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仲里依紗さんが、全速力で走り続けられる理由とは。「『大変!』って言ってる自分が結局好き」

  • 2024.3.18

俳優として活躍しながらアパレルのプロデュースやYouTubeでの発信など活動の幅を広げている仲里依紗さん(34)。この春公開となる『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』ではゲスト声優を務めます。仲さんに、ご自身にとっての「相棒」や、結婚や出産を経て、30代も変わらず走り続けられる理由について伺いました。

夫は「相棒」と言うよりも……

――今回のタイトル「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」にちなんで、仲さんが「愛しき相棒」だと思えるアイテムを教えていただけますか?

仲: Wi-Fiですかね。空の上でも繋がれるし。たまにWi-Fiがない飛行機に乗ると、1、2時間だけでも「わー」ってなってしまいます(笑)。

――では、「相棒」と呼べる“存在”は?

仲: 息子や妹は、自分のことをよくわかってくれているなと思います。「今、これしたいよね?お姉ちゃん」とか言われると、「わかるでしょ?そうだよ〜!」って。でもそれって相棒って言うのかな、どうなんでしょう。夫も「相棒」という感じではない気がします。

朝日新聞telling,(テリング)

――「愛しき家族」といった感じでしょうか。

仲: 愛しき?ちょっと手がかかる、ぐらい?(笑)。今朝もヨーグルトをずっと出しっぱなしにしていて……。「ヨーグルトちゃんと冷蔵庫に片付けておいて!」ってLINEをしようと思っていたことを今思い出しました。

仕事も人生も、「まずはやってみる」

――仲さんの活動を拝見していると、10代・20代と同じペースか、むしろ加速してより活動的になっている印象です。

仲: 自分でも生き急いでるなぁって思います! 時間がいくらあっても足りなくて、1️日30時間くらいほしいです。たぶん、体力が有り余ってるのかも。意外かもしれませんが、私、小学校6年間皆勤賞だったんです。その頃のまま今も毎朝「あぁ、仕事行かなきゃ……!」って、休まず頑張ってる気がします。

朝日新聞telling,(テリング)

――子育てと並行しながら、俳優業だけでなく、YouTubeやアパレルプロデュースと幅広くご活躍されています。それほど頑張れる理由、10代、20代の頃から比べてもペースを落とさず仕事を続けていけるのはなぜなのでしょうか?

仲: なんでしょう……使命ですかね。俳優のお仕事を続けていきたいし、やっぱり楽しいから。ガムシャラに、体力がある限りはいただいたお仕事を断りたくない。もちろん作品の撮影に入っている時は睡眠時間も短くなるし大変だけど、並行して、お洋服の仕事だったりYouTubeだったりを楽しくやることで、ストレスも適度に解消します(笑)。でも、やっぱり体力がもともとあるからできるんだと思います。私、燃費がいいんですよ。

――YouTubeなどでお話をされる時の言葉の選び方や表現力もとても素敵ですが、役作りの際にもご自身なりに役を深く掘り下げてアプローチしていくのでしょうか?

仲: いわゆる「役作り」はあまりやったことがなくて。髪型を役に合わせるとか、そういったことはするのですが、台本を読み込んで「これがこう、ここのシーンでこうで」といったことはあまりしません。現場に行って、とりあえずやってみようというタイプです。プライベートでも「とりあえず行ってみたら何かあるよね」って行動することのほうが多いですね。旅行も、一か八かタイプで。

朝日新聞telling,(テリング)

――生き方も、仕事も、まずはやってみると。

仲: はい。「とりあえずやってみよう」でやってみて、「結果うまくいったじゃん、よかったね!」「今回はあれだったね、じゃあ次からこうしよう」って。イヤなことがあっても、考え過ぎるより、帰ってご飯食べて寝ちゃおう、考え過ぎる時間があったら別のことしよう!という精神です。

――その切替力があるからこそ、いろいろなお仕事を引き受けて次々チャレンジしていけるということでしょうか。

仲: そうですね、人生短いし、考えても仕方がないことを考えてる時間ないし!って思っちゃいます。

分刻みのスケジュールを楽しむ!

――そんなふうにポジティブにいろんなことを楽しむ姿勢に憧れる方も多いと思うのですが、たとえば「365日で仲里依紗になる方法」があるとして、「Day1」でまず何を始めたらいいと思いますか?

仲: 「分刻みのスケジュールで過ごす」ですね。自分の好きなことだけで1日を、ご飯を食べる時間もなく埋めてみてください。ただし「好きなことだけ」で! 嫌なことは入れちゃダメ。「あーもう楽しい!楽しい!ご飯食べる時間もない!」という1日を過ごしてみると……その先で私になれます(笑)。

あとは、「やらなきゃいけないことは最後に一気にやる」。私、夏休みの宿題も最後に一気に片付けるタイプだったんです。イヤなことを毎日毎日ちょっとずつやるよりも、ギリギリまで考えないようにする。結局いつかはやらなくちゃいけないなら最後に。だから最後はいつも泣いてるけど……。それも私のようなマインドになれる第一歩だと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

――仲さんがブレずにいられる原動力はどこにあるのでしょうか?

仲: 自分ではいろんなことに興味が湧いていてブレブレだなと思うこともありますが、「疲れた」「大変」って言いながらも、結局はそんな自分に付き合うのが楽しいのかもしれません。それは商売をしていた父と共通してるかも。「疲れたー!」って言いながらも、すっごく楽しそうに仕事をしているんです。お客さんとお腹を抱えて笑っていたり。そんなふうにやっていくには「疲れた」って言葉にして出すことも必要なんでしょうね。そうやって口に出しながらバリバリ働くということも、自分を保つ秘訣かもしれません。

Stylist : RIKA ENDO
Hair make-up :sakie miura(FLEURI)

■田中 春香のプロフィール
大学卒業後、芸能事務所のマネージャーとして俳優・アイドル・漫画家や作家などのマネージメントを行う。その後、未経験からフリーライターの道へ。

■植田真紗美のプロフィール
出版社写真部、東京都広報課写真担当を経て独立。日本写真芸術専門学校講師。 第1回キヤノンフォトグラファーズセッション最優秀賞受賞 。第19回写真「1_WALL」ファイナリスト。 2013年より写真作品の発表場として写真誌『WOMB』を制作・発行。 2021年東京恵比寿にKoma galleryを共同設立。主な写真集に『海へ』(Trace)。

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