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自家製の塩レモンが味わいを深める"魚介のトムヤムクン風スープ"

  • 2024.3.18

現地ではマナオと呼ばれる、タイのライムで酸味をつけるところを、塩レモンでアレンジしたスープです。酸味と辛味と海老の旨味が合わさり、絶妙な味わいに仕上がります。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

自家製の塩レモンが味わいを深める"魚介のトムヤムクン風スープ"

■“魚介のトムヤムクン風スープ”のつくり方

海老はぜひ有頭海老を使って。頭の味噌からにじみ出るだしが、味の深みに一役買います。
レモングラスとカー、バイマックルーを加えると一気に現地の味わいに。
少量ずつをセットにしたものがネットで手に入りますが、入れずにつくってもおいしいスープになりますよ。


◇材料 (2人分)

有頭海老:4尾
あさり:200g(砂抜きしたもの)
ミニトマト:4個
A :
・ 塩レモン:20g
・ レモングラス:1本
・ カー:1片(あれば)
・ バイマックルー:4枚(あれば)
・ パクチーの根:2本分
・ にんにく:1片分(みじん切り)
・ 赤唐辛子:1本(手でちぎる)
・ ナンプラー:大さじ1
・ 水:3カップ
塩 … 適量:


(1)ハーブ類の下ごしらえ
レモングラスは根元の白い部分を斜め薄切りに、カーは薄切りにして、バイマックルーとともに鍋に入れる。この3つは手に入らなければ省いてもよいが、入れるとより本格的な味わいになる。

ハーブ類の下ごしらえ
ハーブ類の下ごしらえ

(2)具材を煮る
①にAのほかの材料もすべて加えて中火にかけ、沸いたらあさり、海老、ミニトマトを加えてさらに煮る。

(3)仕上げ
あさりと海老の味が出たら塩で調えてすぐに食卓へ。仕上げにパクチーの葉(分量外)を添えても。

完成
完成

――教える人

「料理研究家 荻野恭子」

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。


※この記事の内容は、『四季dancyu 2023春』に掲載したものです。

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

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