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大谷ドジャース相手に“放棄”?新人6人起用の韓国キウム、監督が明かす真の理由「上手いから」

  • 2024.3.18

大谷翔平(29)ら擁するロサンゼルス・ドジャース相手に新人を多数送り出したキウム・ヒーローズのホン・ウォンギ監督が、采配の理由を明らかにした。

キウムは3月17日、高尺(コチョク)スカイドームで行われたドジャースとのエキシビジョンゲームで3-14と大敗を喫した。

キウムは9回で計7人の投手をマウンドに送り出したが、そのうち4人がプロ野球KBOリーグですら正式にデビューしていない新人だった。

同日登板したソン・ヒョンギ(18)、キム・ユンハ(19)、キム・ヨンジュ(20)、チョン・ジュンピョ(18)は、いずれも昨年9月に行われたドラフトでキウムが指名した新人選手だ。

ホン監督は、試合前のインタビューで「(先発のアリエル・)フラード(28)以降は我がチームで最も強い投手が登板する」とコメントしていた。ちなみに、フラードは大谷との2度の対戦を2奪三振で制していた。

大谷翔平
大谷翔平
放棄ではない…歴然の格差痛感

指揮官の発言から、チョ・サンウ(29)など必勝組に分類される経験豊富で球威の良い投手の登板が予想された。ところが、実際にはチョ・サンウとプロ3年目のチュ・スンウ(24)を除いては、全員がデビューもしていないルーキーだった。

そこで、指揮官本人に聞いた。試合翌日の18日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に対し、ホン監督は「オープン戦を見て、誰が登板すれば良かったんだ?」と問い返した。

キウムはオープン戦から新人を積極的に起用してきた。オープン戦ではソン・ヒョンギが4回1四球6奪三振無失点、キム・ユンハが4回3四球3奪三振1失点、キム・ヨンジュが2回2奪三振無失点、チョン・ジュンピョが1.2回2四球1奪三振無失点と、実際に彼らも好成績を収めてきた。

プロの年数を考えなければ、彼らが現在のチーム内で最も強い投手だとしても異議はない。

打線も、ドジャース戦のラインナップはベストメンバーではなかった。

主力二塁手でキャプテンのキム・ヘソン(25)が若手主体の韓国代表「チーム・コリア」に選出されており、外野手イ・ジュヒョン(22)は負傷によるリハビリ中。内野手キム・フィジプ(22)も軽傷で欠場した。

ドジャース戦では、高卒遊撃手イ・ジェサン(18)と大卒二塁手コ・ヨンウ(22)の新人2人を先発に含め、終盤まで出場させた、イ・ジェサンは試合序盤、緊張からか守備でミスをする場面もあった。

とはいえ、イ・ジェサンとコ・ヨンウの2人も、オープン戦で安定的な守備力を見せた選手たちだ。

たった一度のミスで、過去にオープン戦で披露したパフォーマンスへの評価を下げることはできない。彼らはプロの舞台に少しずつ適応し始めている。

ソン・ヒョンギ
ソン・ヒョンギ

何より、ドジャース相手に新人が6人も出場できたことは、経験の意味でも非常に大きな意味を持つ。

また、キウムがMLB球団の祝祭を支えるため、本来は自チームのホーム球場である高尺スカイドームを快く提供したことも理由だった。

「新人たちがオープン戦で上手く戦っていたから送り出した。明日(18日)でなければレギュラーシーズンまで高尺の芝を踏む機会がない。それで出場させた」と指揮官は説明した。

ホン監督は前日、ドジャース戦の試合を終え、世界的なスターを相手に汗を流した新人たちを激励した。

「今日、選手たちが見せてくれた結果について申し上げることは難しい」と切り出したホン監督は、「新人たちはキャンプから練習試合、オープン戦の順に上手く適応している。彼らがKBOリーグで上手く適応できるよう、積極的な投球と速いテンポを強調している。このような部分に上手く適応していくようだ」と高く評価していた。

つまり、キウムはドジャースとの試合を最初から“放棄”したわけではない。現状で最善を尽くし、歴然の格差を痛感しただけだ。

ただ、この日の経験はそのままキウムの現在であり、未来である若手選手にとって大きな"滋養分”となった。

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