」「さくら」「夜桜」の3種類の特別御朱印を3月31日(日)までの限定で配布しています。金やピンクで記された「桜神宮」の文字と背景にデザインされた豪華絢爛(けんらん)な桜を楽しめる御朱印です。
神社の名前にも”桜”の文字があるため、ぜひ今の季節に訪れてみたい場所です。
●「京都祇園八坂神社(京都)」
祇園祭が行われることでも知られる京都市東山区の「八坂神社」では、3月1日(金)から数量限定で「春季切り絵朱印」が配られています。切り絵の御朱印はその華やかさと繊細な造りが人気の御朱印。
国宝に指定されている八坂神社の本殿と竜、桜が切り絵でデザインされた御朱印は、思わず歓声が漏れてしまうほどの美しさです。
●「大牟田神社(福岡)」
福岡県大牟田市にある「大牟田神社」では、3月~4月限定で特別御朱印「桜」が配布されます。御朱印の一面に桜の切り絵が2枚重ねに施されたデザインは、隅々までじっくりと眺めたくなる完成度。
2枚重ねで立体感が味わえる御朱印はなかなか珍しいので、ぜひこの時期に参拝してみてはいかがでしょうか。
他にも、4月になってから4月限定の桜の特別御朱印を配布する神社・お寺も多くあるため、興味がある人はチェックしてみてください。
御朱印をいただく際に「注意したいマナー」とは?
御朱印は神社やお寺を参拝した“証”として集めるもの。スタンプラリー感覚で御朱印を集めるのではなく、あくまでも参拝に重きを置き、その証として御朱印をいただくことが大切です。その際には、次の点に注意しましょう。
●参拝をしてから御朱印をいただく
御朱印は「参拝の証」としていただけるものです。そのため、必ず参拝をした後に御朱印という順序がマナーになっています。参拝前に御朱印をお願いしたり、参拝をすることなく御朱印だけをもらうことは避けましょう。
●お釣りのないよう小銭を準備する
御朱印をお願いする際には、基本的にはお釣りが出ないよう、小銭を用意しておくのがマナー。初穂料や納経料などとして納める額が表記されているので、ぴったりになるよう渡しましょう。
●御朱印帳は開いて渡す
スムーズに御朱印をいただけるよう、書いてもらうページを開いて渡すことも意識しておきたいマナーです。判子が押しにくいので、ボタン付きのカバーを着けている場合や栞などを挟んでいる場合には、それらを外しておくことも忘れないようにしましょう。
●書いてもらっている間は静かに過ごす
御朱印は書置きのものを渡されることもありますが、目の前で書いていただけることも多くあります。御朱印をいただけるまでの待ち時間は、私語を慎み、静かに過ごしましょう。「SNSで見たこの御朱印と同じように書いてください」など指定することは厳禁です。
●神社やお寺によってはそれぞれの御朱印帳を分ける必要がある
全ての神社・お寺というわけではありませんが、一部の神社やお寺では、一つの御朱印帳に神社とお寺の御朱印が並ぶことを良しとしていないところもあります。場合によっては、それぞれの御朱印帳を分ける必要があるため、事前に確認しておくと安心です。
(笠原加帆)