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「“オオタニ伝説”の始まりだ!」韓国紙が大谷翔平の“悲願挑戦”に言及「残されたのはWS優勝のみ」

  • 2024.3.18

もしかしたら、大きな関連のないただの“第3国”に過ぎない。

アメリカで行われるメジャーリーグ。MLB球団の本拠地も、太平洋の向こうに位置するロサンゼルスだ。加えて、チームの顔とも言える選手の国籍は近くて遠い国の日本。単純にファクトだけを羅列すれば、明確な興行要素が見つからない。

しかし、スポーツにおいて国籍は重要ではない。スーパースターに対する熱気は地域と国籍を超越する。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(29)がまさにそうだ。

韓国で幕を開ける“オオタニ伝説”

野球をする国において、大谷は国籍を問わない最高のスターだ。3月15日、仁川(インチョン)国際空港に到着した瞬間からそうだった。

韓国も、アメリカも、日本も皆驚いた。世界的スーパースターが入国したように、多くの野球ファンが空港でドジャースと大谷を歓迎した。

アメリカメディア『ジ・アスレチック』は、ドジャースの韓国入国の様子をビートルズとドジャースを組み合わせた「ダートルズ」と表現した。かつてビートルズが全世界に熱狂をもたらしたように、ドジャースも大谷を前面に出すことで、世界を飲み込むことができると見通したのだ。

それほど、現地は熱かった。仁川がまるでロサンゼルスに変貌したかのように、空港に集まったファンたちが「レッツゴー、ドジャース!」を叫んだ。

大谷は空港で、初めて妻の田中真美子さんと同行した。火の穴に油をかけたように、取材の熱気が一層燃え上がった。大谷が妻と一緒に空港を出るまでのわずか数分に過ぎない映像が、地球のあちこちへと拡散されていった。

もっとも、それだけの価値がある。大谷は野球を再確立している。100年以上、プロで不可能とされてきた“二刀流”を成し遂げたからだ。

ただ単に投打を同時にこなすのではなく、2つのポジションで最高のパフォーマンスを発揮した。

北海道日本ハムファイターズ所属で日本プロ野球を征服した大谷は、2018年にロサンゼルス・エンゼルスを通じてMLBに進出し、同年の新人王に輝いた。

2019年のトミー・ジョン手術や2020年の不振など厳しい時期もあったが、2021年には完璧な二刀流を見せつけア・リーグMVPを獲得した。

2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、大谷が頂点に立った大会だった。侍ジャパンの中核選手として、日本を野球最強国へと押し上げた。

アメリカ代表との決勝戦では、当時エンゼルスでチームメイトだったMLBのアイコン、マイク・トラウト(32)と対戦し、優勝を確定付ける三振を奪った。

アメリカメディアは昨年、WBCで大谷が作り出した優勝の場面を、1992年バルセロナ五輪で米プロバスケットボールNBAを広く知らせたマイケル・ジョーダンと例えた。ジョーダンがバスケの新たな地平を開き、バスケの世界化を導いたように、大谷も野球の世界化を導くのにこの上なく適した人物だという評価だ。

大谷翔平
大谷翔平

16日、高尺(コチョク)スカイドームで行われた初の公式記者会見でも、これと似た質問が出た。報道陣がドジャースのデーブ・ロバーツ監督に「ジョーダンと大谷の才能を比較できると思うか」と質問をすると、指揮官は「当然だ」とし、「全世界で大谷に注目し、彼について話している。今の韓国でもそうではないか」と答えた。

しかし、大谷にはまだ実現していない悲願がある。メジャーリーガーであれば誰もが夢見るワールドシリーズ優勝だ。

昨年までは在籍したエンゼルスでは、ワールドシリーズ優勝どころかポストシーズン進出すらも果たせなかった。ポストシーズンを経験できていないのは、大谷のキャリアにとって唯一の欠点だ。

そのため、ドジャース行きがさらに大きな注目を集めた。大谷は米プロスポーツ史上最高待遇となる10年7億ドル(日本円=約1051億5247万円)の契約にサインし、ナ・リーグ最高の名門球団の一員となった。

ドジャースは歴代7度のワールドシリーズ優勝を果たし、2013年から昨年まで11年連続でポストシーズンの舞台に上がっている。

最高のチームに、最高の選手が合流した。もう大谷に残されたのはワールドシリーズ優勝だけだ。

ロバーツ監督もこれを強調した。「伝説的な足跡は優勝によって作られる。大谷は一度だけでなく、何度も優勝するためにドジャースと契約した。6度優勝したジョーダンのようになることが大谷の望みだ」と話した。

大谷が合流したドジャースは当然優勝候補だ。仮に今季、4年ぶりとなるワールドシリーズ優勝を成し遂げることができれば、大谷は伝説の1ページを追加する。

その伝説の始まりが、開幕戦を行う高尺スカイドームというわけだ。

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