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「なんで叱ってくれないの?」20代社員の切ない本音…叱れない上司が抱える“本質的問題”とは

  • 2024.3.18
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20代“叱られない”ことが逆にストレス?

20代“叱られない”ことが逆にストレス?
20代“叱られない”ことが逆にストレス?

昭和、平成の時代は仕事で失敗したら、叱られるのが当たり前でした。叱られて育つ、叱られて学ぶという感覚がありますが、令和は違うのではないでしょうか。

叱ったらハラスメント、叱ったら降格、最悪の場合は解雇…など、叱る側が叱れない状況でもあります。気が付かないうちに録音され、知らぬ間にSNSで炎上している等々、“叱れない時代”となっています。

“叱られたい部下” “叱れない上司”

上司から叱られることについて/「Job総研」調べ
上司から叱られることについて/「Job総研」調べ

キャリアや就転職の総合研究「Job総研」が2023年に実施した「上司と部下の意識調査」に関するデータ(全国20〜50代の男女:682人)によると、アンケートに回答した20代の23.8%が「叱られたい」と回答していました。もちろん過半数は「叱られたくない」と回答していますが、20代が「叱られること」に対して、いちばん前向きな結果となっています。

令和では、“叱られたい若者”が一定数いる一方で、“叱れない上司”の気持ちはどうなるのか解説していきます。大手企業でもハラスメントに対してかなりシビアにルール決めをしている状況であるため、叱ると周囲に晒される懸念があるのが事実。「叱らないこと」より「叱れないこと」も多くなっているようです。

調査によると、「熱量高く叱られた割合」の設問で61.4%が「ない」と回答しています。昔は叱られて成長するという文化があったようですが、令和では違うのかもしれませんね。「部下を熱量高く叱った経験」については、64.3%がないと回答しています。

理由としては、

時代と価値観が違うから 叱る内容が無いから ハラスメントを気にしてしまう

とあり、令和らしい回答として「ハラスメント」を気にする上司が多い様子。

現場が怖がる「ハラハラ」とは?

現場が怖がる「ハラハラ」とは?
現場が怖がる「ハラハラ」とは?

では、「ハラスメント・ハラスメント」略して「ハラハラ」の関係性を解説します。現場の社員が叱らない理由として、「ハラハラ」が挙げられます。「それ、パワハラですよね?」「それ、セクハラですよね?」と、文脈を切り取ってハラスメント指定されることが多いです。

ハラスメント指定されてしまうと、コンプライアンス部に伝達され、あっという間に降格なんてパターンも…。現代の上司が懸念しているのは、このハラハラがあるから叱れないという状況にあります。

叱ってくれる場所を求めて転職する人材もいる!?

叱らない上司に対して安堵している人もいれば、中には「もっと叱って欲しい」と思う人も一定数存在します。上昇志向が強い人ほど、指摘が少ない状況にイライラしている状況にあると言えるでしょう。

叱られないことに越したことはないのですが、失態を犯したのであれば叱って欲しいという意見です。せっかく入社した憧れの企業でも、ハラスメントを気にして教えてもらえない状況では、成長できず転職という選択をする人も少なくないです。

【まとめ】 叱ってもらえない時代だからこそ、叱ってもらえる環境を求めている若者が一定数いることが分かりました。成長意欲が高い人ほど、「今のままでいいのだろうか…」とストイックに考える傾向にあるようです。皆さんは、自身の働き方・環境についてどのように感じていますか? 今回の結果を踏まえて、“自分と働く環境”について、考えるきっかけになればと思います!

(イチジュ)

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